簡単に分かる「中国語」と「日本語」の違いとは?漢字の使い方や発音の仕組みも院卒日本語教師が分かりやすく解説
2.発音の仕組み
「中国語」と「日本語」の決定的な違いの1つが発音です。まず、「中国語」は「日本語」と比べて基本となる音の数が多いですね。「中国語」は方言によっても多少異なりますが、「日本語」は母音がa,e,i,o,uの5個なのに対し「中国語」は36個もあります。そして子音についても、「日本語」は9種類ですが「中国語」は21種類もあるのです。つまり、「日本語」に存在しない発音が「中国語」にはたくさんある…ということになります。
また、例えば同じ「ma」という発音であっても、発音の仕方によって意味が変わるという「日本語」にはない特徴があるのです。これは「四声(しせい)」と呼ばれ、4つの異なる発音の方法が1つの音に存在します。
「中国語」と「日本語」で異なる漢字の使い方
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「中国語」と「日本語」の決定的な違いとして文法と発音をご紹介しましたが、実は共通点である漢字についても「日本語」と「中国語」で違いがあります。どのような違いがあるのか、ここで詳しく見ていきましょう。
「中国語」と「日本語」で少し異なる漢字の形
まずは「中国語」と「日本語」で漢字の形が若干異なります。大陸の中国本土で使用されている漢字は「簡体字(かんたいじ)」と呼ばれ、日本で使われている漢字がより簡略化されたものです。また、台湾で使用されている漢字は「繁体字(はんたいじ)」は昔ながらの漢字で、日本で使われている漢字と画数は同じか、より多い字が使われているかのどちらかになります。
日本人にとっては「繁体字」の方が普段使っている漢字に近く、認識しやすいかもしれないですね。
「中国語」は漢字の読みが1通りだけ!?
「日本語」では1つの漢字に音読みと訓読みが存在したり、音読みも訓読みも複数存在したりと、漢字の読み方が多いですよね。たとえば「頼」という字は、「らい」「りょう」「より」や、送り仮名をつけて「たの(む)」という読み方があります。一方の「中国語」は、一部の例外を除いて1つの漢字に対して読み方は1つだけです。
「中国語」と「日本語」で意味が異なる漢字も!
「中国語」と「日本語」の漢字でややこしい点の1つが、同じ漢字や漢字を使った言葉でも、意味が異なる場合がある点です。たとえば「湯」という字は「日本語」では通常「お湯」を意味しますが、「中国語」では「スープ」を意味します。また「手紙」は中国語では「トイレットペーパー」を意味するというのも、有名な話ですよね。
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