この記事では従業員と社員の違いについてみていきます。どちらも会社をはじめとする組織で働く人というイメージがあるよな。従業員の種類の1つが社員ではありますが、似たような言葉が多く従業員の範囲がわかりにくいようです。今回はそんな雇用に関する2つの言葉の違いを、社会福祉士の資格を持つれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。社会福祉士の資格取得の際に、労働や社会保障に関する知識を習得。加えて大学卒業後のフリーター経験もあり、雇用形態に関する知識をさらに学習。これらを使った独自の切り口で、本記事を執筆していく。

従業員と社員の大まかな違いは?

従業員と社員はその会社で勤務する人ではありますが、どのような点に違いがあるのでしょうか。本項では従業員と社員が示す範囲について、具体例を挙げながら詳しくみていきます。

従業員:会社と直接雇用契約を結んでいる人全員

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従業員という言葉には、会社と直接雇用契約を結んでいる人の全員が含まれます。そのため正社員はもちろん、パートやアルバイトも従業員の一員です。つまり勤務時間の長短や期間の有無に関わらず、契約した会社から直接指示を受けた業務を行い給料が支払われるのであれば従業員に該当します。

社員:正社員

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従業員の中でも社員は正社員と呼ばれることもあり、フルタイム勤務で契約の期間が決まっていないことが一般的です。パートやアルバイトに比べて裁量や責任が大きく、それ相応の給料や福利厚生が受けられます。

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従業員と会社の関係とは?

前項で社員は従業員の1つの種類であると解説しましたが、従業員に共通する特徴はほかにあるのでしょうか。本項では会社の従業員であることによって、会社とどのような関係が生まれているかを解説していきます。

1.契約した会社から指示された業務を行う

基本的に会社における従業員は、雇用契約を結んだ会社から直接指示を受けて業務を行います。最初は比較的簡単な業務から任せられ、経験や能力次第では複雑な業務にもチャレンジできるようになるでしょう。もちろん応募した求人によっては、最初から複雑かつ裁量のある業務を任せられるかもしれません。

2.給料は契約した会社から支払われる

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会社が直接雇用した従業員には、第三者を介せず直接給料が支払われます。この場合雇用契約を結ぶ際に確認した額面から所得税や雇用保険などを差し引いた金額が、給料として従業員の手に渡るのが一般的です。また従業員の成績や勤務態度によっては、別途手当が支給されることもあるかもしれません。

ただし交通費は支給されないケースがあるかもしれないため、契約時にはよく確認が必要です。

社員の雇用形態の特徴とは?

従業員の中でも社員は正規雇用として扱われており、他の雇用形態とは異なった条件下での勤務になります。本項では正社員が持つ他の雇用形態とは違った特徴について、詳しく説明していきましょう。

1.フルタイム勤務が多い傾向

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日本の一般企業で正社員として勤務する場合は、1日8時間に加えて残業付きのフルタイム勤務が多いです。もちろん会社の業務形態によっては24時間の交代勤務や早番遅番があったり、休日がシフト制だったりすることがあります。ただし育児や介護などの状況によっては休暇や短時間勤務が認められるところもあり、雇用契約に関しての保障は手厚いです。

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2.雇用期間の決まりがない

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正社員として雇用される場合、定年まで雇用期間の決まりがありません。そのためよほど重大な過失などがなく、社員側からの申し出がない限り雇用契約は継続されます。

3.責任が大きく、昇給や昇格の可能性がある

正社員として勤務する場合、一般的にパートやアルバイトに比べて責任が大きくなります。なぜなら与えられた業務をこなすだけではなく、自発的に考えて仕事を進めることが求められるからです。

社員でも新人の頃はパートやアルバイトに仕事を教わるかもしれませんが、ゆくゆくは彼らに業務上の指示を出すようになるでしょう。もちろん職務能力や成績が認められた場合、昇給や昇格する可能性があります。

従業員や社員と比較される雇用形態とは?

ここまでで従業員の中でも社員はどのような位置付けにあるかを確認しましたが、社員と類似した言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。本項では社員に似た言葉を紹介し、これらの雇用形態が従業員に含まれるかどうかについて解説していきます。

1.契約社員:社員の中でも期限付き

契約社員とは期限付きで雇用契約を結んでいる社員のことで、従業員の定義に含まれます。法律上一度の契約の期限は3年とされており、更新で通算5年以上の契約となった場合無期雇用契約に切り替わるでしょう。また無期雇用契約の場合は正社員とはいえず、労働条件は正社員より不利になるかもしれません。

2.派遣社員:派遣元の企業の社員

派遣社員とは期間を決めて人材派遣会社から派遣される社員のことで、勤務する会社の従業員には含まれません。そのため給料は派遣元企業から支払われ、税金や社会保険なども派遣元企業が取り扱います。

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3.業務委託:あくまでも業務に関する契約

業務委託とはあくまでも業務に関する契約のことで、業務委託する側と受ける側に雇用契約が結ばれるという訳ではありません。そのため業務委託を受ける側の労働者は会社の従業員として扱われず、担当外の業務が回ってくることもありません。

会社と直接契約を結んでいる人は従業員で、社員もそれに含まれる

ここまでで述べた通り会社と直接契約を結んでいる人は従業員として扱われ、その種類の1つとして社員が入っています。社員は勤務時間が長く責任が重くなる一方、給料や保障においては他の従業員より有利な面もあるでしょう。

反対に勤務する会社と直接雇用契約を結んでいないのが、派遣社員や業務委託というケースです。この場合、直接雇用の従業員とは給料の支払われ方や労働条件が異なります。求人に応募したりする際は、これらの違いをおさえておきたいものですね。

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簡単にわかる従業員と社員の違いとは?どんな人が含まれる?雇用形態や保障も社会福祉士ライターが詳しく解説

この記事では従業員と社員の違いについてみていきます。どちらも会社をはじめとする組織で働く人というイメージがあるよな。従業員の種類の1つが社員ではありますが、似たような言葉が多く従業員の範囲がわかりにくいようです。今回はそんな雇用に関する2つの言葉の違いを、社会福祉士の資格を持つれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。社会福祉士の資格取得の際に、労働や社会保障に関する知識を習得。加えて大学卒業後のフリーター経験もあり、雇用形態に関する知識をさらに学習。これらを使った独自の切り口で、本記事を執筆していく。

従業員と社員の大まかな違いは?

従業員と社員はその会社で勤務する人ではありますが、どのような点に違いがあるのでしょうか。本項では従業員と社員が示す範囲について、具体例を挙げながら詳しくみていきます。

従業員:会社と直接雇用契約を結んでいる人全員

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従業員という言葉には、会社と直接雇用契約を結んでいる人の全員が含まれます。そのため正社員はもちろん、パートやアルバイトも従業員の一員です。つまり勤務時間の長短や期間の有無に関わらず、契約した会社から直接指示を受けた業務を行い給料が支払われるのであれば従業員に該当します。

社員:正社員

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従業員の中でも社員は正社員と呼ばれることもあり、フルタイム勤務で契約の期間が決まっていないことが一般的です。パートやアルバイトに比べて裁量や責任が大きく、それ相応の給料や福利厚生が受けられます。

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