
簡単でわかりやすい!「浴衣」と「甚平」の違いとは?「作務衣」との違いや着付けのポイントも雑学マニアが詳しく解説
・半袖の上衣と、膝上丈の下衣(ズボン)に分かれている。
・筒袖で袂がない。
・帯は必要ない。
・大人も着られるが、子どもっぽい印象がある。
和服の豆知識
ちょっと役立つ豆知識をご紹介します。
「作務衣(さむえ)」とは何が違うの?

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作務衣は元々、禅宗の僧侶が作務(労働一般)を行うときの作業着だったそうです。作業着なので決まった形があったわけではなく、羽織ともんぺなどの作業を行う格好全般を指していました。作務衣は甚平と違い通年使用されるため長袖長ズボンです。また作業の邪魔にならないよう、袖と裾を絞れるようになっているものもあります。ゆったりとしたシルエットでありながら衿が付いているので清潔感がありますね。作務衣には男性用だけでなく女性用もありますよ。
作務衣は締め付けのない楽な着心地から一般の人の部屋着・普段着としても着用されていますが、元来和の作業着なので、そば打ちや陶芸、農作業など様々な職業の方が仕事着としても愛用しています。
現在も僧侶用の多くは木綿で作られていますが、一般用のものには化繊を用いたり、夏用に麻、冬用にキルティングや裏地がついているものなどもあって、デザインも多様になってきているようです。
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和服の共通点:「右前」
ボタンのある洋服で身頃を見ると、男性は左が外側、女性は右が外側になっていますね。けれど和装では男女に違いはなく、どちらも左が外側になります。和装ではこれを「右前」と表現しますよ。これは自分から見て右側の衿が先に肌に触れるということです。浴衣も甚平も作務衣も、和装の服は全て右前。もし着付けの時に前がどちらかわからなくなってしまったら、「右手がさっと懐に入る」ほうだと覚えると間違えませんね。
なお、「左前」は生きている人の逆ということから、「死装束(亡くなった方に最後に着せる服)」の意味があるので注意しましょう。
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