3分で簡単にわかるフィレとサーロインの違い!高級なのはどっち?料理好きライターが詳しく解説
サーロイン:イギリス国王の言葉が由来
サーロインの語源には2つの有名な説があります。肉の位置が由来という説と、王様の言葉が由来という説です。
肉の位置が由来という説から解説しましょう。サーロインは今では「sirloin」といいますが、14世紀のフランスでは「surlonge(シュールロンジュ)」といいました。「sur」が「上」、「longe」が「腰」という意味なので、「腰の上」となりますね。この「surlonge」が「surloigne」に変化したのち、現代の「sirloin(サーロイン)」が生まれたといわれています。
次に王様の言葉が由来という説です。とある夕食でサーロインの牛肉料理を食べたイギリスの国王が、その美味しさに感動し「サーの称号を与えよう」と言ったことからサーロインになったといわれています。腰肉は「ロイン」と呼ばれており、「サー(イギリスの騎士に与えられる栄誉称号の1つ)」と合わさってサーロインになりました。
ロースとの違い
ロース、フィレ、サーロインともに牛の肩から腰にかけての部位を指します。「ロイン」と呼ばれる部分です。ロースは「ロイン」の中でも肩寄りで、「肩ロース」と「リブロース」に分けられます。
「肩ロース」の中でも首側に近い肩ロースはやや筋があってかためで、中間部分やリブロースに近いほど柔らかいです。また「リブロース」は最も霜降り肉になりやすく、キメ細かく柔らかな良質な部位で、肉本来の味を堪能できます。
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高級なのはどっち?
ここまでフィレとサーロインの違いを見てきましたが、高級なのはどっちなのでしょうか。結論、どちらも希少価値があるため高級です。しかしフィレの中心部にある「シャトーブリアン」は、牛肉の中でも最も希少性が高く、フィレ・サーロインに比べて値段が高くなっています。
好みに合わせて美味しく食べよう!
ここまでフィレとサーロインの違いをみてきました。どちらも腰あたりの部位で、柔らかい希少なお肉ということがわかりましたね。フィレは脂肪が少なくヘルシーなので脂が苦手な人に、サーロインは霜降りでジューシーなのでお肉をがっつり食べたいという人におすすめです。今までなんとなく選んできた人も、特徴を知ることによって選ぶのが楽しくなるでしょう。ぜひ自分の好みにあったお肉を見つけてみてください。