簡単にわかる「東南」と「南東」の違い!東西南北の並びは日本独特?方位の表記・使い分けを語学系主婦ライターがくわしく解説
深まる疑問を、左右は迷うが東西南北は直感でわかる語学系主婦ライター小島ヨウと一緒に詳しく説明していく。
ライター/小島 ヨウ
ドイツ語学科卒、英語劇や市民劇団に所属した語学系おばさんライター。漢字や言葉の使い方に興味あり。わかりやすくをモットーに深ぼり解説する。
「東南」と「南東」の違いはなんだろう
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「東西南北」は方角を表す基本の4方位。その間の方角4つ、北東・南東・南西・北西を追加して8方位と呼ばれます。この4方位の間の表現、前後入れ替わった言葉をよく見かけますよね。北東と東北、南東と東南……意味は同じなのか、何が違うのか、どう使い分けるのか。「東南」と「南東」をピックアップして、わかりやすく説明していきます。
「東南」と「南東」の違い
では、まず辞書で意味から調べていきましょう。
東と南との間にあたる方角。ひがしみなみ。たつみ。南東。
出典:精選版 日本国語大辞典 とうーなん【東南】より
南と東。また、南と東との間にあたる方角。みなみひがし。東南。
出典:精選版 日本国語大辞典 なんーとう【南東】より
「東南」と「南東」の意味はほぼ同じ、が結論です。
唯一の差は「東南」の「たつみ」、これは「十二支(じゅうにし)」の表現ですね。紀元前の中国、時間や暦を表すために12体の動物が使われました。すなわち子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥、干支(えと)です。北から時計回りに配置した時、ちょうと東と南の間が辰(たつ)と巳(み)の中間の方角になることから「たつみ」と呼ばれます。
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