簡単で分かりやすい!扇と扇子の違いとは?団扇との違いも元教員ライターが詳しく解説!
扇子の由来
扇子の「扇」の文字は、「風を起こす道具」という意味をもっています。また「子」は帽子や椅子に使われるのと同じように、語尾について調子を整える役割の字(あざな)です。つまり「子」自体は意味をもっていないので、扇子はそのまま風を起こす道具という意味をもっています。
団扇との違いは?
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扇や扇子と同様に、風を起こす道具として私たちに馴染み深いものとして、団扇(うちわ)がありますよね。最後に、扇・扇子と団扇の違いについてみていきましょう。
まず、扇・扇子と団扇では団扇の方が歴史が古い道具です。団扇のルーツは古代エジプトにあると言われていて、日本には古墳時代から飛鳥時代の頃に中国を経由して伝わってきたとされています。この頃には団扇ではなく「翳(さしば)」と呼ばれていて、身分の高い人が顔を隠して威厳を表すための道具でした。その後団扇と名前を変え一般の人にも広まったころに、風を起こして涼をとる、虫をはらう、火を焚くなど実用的な、現在の用途で使われるようになったのです。
また、団扇は形が固定されており折りたためるものではありません。つまり、風を起こす道具の総称である扇に団扇は含まれますが、折りたためる扇子とは全く別のものなのです。「扇」の中で細かく分類され、その中のひとつとして「扇子」や「団扇」があるというイメージが分かりやすいかもしれませんね。
扇と扇子の違いを理解して使い分けよう!
この記事では、扇と扇子の違いについてみてきました。もともとの意味を辿っていくと、扇はあおいで風を起こす道具の総称として、扇子は折りたためるタイプの扇という意味で使われていたことが分かりましたね。
順を追って確認すると、まず中国から団扇が伝わってきて、団扇も含め風を仰ぐ道具を日本では扇と呼ぶようになりました。日本で生まれた扇には様々な形のものがありましたが、中でも折りたためるものを扇子と呼ぶようになったのです。しかし現在では、扇のイメージが扇子によっていることもあり、ふたつの言葉に大きな違いはないとされています。基本的には同じように使っても大丈夫ですが、もともとはこのような意味の違いがあったことを理解したうえで、扇と扇子を使い分けてみてください!