この記事では御社と貴社の違いについてみていきます。「御」と「貴」と付く語からイメージできるかもしれないが、2つの言葉とも相手に対する敬意を表す言葉です。それぞれの違いは話したり書いたりする場面によって使い分けをするのですが、就職や転職活動、相手企業の担当者のやり取りの際に混同する人も多いみたいです。今回はそんな2つの言葉の違いを文学部卒ライターの海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

新卒で就職活動をする際に、緊張して御社と貴社の使い分けを間違えた苦い記憶を持つ文学部卒ライター。

御社と貴社はどちらも相手の会社組織を敬う語

image by iStockphoto

御社と貴社について、丁寧の接頭語「御」「貴」がついていることから、相手への敬意を表します。特に、株式会社、有限会社、合資会社、合名会社など会社組織になっている法人、またはその組織に属している人に対して使う言葉です。意味合いとしては、「あなたの会社」というようなイメージですね。

なお、「御社様」「貴社様」とすると二重敬語になるので、「様」を付ける必要はありません

御社と貴社の使い分けの違い

image by iStockphoto

では、御社と貴社、それぞれの使い分けの状況による違いについて、詳しく見ていきます。

\次のページで「御社:話し言葉」を解説!/

御社:話し言葉

御社は話し言葉で使います。主に就職や転職活動をする場合の面接の場でのやりとり、取引先の企業に電話をしたり、打ち合わせをしたりする場で相手を敬うなど。

御社:文例

御社の使い方の具体的な文例は、下記の通りです。

(就職や転職活動の面接・志望動機を聞かれて)
御社の商品に魅力があり、得た知識を生かせればと思い入社を志望いたしました。

(求人票を見て電話をする)
御社の求人票を拝見しました。採用担当の〇〇様はいらっしゃいますか?

(会社に行って挨拶する)
御社の〇〇部長にはいつもお世話になっております。

貴社:書き言葉

貴社は書き言葉で使います。主に、就職や転職活動でエントリーシートを送信したり、メールや手紙などのビジネス文書を作成する際など。貴社は御社よりも丁寧な表現とされています。

貴社:文例

貴社の代表的な使い方は、下記の通りです。

(エントリーシートや履歴書の記入で)
貴社の技術開発は素晴らしく、製作をする立場として一翼を担うことができたらと思い志望しました。

(相手先企業へ文書を送る際の挨拶文)
貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

「御法人」「貴法人」とする場合の注意

御社も貴社も相手先の法人や企業を敬う言葉ですが、「御法人(おんほうじん)」「貴法人(きほうじん)」と付けると別の意味合いの言葉になります。相手先が社団法人NPO法人である場合に使うことが多いです。

似ている言葉

image by iStockphoto

「御社」と「貴社」以外にも、似ている言葉があります。その中でも代表的なものは以下の通り。どれも「御」が話し言葉、「貴」が書き言葉で使います。

1.御行と貴行:銀行

「御行(おんこう)」「と貴行(きこう)」については、相手先が銀行の場合に使います。株式会社と付いていても、銀行の「行」が優先されるようです。ただし、信用金庫の場合は「御庫(おんこ)」と「貴庫(きこ)」もしくは「貴金庫(ききんこ)」という組み合わせなので注意しましょう。

2.御院と貴院:病院

「御院(おんいん)」と「貴院(きいん)」は相手先が病院の場合に使います。規模に関係なく使えますが、名前が〇〇クリニック、〇〇医院などの場合は慣例的に「貴クリニック」「〇〇医院」と表記することもあるようです。

3.御庁と貴庁:役所

「御庁(おんちょう)」と「貴庁(きちょう)」は、相手先が役所などの公共団体を指す時に使われます。「〇〇省」と付く場合は「御省(おんしょう)」 「貴省(きしょう)」といった使い方をする場合ことも。

\次のページで「相手が法人ではない場合」を解説!/

相手が法人ではない場合

相手先が法人でない場合、どのような敬称を使えば失礼にならないか困ってしまうこともあるでしょう。企業のように規模を大きく見ているので、「御社」や「貴社」を使っても失礼にならないと考える方もいるようです。どのような例があるでしょうか。

1.個人事務所の場合

相手先が弁護士や税理士、会計士などの士業は、個人経営をしていることがあります。「〇〇事務所」といった屋号を使っていることも多いかもしれません。「御事務所(おんじむしょ)」や「貴事務所(きじむしょ)」という言葉を使うとよいでしょう。

2.店舗の場合

店舗で法人であるかどうかわからない場合は、「御店(おんてん)」や「貴店(きてん)」が使えます。飲食店やカフェ、販売店などでアルバイトをする際にも使えるでしょう。ただ、明らかに個人の店舗でもコンビニなどのフランチャイズ店の場合は「御社」や「貴社」を使用する方が無難です。

話し言葉では御社・書き言葉では貴社を使う

御社と貴社は相手企業に対する敬称です。ただし、話をする際には御社、手紙やメールなどで文書を作成する際には貴社を使います。どちらかというと貴社のほうがより丁寧な表現となりますので、書き言葉では間違えないように注意が必要です。

" /> 簡単でわかりやすい御社と貴社の違い!書き言葉・話し言葉による使い分けや似ている言葉について文学部卒ライターが詳しく解説 – Study-Z
雑学

簡単でわかりやすい御社と貴社の違い!書き言葉・話し言葉による使い分けや似ている言葉について文学部卒ライターが詳しく解説

この記事では御社と貴社の違いについてみていきます。「御」と「貴」と付く語からイメージできるかもしれないが、2つの言葉とも相手に対する敬意を表す言葉です。それぞれの違いは話したり書いたりする場面によって使い分けをするのですが、就職や転職活動、相手企業の担当者のやり取りの際に混同する人も多いみたいです。今回はそんな2つの言葉の違いを文学部卒ライターの海辺のつばくろと一緒に解説していきます。

ライター/海辺のつばくろ

新卒で就職活動をする際に、緊張して御社と貴社の使い分けを間違えた苦い記憶を持つ文学部卒ライター。

御社と貴社はどちらも相手の会社組織を敬う語

image by iStockphoto

御社と貴社について、丁寧の接頭語「御」「貴」がついていることから、相手への敬意を表します。特に、株式会社、有限会社、合資会社、合名会社など会社組織になっている法人、またはその組織に属している人に対して使う言葉です。意味合いとしては、「あなたの会社」というようなイメージですね。

なお、「御社様」「貴社様」とすると二重敬語になるので、「様」を付ける必要はありません

御社と貴社の使い分けの違い

image by iStockphoto

では、御社と貴社、それぞれの使い分けの状況による違いについて、詳しく見ていきます。

\次のページで「御社:話し言葉」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: