簡単でわかりやすい!嘱託社員とパート社員の違いとは?契約社員との違いや高齢者雇用安定法も現役OLライターが詳しく解説
ライター/yuko
工事会社9年勤務の現役OLライター。現職場でもさまざまな雇用形態の社員が在籍しており、日々ともに業務にあたっている。今回は社会人経験と法学部で学んだ知識を活かして丁寧に解説していく。
嘱託社員とパート社員の違いは雇用契約
image by iStockphoto
嘱託社員とパートタイム社員の違いは雇用契約にあります。簡単に説明すると、嘱託社員は明確に定められた法律がなく一般的には定年後の再雇用契約として用いられる雇用形態のことで、パート社員にはパートタイム労働法という法律によって定められた定義がある雇用形態のことです。ここからは契約社員とも比較しながら詳しく解説していきましょう。
嘱託社員:定年後の再雇用契約
嘱託社員の一般的な例として定年後の社員の再雇用が挙げられます。日本政府は現在段階的に定年年齢の引き上げを行っており、2013年に改定された高年齢者雇用安定法によって、定年の年齢を65歳未満に設定している企業は、65歳まで定年年齢を引き上げるか、希望者を65歳まで継続雇用する制度を導入するか、定年制の廃止を実施するか、いずれかを選択する必要が出てきました。2025年までは経過措置期間となっていますが、多くの企業が定年年齢の引き上げや再雇用制度の整備に着手していますね。
嘱託雇用の制度はこのような背景があり、定年後のセカンドキャリアの1つの選択肢として主流になってきました。法律で定められた定義がないため企業ごとにその扱いや待遇が異なる点が特徴です。
こちらの記事もおすすめ

3分でわかる役員と社員の違い!社長は役員ではない?役員の種類や契約形態も雑学好きライターがわかりやすく解説
パート社員:パートタイム労働法
パート社員はパートタイム労働法で定められた労働者のこと。正社員に比べると1週間の所定労働時間が短い雇用形態で、アルバイト社員もこの中に含まれていますね。
嘱託社員が経験や知識を活かした仕事を任されるのに対して、パート社員は専門性はあまり高くない限定的な仕事を担う傾向があります。多くの場合、子育てや介護などを理由に所定労働時間を短く働きたい人が選択する雇用形態といえそうです。
こちらの記事もおすすめ

簡単でわかりやすい!準社員とパートの違いとは?準社員には法的な定義がない?待遇や雇用形態の特徴も現役OLライターがくわしく解説
\次のページで「契約社員:非正規有期労働契約」を解説!/



