
簡単でわかりやすい!明太子とタラコの違いとは?起源や選び方についても食いしん坊ライターが詳しく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ao
コンビニのおにぎりは明太子一択の食いしん坊ライター。明太子は常に冷凍保存している。
明太子とタラコの違いとは

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見た目がほとんど変わらない明太子とタラコですが、この2つは同じ原材料から作られた食べものなのです。違いは唐辛子が使用されているかどうか。明太子の色がタラコに比べて赤いのは、唐辛子によるものです。
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明太子・タラコは魚の卵巣から作られた食品

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明太子とタラコは、スケトウダラという魚の卵巣から作られています。スケトウダラとは、タラ目タラ科に属する、北太平洋に生息している海水魚です。スケソウダラと呼ばれることもあります。12月から3月にかけてが旬ですが、鮮度が落ちやすいことから、かまぼこやちくわなどの加工品に使われることが多い魚です。
近年は切り身も出回るようになり、ソテーやフライ、鍋に具材として親しまれています。ここから明太子とタラコについて詳しくみていきましょう。
名前の由来は?
タラコは、「タラ」の子だからタラコと名付けられました。それでは明太子の語源はどこにあるのでしょうか。実は韓国語から来ているのです。スケトウダラは、韓国語で「明太(ミョンテ)」といいます。「明太」の子だから明太子。タラコと同じ意味だったのですね。
どうやって作られるの?
明太子もタラコも塩漬けにして保存される「塩蔵品」になります。原料として使用されるスケトウダラの卵巣は、北海道近海で漁獲された生卵、アメリカ、ロシアなどから輸入される冷凍卵です。冷凍卵は解凍室で数時間かけて解凍され、食塩水で洗浄が行われた後、水切りが行われます。
水切り後に着色料、酸化防止剤、発色剤、食塩、調味料が入った浸け込み液に入れ、塩漬け作業を経て、数時間熟成されますが、これで完成ではありません。
熟成後は再び洗浄し、整形後に熟成を伴う水切りが行われるのです。この後に計量、選別、包装されて製品化します。選別後に唐辛子が入った調味液による2次浸け込みが行われたものが明太子です。
明太子は絶対スケトウダラ!
明太子もタラコも、原材料はスケトウダラの卵巣であると前述しましたが、タラコはスケトウダラでなく、マダラの卵巣を使用する場合もあります。しかし明太子はスケトウダラの卵巣で作ったものだけが使用できる名称になるのです。
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