この記事ではポケットモンスターエメラルドとルビー・サファイアの違いについてみていきます。ポケモンシリーズは世界中で人気のあるゲームソフトです。その1つであるエメラルドはルビー・サファイアをもとに改良されたマイナーチェンジ版で、ストーリーや出てくるポケモン、トレーナーや施設など様々な点で変更が加えられている。
今回はそんな人気ソフトの違いを、ゲーム好きライターのかみかわかなえと一緒に解説していきます。

ライター/かみかわかなえ

3度の飯と同じくらいゲームが好き。ポケモンデビューはクリスタル。数年後にエメラルドを入手し、アチャモとともにホウエン地方を駆け抜けた。推しポケモンはエーフィ。

違いその1.入手ポケモン

image by iStockphoto

ポケモンシリーズではもはやおなじみとなっているマイナーチェンジ版の発売。出てくるポケモンや舞台はほぼそのままに、前よりもグラフィックやシステムが進化した世界を冒険することができます。

マイナーチェンジ版には、もとになったソフトをプレイしたことがある人でも楽しめるような、むしろ前の世界を知っている方が楽しめるような要素がたくさん詰め込まれているのが特徴。

今回は、ルビー・サファイアとマイナーチェンジ版であるエメラルドにはどんな違いがあるのかご紹介していきます。3作のうちどれを買おうか迷っている人はもちろん、全部持っているよ!という人もこれは知らなかった!という発見があるかもしれません。

なお、記事の性質上ポケモンエメラルド・ルビー・サファイアのシナリオや遊び方に関するネタバレを多く含む内容となっておりますのでご注意くださいね。それでは入手できるポケモンの違いから見ていきましょう!

エメラルドでは入手できないポケモン

ルビー・サファイアには、どちらか一方のソフトでしか入手できないポケモンが存在します。そういったポケモンは、基本的にエメラルドではどちらも入手できるようになっていますが、すべてが入手可能なわけではありません。エメラルドで入手できないポケモンは以下の通りです。

・アサナン
・ザングース…ルビーのみ
・ルナトーン…サファイアのみ
・ロゼリア
・アメタマ(※)

※ルビー・サファイアでのアメタマ大量発生時、レコードをまぜる機能をつかうことでエメラルドでもアメタマが入手できるようになる

とくに気になるのがルナトーン。やせいのルナトーンは、低確率でつきのいしを所持しています。そのためサファイアでは時間をかけることでつきのいしをたくさん入手できますが、ルナトーンの出現しないルビー・エメラルドで入手できるつきのいしは1つのみ。

つきのいしを使い進化するポケモンはエネコとプリンの2種ですので、ルビー・エメラルド単体でポケモンずかんを完成させることはできません。つきのいしを複数入手したい場合は、別ソフトとのポケモン交換で交換先のポケモンに持たせておくなどの手間が必要です。

エメラルドでしか入手できないポケモン

続いて、エメラルドでしか入手できないポケモンのご紹介です。施設やストーリーの変化にともなって、なつかしのポケモンも追加されていますよ。

・レックウザ
・メタモン
・ウソッキー
・ドーブル
・チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコのいずれか1匹

<でんどういり後に拡張されるサファリパークのジョウトエリアで出現するポケモン>
・エイパム
・ウパー
・ミルタンク
・メリープ  など16匹

\次のページで「伝説ポケモン」を解説!/

伝説ポケモン

続いて、伝説ポケモンの違いについて見ていきましょう。ルビー・サファイア・エメラルドに登場する伝説ポケモンは以下の8匹です。

・レックウザ
・グラードン
・カイオーガ
・レジロック
・レジアイス
・レジスチル
・ラティアス
・ラティオス

ルビーではグラードン、サファイアではカイオーガのみの入手となりますが、エメラルドではグラードン・カイオーガ・レックウザの3匹すべてを入手できます。

レジロック・レジアイス・レジスチルの通称「レジ系」は入手の際にとある暗号を解読する必要がありました。個人的に、ここは初プレイ時とても感心した場所です。エメラルドではこの暗号の内容が変更。ルビー・サファイアをプレイ済みの人も新鮮な気持ちで楽しむことができますよ。

最後にラティアス・ラティオスの通称「ラティ兄妹」についてですが、ルビーではラティアス、サファイアではラティオスと入手できるポケモンが決められています。それに対しエメラルドでは、2匹のうちどちらを出現させるかを自分で選べるように変更されました。

とくせいの新たな効果

ルビー・サファイアから導入された「とくせい」は、ポケモンが生まれつき持っている能力。種類によって様々な効果を発揮しますが、エメラルドでは一部のとくせいに新たな効果が追加されました。

・いかく…レベルの低い野生ポケモンとの遭遇率を下げる
・マグマのよろい…タマゴがはやくかえる
・ひらいしん…ポケナビの呼び出しが増える
・ものひろい…どうぐを拾ってくる(※)  など

エメラルドでのものひろいは、ルビー・サファイアと比べて拾うどうぐの種類が増えた代わりに、ポケモンのレベルに応じてどうぐのレア度が変化するようになりました。はじめのうちから楽をすることはできなくなりましたが、苦労しながらストーリーや育成をすすめるのもポケモンの醍醐味ではないでしょうか。

とくせいによっては、そのポケモンを手持ちの先頭にしておかないと効果を発揮しないものもあるため注意してください。なお、先頭のポケモンがひんし状態であってもとくせいの効果は発揮されるようです。

違いその2.敵とストーリー

ストーリーの違いについて見ていきましょう。ルビーではマグマだん、サファイアではアクアだんが敵として登場。マグマだんはグラードン、アクアだんはカイオーガを復活させます。それに対して、エメラルドではマグマだん・アクアだんの両方が敵として登場。グラードンとカイオーガはどちらも復活し、2匹を止めるためにレックウザの力を借りるというストーリーです。

ちなみに、グラードンとカイオーガが復活するとゲーム内の天気が変化し、ひでりとおおあめが交互に繰り返されるようになります。この演出がいかにも異常事態であるという雰囲気をかもしだしていて、どこか恐ろしいながらも個人的に好きな仕掛けの1つでした。

また、ルビー・サファイアにおけるマグマだんとアクアだんのアジトは同じ場所にあるため、エメラルドではマグマだんのアジトが新設。従来のアジトはアクア団のものとなっています。

違いその3.ジムリーダーとチャンピオン

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続いてストーリー上の重要なトレーナーであるジムリーダーとチャンピオンの違いをご紹介。ジムの構造や使用ポケモンの変更など、わかりやすいものから意識しないと気付けないものまで様々な点が変更されています。まずはジムに関する違いから見ていきましょう。

ジムリーダーの使用ポケモンと再戦の可否

ジムに関する違いは3つ。構造の違い、ジムリーダーと使用ポケモンの違い、ジムリーダーとの再戦が可能か否かという違いです。

構造の違いでわかりやすいのは7つめのジムであるトクサネジム。ルビー・サファイアでは動く床に乗って移動する仕組みですが、エメラルドではスイッチで石像を動かしながらワープして部屋を移動していく仕組みに変更されています。その他のジムでも、エメラルドでは構造が複雑になっている、トレーナーの数が増えているなどの違いがありますよ。

ジムリーダーに関しては、8つめのジムであるルネジムのリーダーがルビー・サファイアではミクリ、エメラルドではミクリの師匠であるアダンとなっています。また、エメラルドではほとんどのジムリーダーの使用ポケモンが1匹ずつ増え、メンバーやわざ構成にも変化が見られますね。ジムリーダーとの再戦はルビー・サファイアでは不可、エメラルドでは可能です。

チャンピオンの変更

ルビー・サファイアでルネジムのジムリーダーをつとめるミクリは、エメラルドでチャンピオンに君臨。ジムリーダーと同じく、使用ポケモンやわざが変化しています。ルビー・サファイアでチャンピオンをつとめるダイゴですが、エメラルドではでんどういり後に対戦が可能です。使用ポケモンに変化はありませんが、すべての使用ポケモンがレベル75以上というかなりの強敵になっていますよ。

また、エメラルドではストーリー中、ダイゴと共闘する機会があります。

違いその4.バトルフロンティア

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エメラルドの代名詞ともいえる「バトルフロンティア」。でんどういり後に訪れることができる場所で、ポケモントレーナーとしての知識や運が試される巨大施設です。難易度は高めですがやりがいも十分。ルビー・サファイアから進化したやり込み要素について見ていきましょう。

バトルタワーとコンテスト会場の変更

ルビー・サファイアではでんどういりごにバトルタワーという施設を利用できます。ルールは手持ちポケモン3対3の勝ち抜き形式。一方、エメラルドにおいてバトルタワーはバトルフロンティア内の1施設となり、バトルシステムも若干変更されています。

また、ルビー・サファイアにはランクに応じた4カ所のコンテスト会場がありました。エメラルドではこのうちの3カ所がバトルテントという施設に変わり、コンテスト会場はミナモシティにある1か所のみとなっています。バトルテントはバトルフロンティアのお試し版のような施設です

\次のページで「各施設の概要」を解説!/

各施設の概要

次に、バトルフロンティアにある施設の概要をご紹介します。各施設で一定回数勝ち進むとフロンティアブレーンと戦うことができ、フロンティアブレーンを倒すことでバトルシンボルを入手できますよ。また、勝ち進んでいくと貰えるバトルポイントは、貴重なアイテムとの交換やわざを教えてもらう対価として使用できます。

・バトルチューブ…3つの部屋から1つを選び、バトルや状態異常などのイベントをこなしながら進んでいく
・バトルアリーナ…3対3の勝ち抜きバトル。3ターンで勝敗が決まらない場合判定が行われる
・バトルピラミッド…真っ暗なエリアにトレーナーやアイテムが配置されている。バトルに勝つたびに視野が広がる
・バトルドーム…エントリーした3匹から2匹を選んで戦う。対戦前に相手の情報がわかる
・バトルパレス…ポケモンに一切指示ができず、行動はポケモン自身が決める
・バトルファクトリー…用意されたポケモンから3匹をレンタルして戦う。対戦に勝利すると相手の手持ちポケモン1匹と交換できる
・バトルタワー…勝ち抜きバトル。エメラルドではシングル・ダブル・マルチ・マルチつうしんバトルが可能でそれぞれ手持ちポケモンの数が変わる

その他の変更点

ここまで大きな違いについて見てきましたが、ルビー・サファイアとエメラルドにはまだまだ多くの違いがあります。細かな違いについて一部ご紹介しましょう。

・トレーナーの数とダブルバトルが増加
・対戦数の増加にともない一部のトレーナーが弱体化
・ライバルとの対戦数が増加
・ライバル、四天王、一般トレーナーの使用ポケモンやわざ構成が変化
・一部のポケモンは出現率が変化
・かわらずのいしを持たせた♀ポケモンのせいかくがタマゴからかえったポケモンに高確率で遺伝
・主人公の服装が変化
・オープニング映像が変化
・対戦時にポケモンが動く。せいかくによって動きの大きさが変わる   など

ルビー・サファイアをプレイした人もしていない人も楽しめる!

今回はポケモンルビー・サファイアとエメラルドの違いを見てきました。細かなものも含めると、ご紹介しきれないほど多くの違いがあります。ルビー・サファイアをベースにしつつ、プレイ済みの人もエメラルドを楽しめるようにという開発された方々の想いがひしひしと感じられますね。

もちろん、ルビー・サファイアも素晴らしい作品です。新作も次々と発売されていますが、過去作のポケモンたちもあなたがプレイしてくれることを待っているかもしれません。それぞれの違いを知って、素敵なポケモンライフを送ってください!

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3分でわかるポケモンエメラルドとルビー・サファイアの違い!入手できるポケモンやジムリーダーの差は?ゲーム好きライターが簡単にわかりやすく解説

この記事ではポケットモンスターエメラルドとルビー・サファイアの違いについてみていきます。ポケモンシリーズは世界中で人気のあるゲームソフトです。その1つであるエメラルドはルビー・サファイアをもとに改良されたマイナーチェンジ版で、ストーリーや出てくるポケモン、トレーナーや施設など様々な点で変更が加えられている。
今回はそんな人気ソフトの違いを、ゲーム好きライターのかみかわかなえと一緒に解説していきます。

ライター/かみかわかなえ

3度の飯と同じくらいゲームが好き。ポケモンデビューはクリスタル。数年後にエメラルドを入手し、アチャモとともにホウエン地方を駆け抜けた。推しポケモンはエーフィ。

違いその1.入手ポケモン

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ポケモンシリーズではもはやおなじみとなっているマイナーチェンジ版の発売。出てくるポケモンや舞台はほぼそのままに、前よりもグラフィックやシステムが進化した世界を冒険することができます。

マイナーチェンジ版には、もとになったソフトをプレイしたことがある人でも楽しめるような、むしろ前の世界を知っている方が楽しめるような要素がたくさん詰め込まれているのが特徴。

今回は、ルビー・サファイアとマイナーチェンジ版であるエメラルドにはどんな違いがあるのかご紹介していきます。3作のうちどれを買おうか迷っている人はもちろん、全部持っているよ!という人もこれは知らなかった!という発見があるかもしれません。

なお、記事の性質上ポケモンエメラルド・ルビー・サファイアのシナリオや遊び方に関するネタバレを多く含む内容となっておりますのでご注意くださいね。それでは入手できるポケモンの違いから見ていきましょう!

エメラルドでは入手できないポケモン

ルビー・サファイアには、どちらか一方のソフトでしか入手できないポケモンが存在します。そういったポケモンは、基本的にエメラルドではどちらも入手できるようになっていますが、すべてが入手可能なわけではありません。エメラルドで入手できないポケモンは以下の通りです。

・アサナン
・ザングース…ルビーのみ
・ルナトーン…サファイアのみ
・ロゼリア
・アメタマ(※)

※ルビー・サファイアでのアメタマ大量発生時、レコードをまぜる機能をつかうことでエメラルドでもアメタマが入手できるようになる

とくに気になるのがルナトーン。やせいのルナトーンは、低確率でつきのいしを所持しています。そのためサファイアでは時間をかけることでつきのいしをたくさん入手できますが、ルナトーンの出現しないルビー・エメラルドで入手できるつきのいしは1つのみ。

つきのいしを使い進化するポケモンはエネコとプリンの2種ですので、ルビー・エメラルド単体でポケモンずかんを完成させることはできません。つきのいしを複数入手したい場合は、別ソフトとのポケモン交換で交換先のポケモンに持たせておくなどの手間が必要です。

エメラルドでしか入手できないポケモン

続いて、エメラルドでしか入手できないポケモンのご紹介です。施設やストーリーの変化にともなって、なつかしのポケモンも追加されていますよ。

・レックウザ
・メタモン
・ウソッキー
・ドーブル
・チコリータ、ヒノアラシ、ワニノコのいずれか1匹

<でんどういり後に拡張されるサファリパークのジョウトエリアで出現するポケモン>
・エイパム
・ウパー
・ミルタンク
・メリープ  など16匹

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