
簡単でわかりやすい!ハタとクエの違いとは?見分け方や味についても生物学専攻ライターが詳しく解説
違い1.体色と模様
マハタとクエの体色はともに褐色基調ですが、マハタはより赤みの強い色をしています。近い色を挙げるとマハタは「小豆色」で、クエは「茶色」です。さらに体の模様に注目すると、両者の違いがよくわかります。マハタは体に対して垂直に流れるきれいな横縞模様が特徴的。一方クエの模様は頭側の2本が、頭に向かってななめに流れます。
違い2.体格
ただマハタ・クエともに大型の個体は黒みが強く模様の薄い体をもつため、先述の方法では見分けられません。とくに1m超えのマハタは「カンナギ」と別名で呼ばれるほどに見た目が違います。大型の個体を見分ける場合は体格に注目しましょう。クエはマハタに比べて体高が低く、シャープな体つきをしています。
違い3.希少性と価格
マハタとクエはどちらも「マグロを超える高級魚」であるとされます。両者ともに天然モノは極めて希少。マハタ・クエは磯の岩陰に潜んでいるため、滅多と水揚げされません。一方養殖モノではクエのほうがより高級。その原因は両者の成長速度の違いにあります。クエはハタ亜科の中でも成長が遅く、出荷までにマハタの2倍ほど時間がかかるのです。
ハタの食べ方は?

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味が良いと評判のクエですが、他のハタも引けをとりません。ハタの透き通った白身には、コラーゲンと脂が多く含まれています。食通をもうならせるハタの旬や食べ方について、以下みていきましょう!
クエ以外にも!おいしいハタの仲間
ハタ亜科の魚は東アジアで広く人気の高級魚。日本ではマハタ・クエ以外にも、アカハタやキジハタなど小型のハタが食用とされています。また中華料理にもハタは欠かせません。ハタを一匹丸ごと蒸した「清蒸石斑魚」は香港を代表する高級料理。現地ではサラサハタやスジアラが珍重されています。
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