3分で簡単に分かる!「特急」と「急行」の違いとは?「快速」などとの違いも鉄道好き日本語教師が分かりやすく解説
「普通」「各駅停車」:すべての駅に止まる種別
「普通」と「各駅停車」は路線内の全ての駅に止まる種別です。「各駅停車」は「各停」と省略されることも多いですね。どの列車の路線にも必ず存在するのが「普通」か「各駅停車」で、黒色で表示されることが多いです。
「準急」「区間急行」:急行より停車駅が多い
「準急」と「区間急行」は路線内の一部の駅を通過する種別で、「急行」より停車駅が多いです。路線にもよりますが、「準急」はある区間までは各駅停車で、ある区間からは一部の駅を通過するという形で運行されているものが多いですね。「区間急行」はその名前の通り、ある区間は各駅停車ですが、ある区間は「急行」と同じ停車駅にしか止まらないという形で運行されているものが多いです。
「快速」:急行とよく似た種別ですが…
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「急行」との違いで一番ややこしいのが、この「快速」ですね。
JRの場合は、通常の運賃だけで乗車できる一部の駅を通過する種別を「快速」と名付けています。「快速」より停車駅が少ない通常運賃のみで乗車できる種別である「新快速」や「特快」は、この「快速」から派生したものであるため「快速」の仲間だと考えればわかりやすいでしょう。
私鉄の場合は、鉄道会社によって「急行」と「快速」のどちらが停車駅が少ないかは異なります。また、「急行」と「快速」のどちらか片方しか路線内に存在しない場合も多いですね。たとえば京王線では「急行」の方が「快速」より停車駅が少ないですが、東武東上線は「快速」の方が「急行」より停車駅が少ないです。そして2023年1月11日現在、西日本の私鉄で「快速」を運行している路線はありません。
他にはどんな種別がある?「急行」より停車駅が少ない種別
ここまで列車の種別をたくさん紹介してきましたが、これで全てではありません。「急行」より停車駅が少なく「特急」より停車駅が多い種別や、「特急」より停車駅が少ない種別が存在します。そのような種別を見ていきましょう。
「快速急行」「準特急」:急行以上特急未満
「快速急行」や「準特急」は路線内の一部の駅を通過する種別で、「急行」より停車駅が少なく「特急」より停車駅が多いです。JRには存在せず私鉄のみに存在します。「快速急行」は「快急」と省略され、「準特急」は「準特」と省略されることもありますね。どちらも原則通常運賃のみで乗車できます。
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