
簡単でわかりやすい!「絹さや」と「さやえんどう」の違いとは?種類の違いやおすすめレシピも野菜好きライターが詳しく解説!


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/スズキアユミ
野菜が大好きな主婦ライター。1日に5種類以上の野菜を食べている。野菜料理のおいしいお店をリサーチすることが日課。
「絹さや」は「さやえんどう」の一種

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「絹さや」と「さやえんどう」。どちらもよく聞く豆の名前で、鮮やかな緑が料理に華を添える存在です。別々の豆のことを指すと思われていることも多いのですが、「絹さや」は「さやえんどう」の一種。以下で詳しく解説していきます。
さやえんどうは「さや」を食べる「えんどう」の総称
さやえんどうは、「さや」を食べる「えんどう」を全般的に指す言葉です。さやとは、豆が入っている殻の部分のこと。なじみの深い枝豆で想像すると分かりやすいでしょう。枝豆を食べるときは中の豆だけを取り出し、殻は捨てますよね。その殻の部分がさやです。えんどうとは、マメ目マメ科エンドウ属の植物のことで、食用として広く栽培されています。

えんどうは漢字で「豌豆」と書く。これには原産地域が関係しているぞ。えんどうはフェルガナという原産地域から中国に伝えられ、そして日本に伝来した。フェルガナは中国名で「大宛国」だ。「宛の豆」という字をあてて「豌豆」と名付けられたのが由来のようだぞ。
「さやえんどう」にはどんな種類がある?
1つ目は「絹さや」。さやは5cmほどで、とても薄いのが特徴です。中の豆がほとんど成長していない状態で収穫します。絹さやは主に関東での呼び名で、関西では同じものを「さやえんどう」と呼ぶことも。
2つ目は「オランダおおさや」。絹さやよりもさやが大きく、10cm程にもなる大型のさやえんどうです。主に関西や九州で栽培される種類。
3つ目は「スナップエンドウ」。さやに厚みがあり、中の豆も丸く育っているため、ふっくらとした見た目になっています。アメリカから輸入された品種で、サクサクとした食感とおいしさが人気を呼んでいる種類です。
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少し珍しい種類で「砂糖ざや」というものもある。絹さやを品種改良したもので、名前のとおり糖度が高いのが特徴だ。薄いさやの中に成長した豆が入っていて、絹さやとスナップエンドウの中間のような見た目をしているぞ。
さやえんどう:若いさやを食べるもの
「さやえんどう」は先ほども解説した通り、「さや」を食べるえんどうの総称。さやが若い状態で収穫するため、食感は柔らかく軽やかです。ただし固い筋があるので、食べるときは筋を取ってから調理するのがいいでしょう。
実えんどう:未熟な豆を食べるもの
「実えんどう」は、実(中の豆)を未熟な状態で食べるえんどうを指します。代表的なのはグリーンピース。甘みが強くほくほくとした食感が特徴で、全国で流通しています。独特の青臭さがあるため、中には苦手な人もいるかもしれませんね。
グリーンピースと似た見た目で、別の品種である「うすいえんどう」も実えんどうの一種。和歌山県を中心に栽培されています。青臭さが少ないため、グリーンピースが苦手な人でも食べやすいという声も多い種類です。
「さやえんどう」のおすすめメニュー

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様々な種類があるさやえんどう。ここでは絹さや、スナップエンドウを使ったメニューを紹介します。さやえんどう本来の味が堪能できるので、ぜひ試してみてくださいね。
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