この記事では料理の方法である「煮る・茹でる・炊く」の違いについてみていきます。煮る・茹でる・炊くという言葉は加熱調理の方法としてなんとなく使用しているが、どのような意味の違いがあるのかよく分からないな。簡単にいうと、煮ると茹でるは味が付いているかどうかの違いで、煮ると炊くはほぼ同じ意味と言えるようです。
今回は煮る・茹でる・炊くについて食べることが大好きな栄養士のミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。給食調理に関わっており、毎日「煮る・茹でる・炊く」作業をしている。

煮る・茹でる・炊くの違いとは?

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「煮る・茹でる・炊く」は、水分とともに加熱する調理の方法の1つで、大きな違いは味付けが含まれているのかどうかです。「煮る」は味付けあり、「茹でる」は味付けなしの調理で使うことが一般的となります。「炊く」は米の加熱でしか使わない場合、「煮る」と同じ意味で使う場合と、地域によって差があるようです。

意識せずに使用している方も多く、何が違うのか説明するのは難しいですよね。それぞれの詳しい違いをみていきましょう。

それぞれの言葉の意味は?

「煮る・茹でる・炊く」はすべて加熱調理の方法です。言葉の意味をみてみましょう。

「煮る」の意味

「煮る」とは、水などの中に食物を入れて火にかけて熱を通す、という意味があります。”水など”というのがポイントです。水でも、砂糖や醤油でも良いということでしょう。意味が広い言葉と言えます。

「茹でる」の意味

「ゆでる」や「うでる」と読むことがあります。熱湯に入れて煮るという意味があり、「煮る」の意味ともよく似ていることが分かりますね。”熱湯”と限定されていることがポイントです。水分とともに加熱するけれど味付けも兼ねていて、「茹でる」に該当しないものは「煮る」と言えます。

「炊く」の意味

「炊く」は米などの穀物を煮て食べられるようにすることです。「茹でる」よりさらに狭い範囲で使用される言葉と言えます。しかし、西日本では「煮る」とほとんど同じ意味で使用されるようです。

木や炭を燃やすことやお風呂のお湯を沸かす時も「炊く」と同じ読み方で”焚く”と言いますが、こちらは燃料を燃やすことを指します。ただ、燃料を燃やしてお湯を沸かすことを意味することもあり、「煮る・茹でる」と同じように使われることもまれにあるようです。

\次のページで「具体的な料理で比べてみよう」を解説!/

具体的な料理で比べてみよう

「煮る・茹でる・炊く」具体的な料理や工程にはどのようなものがあるでしょうか。

「煮る」料理

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「煮る」料理と言えば、煮物。食品を出汁や酒・醤油・砂糖・みりんなどと煮たもののことです。肉じゃがや煮しめ、煮びたし、筑前煮などがあります。

肉じゃがや筑前煮などの具材が大きめで味が入りにくい食材はを煮る場合、調味料を入れる順番が大切です。味が浸透しにくい砂糖を先に入れます。”さしすせそ”という調味料を入れる順番がよく言われますが、砂糖→塩→酢→醤油→味噌のことです。煮物を作る際はこれを意識すると、具材に味がしみこみやすいでしょう。

「茹でる」料理

「茹でる」としてよく使われるのは、料理の準備や下処理です。熱湯で加熱するので、味付けは別になることがほとんど。うどんやパスタなどの麺類や、ブロッコリーやホウレン草などの野菜も茹でて使用することが多いですね。

”熱湯”ということが茹でる料理のポイントですが、この例からも分かるように熱湯に塩を入て加熱する場合も同じように「茹でる」を使用できます。

「炊く」料理

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米を炊く、という使い方以外しない方も多いと思います。穀物である米類や豆類限定で使用されるので、「炊く」を日常で使わなくても問題ないことが理由でしょう。「炊く」料理としては、白米はもちろん赤飯やおこわなどや、大豆や小豆などです。

米類は炊飯時から調味料を入れて炊き上げますが、豆類は火が通りづらい特徴があります。調味料を入れて豆を加熱しても柔らかくならないので、しっかり柔らかくなってから少しずつ調味料を入れるのがポイントです。私の好物のあんこを”炊く”時も柔らかく煮えてからから砂糖を少量ずつ加えています。

また、西日本地方では「煮る」と「炊く」は同じような意味で使用されるので、穀物に限らず様々な場面で使われるようです。

英語では全部「ボイル」

日本語では、煮る・茹でる・炊くは意味が微妙に違いますが、英語ではすべて「ボイル(boil)」で伝わります。ボイルには”沸騰させる”という意味があり「茹でる」という意味に近いですが、との言葉の時でも使用可能です。

しかし、英語にも日本語のように似たような言葉がいくつかあります。「シマー(simmer)」はぐつぐつ煮る、「シチュー(stew)」は弱火で煮込む、などです。全部ひっくるめて「クック(料理する)」という言い方もできます。

煮たり炊いたり茹でたりして料理を楽しもう!

「煮る・茹でる・炊く」の違いについて分かりましたね。味付けの有り無しで「煮る」と「茹でる」を使い分けますが、「煮る」は広い意味の言葉なので「茹でる」場面でも使用できます。料理では「煮る・茹でる・炊く」など様々な調理法が登場しますが、それぞれ活用して料理を楽しみましょう!

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簡単でわかりやすい!煮る・茹でる・炊くの違いとは?煮ると炊くは同じ意味?食べるの大好き栄養士ライターが詳しく解説

具体的な料理で比べてみよう

「煮る・茹でる・炊く」具体的な料理や工程にはどのようなものがあるでしょうか。

「煮る」料理

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「煮る」料理と言えば、煮物。食品を出汁や酒・醤油・砂糖・みりんなどと煮たもののことです。肉じゃがや煮しめ、煮びたし、筑前煮などがあります。

肉じゃがや筑前煮などの具材が大きめで味が入りにくい食材はを煮る場合、調味料を入れる順番が大切です。味が浸透しにくい砂糖を先に入れます。”さしすせそ”という調味料を入れる順番がよく言われますが、砂糖→塩→酢→醤油→味噌のことです。煮物を作る際はこれを意識すると、具材に味がしみこみやすいでしょう。

「茹でる」料理

「茹でる」としてよく使われるのは、料理の準備や下処理です。熱湯で加熱するので、味付けは別になることがほとんど。うどんやパスタなどの麺類や、ブロッコリーやホウレン草などの野菜も茹でて使用することが多いですね。

”熱湯”ということが茹でる料理のポイントですが、この例からも分かるように熱湯に塩を入て加熱する場合も同じように「茹でる」を使用できます。

「炊く」料理

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米を炊く、という使い方以外しない方も多いと思います。穀物である米類や豆類限定で使用されるので、「炊く」を日常で使わなくても問題ないことが理由でしょう。「炊く」料理としては、白米はもちろん赤飯やおこわなどや、大豆や小豆などです。

米類は炊飯時から調味料を入れて炊き上げますが、豆類は火が通りづらい特徴があります。調味料を入れて豆を加熱しても柔らかくならないので、しっかり柔らかくなってから少しずつ調味料を入れるのがポイントです。私の好物のあんこを”炊く”時も柔らかく煮えてからから砂糖を少量ずつ加えています。

また、西日本地方では「煮る」と「炊く」は同じような意味で使用されるので、穀物に限らず様々な場面で使われるようです。

英語では全部「ボイル」

日本語では、煮る・茹でる・炊くは意味が微妙に違いますが、英語ではすべて「ボイル(boil)」で伝わります。ボイルには”沸騰させる”という意味があり「茹でる」という意味に近いですが、との言葉の時でも使用可能です。

しかし、英語にも日本語のように似たような言葉がいくつかあります。「シマー(simmer)」はぐつぐつ煮る、「シチュー(stew)」は弱火で煮込む、などです。全部ひっくるめて「クック(料理する)」という言い方もできます。

煮たり炊いたり茹でたりして料理を楽しもう!

「煮る・茹でる・炊く」の違いについて分かりましたね。味付けの有り無しで「煮る」と「茹でる」を使い分けますが、「煮る」は広い意味の言葉なので「茹でる」場面でも使用できます。料理では「煮る・茹でる・炊く」など様々な調理法が登場しますが、それぞれ活用して料理を楽しみましょう!

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