復興に向けて動き出すロスチャイルド家

By Mulleimers at German Wikipedia – Originally from de.wikipedia; description page is/was here, uploaded 2005-12-21 14:10 by Mulleimers, CC BY-SA 3.0, Link
ロンドン家とパリ家は戦争によって弱体化していたものの、事業を徐々に復活させていきます。過去の栄光と揶揄されましたがそれを払拭。長年にわたる事業の継続によるノウハウや人脈を最大限に活かしてふたつの家は復興に向けて動き出します。
ロンドンのロスチャイルド家が復興を試みる
復興に向けて中心的に動いたのはロンドン家。イギリスの銀行家となっていた分家のアンソニー・グスタフ・ド・ロスチャイルドが先陣を切って行いました。イギリスでロスチャイルド家は「ブランド一流、仕事三流」と揶揄される存在に。しかしアンソニーは積極的に事業を展開、イギリス政府との協力関係を維持して勢力を盛り返していきます。
チャーチル首相の要請を受けたアンソニーはカナダに広大な土地を購入。資源の開発をすすめていきます。資源開発事業を軌道に乗せることでイギリスの世界における影響力を拡大させました。1955年に脳溢血で倒れたアンソニーは経営の第一線から退くものの、ロスチャイルド家の復興の土台は確固たるものとなっていました。
パリ家はさまざまな事業を展開
パリ家も戦後復興を試みます。中心となったのは同じく銀行家となっていたギー・ド・ロスチャイルド。政治家との関係を強めながら銀行業を軌道に乗せていきます。曾祖父が作り上げた北部鉄道を再建。石油事業や鉱山事業の拡大も図りました。フランスの植民地となっていたアルジェリアで石油会社を立ち上げたのも彼です。この石油会社は国有化されましたが、安定した収入源となりました。
大きく変わったのは銀行です。ド・ゴール大統領と親交を深め、銀行の頭取を政府に派遣するなどつながりを強めました。もともとロスチャイルド家の銀行が相手にするのは大口の顧客のみ。銀行を庶民にも開放して誰でも口座を作れるようにしました。
ユダヤ社会で大きな影響力を誇るロスチャイルド家
現在もロスチャイルド家は複数の事業を営んでいます。その規模はそれほど大きくなく、ほかにもっと大きなライバル企業も数多く存在。「お金」という面では現在のロスチャイルド家の影響力はかつてほどではありません。しかし、フランクフルト・ユダヤ人がルーツであることからユダヤ社会における影響力は相当なもの。ユダヤ人の精神的・土地的な居場所を作るためにさまざまな支援を行っています。いつの日か「お金」とは別のことで、ロスチャイルド家の名前が再び脚光を浴びる日が来るかもしれませんね。







