簡単でわかりやすい!染料と顔料の違いとは?定義や性質の違い、プリンターのインクについて理系ライターが詳しく解説
ライター/2sc
理系の大学院に通うかたわら、ライターとして活動。技術から生活までさまざまな知識を、科学の視点で解説する。この記事では色の表現に欠かせない、染料と顔料の違いについてわかりやすく解説していく。
染料と顔料を大まかに比較
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はじめに染料・顔料の定義について解説します。両者は今でこそ合成品が主流ですが、もともと別々の素材から作られていました。まずは染料と顔料の大まかな違いをみていきましょう!
染料は「しみこませる」もの
染料とは、布や紙に色をつける「染色」に用いられる色素です。染料が布・紙にしみこむことで、色がつきます。そのため染料は、水などの液体に溶けた状態で用いられるのです。古くから動植物に由来する色素が、染料として利用されてきました。
なかでも代表的な染料は、植物由来の色素であるインディゴ。ジーンズ生地を染めるためには、このインディゴが欠かせません。
顔料は「ぬりつける」もの
一方顔料はもともと、身体に色をつけるために用られた粉末。現在でも物体の色を上塗りするために、この顔料が用いられます。
顔料は染料と違って、液体に溶かす必要がありません。そのため昔は酸化鉄やラピスラズリなど、水に溶けにくい鉱物の粉末が顔料として用いられました。そんな顔料の化学的な性質は染料のものと異なります。次の項目で両者の具体的な違いをみていきましょう。
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