雑学

3分で簡単にわかるDVD-R DLとDVD+R DLの違い!-と+の違いや再生できない理由も工学系院卒ライターがわかりやすく解説!

この記事ではDVD-R DLとDVD+R DLの違いについて掘り下げていきます。どちらも記録型DVDの規格で、一度しか書き込みできない、記録層を2つ持つ「片面2層」などの共通点がありますが、「-」「+」の規格など、違いもいくつかあるようです。今回はこの2つのDVDの違いのほか、「-」「+」の規格が生まれた経緯について、大学で記録媒体の研究をしていたライターthrough-timeと一緒に解説していきます。

ライター/through-time

工学修士で、言葉や文学も大好きな雑食系雑学好きWebライター。学生時代に学んだ記録媒体の知識を生かし、DVD-R DLとDVD+R DLの違いについて説明していく。

DVDについて

image by iStockphoto

ブルーレイに押されつつあるものの、テレビ番組の録画やパソコンのデータのバックアップなどにまだまだ重宝するDVD。DVDにはさまざまな規格がありますが、この記事ではDVD-R DLDVD+R DLという2つの規格に着目し、その違いを解説します。その前に、まずはDVDがどういうものなのかを説明しましょう。

光ディスクについて

円盤状の記録媒体をディスクメディアまたは単にディスクといい、中でもレーザー光でデジタル信号を読み書きするものが光ディスク光学ディスク)です。

ポリカーボネイトなどの樹脂ディスクの表面に微細な加工を施した記録層や反射層、保護層などを形成し、樹脂ディスク側からレーザー光を照射します。

光ディスクは登場時期や特性により世代分けができ、DVDは第2世代です。ちなみに第1世代はCD(Compact Disc)やLD(Laser Disc)、第3世代がブルーレイ(Blu-ray Disc,BD)で、第4世代以降は商用化されていません(2023年1月現在)。

DVDの特徴

CDやDVDの記録層には極小のくぼみ(ピット)が刻まれており、これにレーザー光を照射し反射率の違いを読み取ることで、データを読み込んでいます。

DVDのピットはCDよりもサイズが小さく高密度なため、照射するレーザー光も波長が短く、CDが近赤外線レーザー(波長780nm)であるのに対し、DVDは赤色レーザー(波長650nm)です。

このため、DVDのデータ容量はCDの約7倍の4.7GBとなり、CDでは不可能だった映像コンテンツを収めることが可能になりました。ほかにも、ソフトウェアなどの供給コンピュータのデータ記憶用の媒体としても用いられます。

DVDの構造

DVDはCDと同じ厚さ1.2mmのディスクですが、ディスク1枚のCDと異なり、厚さ0.6mmのディスク2枚を貼り合わせています。2枚貼りにしたのは、レーザー光が通るディスクを薄くして読み取り精度を向上させるためでしたが、結果的に強度も確保できました。

2枚のうち、1枚が記録層を持つディスク、もう1枚が空のダミーディスクです。記録層が1つの片面1層(4.7GB)の場合、一方のディスク表面にピットを形成した後、光を全反射する金属膜をつけ、その上にダミーディスクを貼り合わせています。

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