
簡単でわかりやすい!モンキーとエイプの違いとは?2つのサルの見分け方や生態を詳しく解説


解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/2sc
生物学をこよなく愛するライター。大学の研究室で「生態学」を学び、卒論を制作した。「生物の華麗なる生き様」をお届けすることがモットー。
モンキーとエイプの大まかな定義

image by iStockphoto
モンキー(英:monkey)とエイプ(英:ape)はどちらも、霊長類に分類される哺乳動物です。日本語ではヒト以外の霊長類をひとまとめにして「サル」と呼びます。
ですが世界では、サルを細かく3つのグループに分けて区別。3つのグループ名は真猿・類人猿・原猿とよばれます。そして英語の「モンキー」と「エイプ」はそれぞれ、真猿と類人猿に対応する言葉。この2つのサルについてそれぞれ紹介していきます。
こちらの記事もおすすめ
おなじみの「モンキー」
最も身近なサルであるニホンザルは「モンキー」です。「モンキー」こと真猿はアフロ・ユーラシア大陸の「旧世界ザル」と南米大陸の「新世界ザル」の2グループからなります。
旧世界ザルにはニホンザルやマンドリル、ヒヒなどが該当。孫悟空やハヌマーンなどアジアの文化に欠かせない動物です。一方リスザルやマーモセットなど、新世界ザルはペットとして人気のサル。「モンキー」は私たちにとってなじみの深いサルといえますね。
モンキーよりも人に近い「エイプ」
先ほどの旧世界ザルから派生した、より私たちに近いグループが存在します。それがヒト上科に属する類人猿。英語で「エイプ」と呼ばれる、高い知能をもつサルです。
チンパンジーとゴリラ、オランウータン、テナガザルがこの類人猿に属します。「エイプ」と「モンキー」は全く別の生き物。たとえばオナガザル科のニホンザルとは違って、チンパンジーは私たちと同じヒト科に分類されるのです。
こちらの記事もおすすめ

ちなみに原猿(英:prosimian)には、童謡で有名なアイアイやマダガスカルのワオキツネザルなどが属しているぞ。原始的な霊長類である彼らは、サル以外の哺乳類の特徴を備えている。とくに毛で覆われた顔と反り返った鼻筋が、サルにしては異質な特徴だ。
\次のページで「モンキーとエイプの具体的な見分け方」を解説!/