この記事では2拍子と4拍子の違いについてみていきます。音楽には2拍子・3拍子・4拍子などがあり、その数の音符が集まることで曲を構成している。拍子はリズムやテンポに大切なものですが、その違いは分かりにくい。楽譜をみてみると、楽譜上での違いはひとつだけです。しかし、リズムの取り方や雰囲気が全く違うようです。
今回はそんな音楽の2拍子と4拍子の違いについて音楽好きのミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。幼いころから現在までピアノや音楽が好きで、絶対音感を持っている。自室や車では音楽を流し続けるのが日常。

2拍子と4拍子の違いは演奏方法

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2拍子と4拍子の違いは演奏方法にあります。少し聞いただけでは、同じように感じるかもしれません。簡単にいうと、曲の「ノリ」の違いです。曲のノリやリズムの取り方が違うことで、演奏方法が変わります。リズムの違いとはどういうことなのか詳しく見てみましょう。

曲のとらえ方やリズムが違う

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音楽を聴いたり歌を歌ったりする時に、曲に乗って体が揺れることがありますよね。その揺れが「拍子」です。分かりやすく、拍子を数字で表します。2拍子は「1・2・1・2」、4拍子は「1・2・3・4・1・2・3・4」の繰り返しです。4拍子でも「1と3」を強く意識することから、2拍子と混同するのではないかと思います。

数字が多くて分かりにくい方は、2拍子はどんどん進む曲、4拍子は円を書くように進む曲、くらいに思ってもらえばよいでしょう。

2拍子と4拍子の楽譜は同じ?

2拍子は「2/2」(2分の2拍子)と「2/4」(4分の2拍子)の2種類です。「2/2」は2分音符ふたつで、「2/4」は4分音符ふたつでひとつのまとまりとなります。4拍子は「4/4」(4分の4拍子)で、4分音符4つでひとつのまとまりです。

「2/2」と「4/4」の楽譜をみてみると、同じ楽譜に見えます。楽譜冒頭の記号や数字が違うだけ。この記号や数字が、その曲の拍子を表しています。ふたつの2拍子である「2/4」と「4/2」は楽譜は違っても、とらえ方やリズムの取り方は同じです。

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2分音符と4分音符の違い

2分音符は4分音符ふたつと同じ長さです。つまり、「2/2」と「4/4」はどちらも音の長さが一緒ですので、楽譜がほとんど一緒ということなんですね。

なぜ、2つを使い分けているのかというと、作曲者の意図が大きいです。リズムの取り方が変わり、演奏に差が出ます。音楽に詳しくない方からすると、同じように感じるのも無理はありません。

2拍子である「2/2」と「4/2」は、2拍子の曲ならどちらでも書くことができますが、細かい音のある曲は「2/2」のことが多いです。「2/4」にすると、4分音符2つ分のスペースに細かい音符を書かなければならなくなります。「2/2」なら4分音符4つ分のスペースがあるので楽譜を見る方も見やすいということです。

具体的にどんな曲があるの?

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2拍子の4拍子の違いについて分かりました。具体的にどのような曲があるのかみてみましょう。

2拍子は行進曲に多い

2拍子の曲は、「1・2・1・2」と流れるように進むことから、その名の通り行進曲(マーチ)に多いです。「トルコ行進曲」やベートーベンの「運命」や童謡の「チューリップ」など多くあります。2本の足で歩く時に行進しやすい曲は2拍子でしょう。

歌曲の多くが4拍子

邦楽や洋楽、K‐POPなど、多くの曲が4拍子となっています。童謡の「富士山」や「上を向いて歩こう」や「世界に一つだけの花」など様々です。

現代の曲、特にJ-POPでは4拍子が主流となっています。現代ダンスで使いやすいことやライブで盛り上がりやすいことなども理由で考えられますが、日本人になじみ深いという説も濃厚です。日本の民謡には3拍子の曲がなく、2拍子や4拍子の曲が染み付いているのかもしれませんね。

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拍子の違いを知って音楽をより楽しもう!

音楽には、拍子があることが分かりました。拍子は音楽のノリを決めるもので、リズムやテンポに大切なことでしたね。2拍子と4拍子の違いも分かりましたが、実際に音楽を聴いて聞き分けるのは難しいかもしれません。音楽には拍子がある!ということは知ってもらい、純粋に音楽を楽しんでほしいです。

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3分で簡単にわかる2拍子と4拍子の違い!楽譜は同じでも雰囲気が変わる!音楽好きライターがわかりやすく解説

この記事では2拍子と4拍子の違いについてみていきます。音楽には2拍子・3拍子・4拍子などがあり、その数の音符が集まることで曲を構成している。拍子はリズムやテンポに大切なものですが、その違いは分かりにくい。楽譜をみてみると、楽譜上での違いはひとつだけです。しかし、リズムの取り方や雰囲気が全く違うようです。
今回はそんな音楽の2拍子と4拍子の違いについて音楽好きのミサキと一緒に解説していきます。

ライター/ミサキ

おいしい食事とおやつを食べることが生きがい。幼いころから現在までピアノや音楽が好きで、絶対音感を持っている。自室や車では音楽を流し続けるのが日常。

2拍子と4拍子の違いは演奏方法

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2拍子と4拍子の違いは演奏方法にあります。少し聞いただけでは、同じように感じるかもしれません。簡単にいうと、曲の「ノリ」の違いです。曲のノリやリズムの取り方が違うことで、演奏方法が変わります。リズムの違いとはどういうことなのか詳しく見てみましょう。

曲のとらえ方やリズムが違う

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音楽を聴いたり歌を歌ったりする時に、曲に乗って体が揺れることがありますよね。その揺れが「拍子」です。分かりやすく、拍子を数字で表します。2拍子は「1・2・1・2」、4拍子は「1・2・3・4・1・2・3・4」の繰り返しです。4拍子でも「1と3」を強く意識することから、2拍子と混同するのではないかと思います。

数字が多くて分かりにくい方は、2拍子はどんどん進む曲、4拍子は円を書くように進む曲、くらいに思ってもらえばよいでしょう。

2拍子と4拍子の楽譜は同じ?

2拍子は「2/2」(2分の2拍子)と「2/4」(4分の2拍子)の2種類です。「2/2」は2分音符ふたつで、「2/4」は4分音符ふたつでひとつのまとまりとなります。4拍子は「4/4」(4分の4拍子)で、4分音符4つでひとつのまとまりです。

「2/2」と「4/4」の楽譜をみてみると、同じ楽譜に見えます。楽譜冒頭の記号や数字が違うだけ。この記号や数字が、その曲の拍子を表しています。ふたつの2拍子である「2/4」と「4/2」は楽譜は違っても、とらえ方やリズムの取り方は同じです。

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