
簡単でわかりやすい!ハタとクエの違いとは?見分け方や味についても生物学専攻ライターが詳しく解説

ライター/2sc
生物学をこよなく愛するライター。大学では節足動物である、昆虫の生態について研究していた。生き物の分類から、見分け方まで「濃い」知識をわかりやすく解説していく。
ハタとクエを大まかに比較

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ハタとクエは、見た目が似ていることから生息地にてしばしば混同されます。ここではハタとクエの図鑑での分類に注目して両者を比較。以下を読めば、ハタとクエがそれぞれどういった魚であるか理解できます。
クエは「ハタ」の一種
「ハタ」とはスズキ目ハタ科ハタ亜科に属する白身魚の総称で、魚の種名ではありません。そのためマハタやキジハタなど、さまざまなハタが存在するのです。多くのハタは美味であることから、食用魚としての利用が盛ん。その希少性から各国で高級魚として知られています。
そしてこのハタの一種で、とりわけ希少な種こそがクエ。「クエ食ったら他の魚食えん」という駄洒落が生まれるほどに、優れた食味をもつ高級魚です。
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マハタとクエは似ている
クエはしばしば、見た目が似ている他のハタと比較されます。とくに代表的なハタであるマハタは、クエによく似た魚。両者は「アラ」や「マス」、「モロコ」など共通の地方名で呼ばれ、混同されています。またマハタがクエに劣らず美味な魚である、ということも両者が混同される原因でしょう。以下両者を区別するうえでの、いくつかの違いについて解説していきます。
マハタとクエで違う点は3つ

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マハタとクエは、ハタの中でも大型の種。両者ともに非常に美味であるため、大物釣りのターゲットとして高い人気を誇ります。ここではマハタとクエの、3つの違いについてみていきましょう。
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