この記事ではモンキーとエイプの違いについてみていきます。2つとも動物のサルを指す英語として知られていますね。じつはこの2つは、分類上まったく別のサルを指しているぞ。世界には「モンキー」じゃないサルもいるんです。今回は2種類のサルの違いを、定義から確認しつつ、大学で生物学を学んだライター2scと一緒に解説していくぞ!

ライター/2sc

生物学をこよなく愛するライター。大学の研究室で「生態学」を学び、卒論を制作した。「生物の華麗なる生き様」をお届けすることがモットー。

モンキーとエイプの大まかな定義

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モンキー(英:monkey)とエイプ(英:ape)はどちらも、霊長類に分類される哺乳動物です。日本語ではヒト以外の霊長類をひとまとめにして「サル」と呼びます。

ですが世界では、サルを細かく3つのグループに分けて区別。3つのグループ名真猿・類人猿・原猿とよばれます。そして英語の「モンキー」と「エイプ」はそれぞれ、真猿と類人猿に対応する言葉。この2つのサルについてそれぞれ紹介していきます。

おなじみの「モンキー」

最も身近なサルであるニホンザルは「モンキー」です。「モンキー」こと真猿はアフロ・ユーラシア大陸の「旧世界ザル」と南米大陸の「新世界ザル」2グループからなります。

旧世界ザルにはニホンザルやマンドリル、ヒヒなどが該当。孫悟空やハヌマーンなどアジアの文化に欠かせない動物です。一方リスザルやマーモセットなど、新世界ザルペットとして人気のサル。「モンキー」は私たちにとってなじみの深いサルといえますね。

モンキーよりも人に近い「エイプ」

先ほどの旧世界ザルから派生した、より私たちに近いグループが存在します。それがヒト上科に属する類人猿。英語で「エイプ」と呼ばれる、高い知能をもつサルです。

チンパンジーとゴリラ、オランウータン、テナガザルがこの類人猿に属します。「エイプ」と「モンキー」は全く別の生き物。たとえばオナガザル科のニホンザルとは違って、チンパンジー私たちと同じヒト科に分類されるのです。

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モンキーとエイプの具体的な見分け方

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モンキーとエイプの間には、外見上3つの違いが存在。この違いに注目するとエイプがより人に近いサルであるということがわかります。

違い1.尻尾

エイプとモンキーの最大の違いは尻尾の有無。エイプこと類人猿は、私たち人間と同じく尻尾が退化しているのです。一方「孫悟空」のモデルとなったアカゲザルなど、モンキーでは尻尾が目立ちます。

違い2.腕

エイプはモンキー以上に、樹上での生活に向いた体つきをもっています。その最たる違い腕の長さエイプの腕足よりも長く、樹の枝から枝へぶら下がりながら移動する「腕渡り」を得意とします。

違い3.歩き方

モンキーとエイプは地上での歩き方にも違いが存在。モンキー手の指を開いた状態で地面に着けるのに対し、エイプでは握り拳を地面に着けます。これがゴリラでよく知られている「ナックルウォーク」です。ゴリラに限らず、チンパンジーやその仲間のボノボもこの歩き方を行います。

人間そっくり!サルの生き様

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モンキーとエイプは、人間の親戚ともいえる動物。彼らのふるまいは私たちのルーツを考えさせる興味深いものばかりです。以下その生態について、紹介していきます。

文化をもつニホンザル

ニホンザルの集団ではしばしば、新しい文化が生まれます。その文化の中心は、私たちと同じく若い個体。若い個体が始めた行動が、その周囲へと広まっていくのです。

世界的に知られている文化の例は、幸島のニホンザルの間で受け継がれているイモ洗い行動。彼らはサツマイモを海水で洗うことで、砂を落とすと同時にイモに塩味をつけています。この行動は昭和28年から続くニホンザルの伝統文化です。

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平和主義者ゴリラ

ゴリラは両手で胸を叩く「ドラミング」をすることで有名です。彼らは「パーの形」に開いた両手を胸に叩きつけることで、大きな音を2km先まで響かせます。このドラミングは威嚇ではなく、さまざまなコミュニケーションのために行う行動。たとえば遠くにいる群れのボス同士は互いにドラミングを行うことで適度な距離を保ち、争いを避けています。

霊長類みな兄弟

モンキーとエイプはどちらも、私たち人類と同じく霊長類の動物。彼らの生活からは、私たちのルーツが垣間見えます。たかが「サル知恵」とあなどってはいけません。サルは人類以上にすぐれた、生きる知恵をもっているのです。

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雑学

簡単でわかりやすい!モンキーとエイプの違いとは?2つのサルの見分け方や生態を詳しく解説

この記事ではモンキーとエイプの違いについてみていきます。2つとも動物のサルを指す英語として知られていますね。じつはこの2つは、分類上まったく別のサルを指しているぞ。世界には「モンキー」じゃないサルもいるんです。今回は2種類のサルの違いを、定義から確認しつつ、大学で生物学を学んだライター2scと一緒に解説していくぞ!

ライター/2sc

生物学をこよなく愛するライター。大学の研究室で「生態学」を学び、卒論を制作した。「生物の華麗なる生き様」をお届けすることがモットー。

モンキーとエイプの大まかな定義

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モンキー(英:monkey)とエイプ(英:ape)はどちらも、霊長類に分類される哺乳動物です。日本語ではヒト以外の霊長類をひとまとめにして「サル」と呼びます。

ですが世界では、サルを細かく3つのグループに分けて区別。3つのグループ名真猿・類人猿・原猿とよばれます。そして英語の「モンキー」と「エイプ」はそれぞれ、真猿と類人猿に対応する言葉。この2つのサルについてそれぞれ紹介していきます。

おなじみの「モンキー」

最も身近なサルであるニホンザルは「モンキー」です。「モンキー」こと真猿はアフロ・ユーラシア大陸の「旧世界ザル」と南米大陸の「新世界ザル」2グループからなります。

旧世界ザルにはニホンザルやマンドリル、ヒヒなどが該当。孫悟空やハヌマーンなどアジアの文化に欠かせない動物です。一方リスザルやマーモセットなど、新世界ザルペットとして人気のサル。「モンキー」は私たちにとってなじみの深いサルといえますね。

モンキーよりも人に近い「エイプ」

先ほどの旧世界ザルから派生した、より私たちに近いグループが存在します。それがヒト上科に属する類人猿。英語で「エイプ」と呼ばれる、高い知能をもつサルです。

チンパンジーとゴリラ、オランウータン、テナガザルがこの類人猿に属します。「エイプ」と「モンキー」は全く別の生き物。たとえばオナガザル科のニホンザルとは違って、チンパンジー私たちと同じヒト科に分類されるのです。

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