この記事では胚芽押麦と押麦の違いについてみていきます。両方とも穀物の麦の一種で、ご飯と一緒に炊くという食べ方をイメージするかもしれない。両者の違いは、ずばり加工の仕方や含まれる栄養価で、健康のためにどちらを取ったらよいか迷う人もいるみたいです。今回は胚芽押麦と押麦の違いについて、ダイエットに麦ごはんを取り入れたい文学部卒ライター海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

ダイエットのサポートになるとはいっても、胚芽押麦と押麦のどちらにしたら良いか迷う文学部卒ライター。

胚芽押麦と押麦の違い

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麦は固い表皮やでんぷん層を取り除かないと、十分に吸水できずにお米のように柔らかく仕上がりません。押麦というのは、加工していない状態の丸麦を蒸してから押しつぶして加工した麦のこと。見た目は平たい状態で真ん中に黒い線が入った状態になっています。

では、胚芽押麦と押麦、同じ押麦という穀物でありながらどのような違いがあるのでしょうか。

胚芽押麦:胚芽つきのまま押麦

胚芽押麦というものは、胚芽の部分を付けたまま加工した押麦のことをいいます。胚芽は成長して芽になる部分のこと。ビタミンEや不飽和脂肪酸などの栄養が豊富です。食感は少し固さの残るぷりっとした感じ。また。独特の香りが残るのが特徴です。色合いは白米よりも少し黒っぽい色をしています。

押麦:胚芽を取り除いた押麦

押麦は胚芽を取り除いて加工した麦のこと。白米よりも少しもちもちした食感が特徴です。胚芽が残っていない分、少しくせのある匂いは和らぎ、食べやすいと感じる方は多いようですよ。胚芽押麦よりもビタミンEや不飽和脂肪酸の栄養価が劣りますが、水溶性、不溶性の両方の食物繊維がバランス良く含まれています。

胚芽押麦と押麦の食べ方

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胚芽押麦も一般的な押麦も、食べ方については大きな違いはありません。食感や香り、栄養価などの点から、どちらか好みのものを選んでみるとよいでしょう。

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1.白米に混ぜて炊く

最も手間のかからない方法としては、白米に混ぜて炊飯するという食べ方です。押麦や胚芽押麦のパッケージに食べやすい割合が記載されているので、その通りに水加減をするとよいでしょう。小分けにされているタイプであれば、カップなどで図らずにそのまま手間なく炊けるものもあります。

もし、家族で大麦が苦手だという人がいる場合、別に炊くのは面倒です。麦だけで炊飯して小分けにして冷凍し、食べたい人だけレンジで温めた後に白米に混ぜて食べる方法もあります。その場合、麦2合(300g)で水を計量カップ3杯分(600g)、麦の重量に対して水を2倍の量入れるということです。

麦のみのご飯であれば、とろろご飯にして食べるのもおすすめですよ。

2.茹でてトッピングする

押麦や胚芽押麦は、熱湯で茹でて下ごしらえしておく方法もあります。時間にして15~20分ほど。中心部分が透明になって芯がなくなってくるまで茹でるとよいでしょう。茹で上がったらザルに開け、流水でぬめりがなくなるまで洗います。小分けにラップなどに包んで密封容器に入れて冷凍保存しておくと使いやすいです。

サラダやスープの具などにトッピングすると、食感がプチプチとして料理のアクセントになり、目先が変わって楽しめます。バナナや牛乳などと一緒にミキサーに入れてスムージーを作るのもおすすめです。

3.おかゆにする

炊飯した状態で、押麦や胚芽押麦が食べにくいようなら、水を多めに入れておかゆにするのもおすすめ。また、すでに炊飯した麦に出汁や卵、野菜と一緒に煮立てて雑炊にもよいでしょう。コンソメスープやトマトソースと一緒に煮立てて、ドリアにするのも美味しそうです。

4.グラノーラにする

押麦や胚芽押麦をフライパンで乾煎りしたり、低温に設定したオーブンでじっくり火を通したりしてグラノーラにもできます。砂糖やはちみつなどで味付けする、ドライフルーツを足すなどして好みの味付けにし、ヨーグルトや牛乳と混ぜると朝食やブランチにも。食物繊維が豊富で、腹持ちも良くなりますね。

\次のページで「胚芽押麦がおすすめな人」を解説!/

胚芽押麦がおすすめな人

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胚芽押麦がおすすめの人は下記のような人です。

1.栄養価を重視する人

芽の部分が付いた胚芽押麦は、押麦と比べて栄養価が高いです。押麦自体にも食物繊維が豊富に含まれていますが、特にビタミンEと不飽和脂肪酸の含有量が多いのが特徴ですね。不飽和脂肪酸は悪玉コレステロールを下げる作用、動脈硬化や血栓の予防作用があります。ビタミンEも血圧を下げたり、悪玉コレステロールを低下させたりする働きがあるそうです。

2.アンチエイジングに興味がある人

胚芽押麦はアンチエイジングに興味がある方にも向いています。食物繊維が入っているとお通じが良くなり、肌が綺麗になるといわれていますね。また、ビタミンEは紫外線から肌を防御してシミなどを防ぐ効果もあり、美容面でも役立つ栄養素。若々しく過ごしたい方にぴったりです。

押麦がおすすめな人

押麦がおすすめの人は以下の通りです。

1.麦ごはんの匂いが気になる人

押麦は胚芽押麦と比べて、胚芽が付いていない分香りが控えめです。真ん中に黒い線が入っているので、ご飯が黒ずむのは防げませんが、麦ごはんの匂いが苦手という方でも比較的食べやすいでしょう。はじめて麦を食べる方は、押麦から始めてみるとよいかもしれません。

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2.コスパを重視する人

押麦のほうが胚芽押麦よりも価格が安いことが多いです。そのため、コスパを重視する方であれば、押麦のほうがおすすめ。食物繊維でお通じが良くなると、ダイエットにも役立ちそうです。ビタミンEや不飽和脂肪酸を他の食材などから取るのであれば、押麦でも問題ないでしょう。

胚芽押麦は胚芽が付いた麦・押麦は胚芽を取って加工した麦

胚芽押麦は、麦の芽が出るもととなる胚芽がついたままの麦を蒸してつぶして加工したもの。一方、押麦は固い表皮と胚芽、でんぷん層を取り除いた後で加工した麦のことです。胚芽が付いているかいないかの違いがあります。栄養価は胚芽押麦のが高く、押麦のほうが値段が安いことが特徴です。

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雑学

簡単でわかりやすい胚芽押麦と押麦の違い!栄養や加工方法・食べ方・選び方も文学部卒ライターが詳しく解説

1.白米に混ぜて炊く

最も手間のかからない方法としては、白米に混ぜて炊飯するという食べ方です。押麦や胚芽押麦のパッケージに食べやすい割合が記載されているので、その通りに水加減をするとよいでしょう。小分けにされているタイプであれば、カップなどで図らずにそのまま手間なく炊けるものもあります。

もし、家族で大麦が苦手だという人がいる場合、別に炊くのは面倒です。麦だけで炊飯して小分けにして冷凍し、食べたい人だけレンジで温めた後に白米に混ぜて食べる方法もあります。その場合、麦2合(300g)で水を計量カップ3杯分(600g)、麦の重量に対して水を2倍の量入れるということです。

麦のみのご飯であれば、とろろご飯にして食べるのもおすすめですよ。

2.茹でてトッピングする

押麦や胚芽押麦は、熱湯で茹でて下ごしらえしておく方法もあります。時間にして15~20分ほど。中心部分が透明になって芯がなくなってくるまで茹でるとよいでしょう。茹で上がったらザルに開け、流水でぬめりがなくなるまで洗います。小分けにラップなどに包んで密封容器に入れて冷凍保存しておくと使いやすいです。

サラダやスープの具などにトッピングすると、食感がプチプチとして料理のアクセントになり、目先が変わって楽しめます。バナナや牛乳などと一緒にミキサーに入れてスムージーを作るのもおすすめです。

3.おかゆにする

炊飯した状態で、押麦や胚芽押麦が食べにくいようなら、水を多めに入れておかゆにするのもおすすめ。また、すでに炊飯した麦に出汁や卵、野菜と一緒に煮立てて雑炊にもよいでしょう。コンソメスープやトマトソースと一緒に煮立てて、ドリアにするのも美味しそうです。

4.グラノーラにする

押麦や胚芽押麦をフライパンで乾煎りしたり、低温に設定したオーブンでじっくり火を通したりしてグラノーラにもできます。砂糖やはちみつなどで味付けする、ドライフルーツを足すなどして好みの味付けにし、ヨーグルトや牛乳と混ぜると朝食やブランチにも。食物繊維が豊富で、腹持ちも良くなりますね。

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