この記事では配達と配送の違いについてみていきます。どちらも荷物を送ったり受け取ったりする際に使う言葉ですね。荷物を送る際のどの行程を示しているかが2つの言葉の違いですが、似たような言葉もいくつかあるようです。今回は現代の日常生活には欠かせないサービスについて、言葉の意味やバリエーション、類義語まで事務職としてのキャリアが長いれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。事務員としてのキャリアにより、言葉の意味をはじめとする雑学やビジネスや暮らしの知恵にが得意分野。独自の切り口でわかりやすい表現を目指して、日々文章力を研鑽中。

配達と配送の意味とは?

荷物を送ったり受け取ったりする時に使う、配達と配送という言葉の意味をご存知でしょうか。荷物を送る行程の全体と部分のどちらを示した言葉かという違いがありますが、本項で詳しく見ていきましょう。

配達:荷物を送り先に届けること

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配達とは、荷物を送り先に届けることを示した言葉です。荷物を送る行程の最後にあたる部分で、配達員がお客様に手渡す部分と言えるでしょう。ただし現代ではさまざまな配達方法が普及しており、必ずしも手渡しが配達方法になるわけではありません。

配送:荷物を送る全ての行程

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配送という言葉は、荷物を送る全ての行程を表しています。具体的には依頼を受けた荷物を引き受けて運び、営業所などの拠点で仕分けて配達先に送り届けることです。もちろんその行程の中で不在時の再配達や、受け取り拒否の荷物の返送などにも対応することもあります。

配達方法のバリエーションとは?

前項で配達と配送の意味の違いを確認しましたが、配達方法にはどのようなバリエーションがあるのでしょうか。本項では日常生活でよく聞く代表的な配達方法について、詳しく解説していきましょう。

1.対面で配達:各家庭に直接配達

配達方法として最もよく知られているのは、対面での配達です。各配送業者の配達員が送り先まで出向いて手渡しで配達されるのが一般的で、受け取る側はサインや受領印を求められます。再配達が生じてしまう配達方法ですが、冷凍、冷蔵の荷物や貴重品でも確実な配達が可能です。

2.置き配達:宅配ボックスやロッカーに配達

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いわゆる「置き配」と呼ばれる置き配達は、近年普及している配達方法です。これは配達先の玄関や宅配ボックスはもちろん、各配送業者が所有するロッカーに配達するという方法もあります。配達できる荷物の種類が限定的で紛失や盗難のリスクがあるものの、非対面での配達が実現でき、再配達が生まれにくいです。もちろん各配送業者のロッカーであれば、セキュリティ面の不安は解消されています。

\次のページで「3.ポスト投函:各家庭のポストに小型の荷物を投函」を解説!/

3.ポスト投函:各家庭のポストに小型の荷物を投函

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対面配達同様に従来から使われている配達方法に、ポスト投函が挙げられます。これは各家庭のポストに書類や小型の荷物を投函すること、再配達が生じず受領印がいらない配達方法です。ただしポストがない、配達先のポストがあまりに小さいなどの場合は不在票を入れて持ち帰られることもあります。

配送方法のバリエーションとは?

配達方法だけではなく配送方法にもいくつかバリエーションがあります。配送業者の指定と捉えられることもありますが、その中でもサービスを分別できるので簡単にみていきましょう。

1.宅配便:さまざまな荷物が届けられる配送方法

配送方法でも最もメジャーなのは、宅配便です。これは食品や日用品はもちろん精密機器や大型の家具といった荷物にも対応した配送方法で、内容物によって細かいオプションをつけられます。対面や置き配達での受け取りが可能で、発送後の追跡や配達の日時や場所の変更も容易です。

2.メール便:DMや小型の商品用の配送方法

メール便とはDM(ダイレクトメール)や小型の商品に用いられる配送方法で、配達はポスト投函が主流です。配達日時の指定ができず宅配便より日数がかかりがちですが、不在でも再配達が生まれない仕組みになっています。ただしポストに入らないサイズのものや文面に個人名が入った手紙などは、メール便で送れないので注意が必要です。

3.郵便:手紙やハガキの配送方法

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郵便は手紙やハガキといった信書を配送する方法で、配達はポスト投函がメインです。可能な限り安い料金で全国に送ることに重きを置かれたサービスで、配達証明や速達などは別料金のオプションになります。郵便を取り扱うには法律上の規定が厳しく、現在の日本で郵便を取り扱えるのは日本郵便のみです。

4.チャーター便:車両を貸し切って送り届けること

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チャーター便とは車両を貸し切って送り届ける配送サービスのことで、配達日時を細かく指定したい時や1箇所に大量に送りたい時に使えます。各配送業者の営業所などを経由せず破損や口割れのリスクは低いですが、料金が割高になるサービスです。

配達や配送に似た言葉は?

ここまで配達や配送の違いやバリエーションについてみてきましたが、配達や配送に似た言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。本項では日常生活で耳にしがちな類義語を、簡単にご紹介します。

\次のページで「1.輸送:人や荷物を移動させること」を解説!/

1.輸送:人や荷物を移動させること

何らかの手段を使って人や荷物を移動させることは、輸送と言われます。具体的には商品の材料を工場に送ったり、多くの人を移動させたりする際にも使える表現です。この場合の手段は車や電車だけではなく、飛行機や船といったものも考えられます。

2.運送:荷物を車両で運ぶこと

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他社から引き受けた荷物をトラックをはじめとする車両で送ることは、運送と言われます。あくまでも車両で送ることが前提となっており、飛行機や船といった手段で送ることは含まれません。運送に近い言葉ですが、他社の荷物を運賃をもらって引き受けている点がポイントです。

3.着荷:荷物が到着すること

着荷とは、然るべき場所に荷物が到着することを示した言葉です。ほとんど配達に似た言葉ですが、配達された荷物そのものを示すこともあります。

配達は荷物を送り先に届ける行為で、配送の最後の行程のこと

ここまで確認してきた通り配達とは荷物を送り先に届ける行為そのものを示しており、配送は配達を含めて荷物を送り届ける行程の全てを表した言葉です。配送方法や配達方法にはさまざまなバリエーションがあり、使えるオプションもそれぞれ異なります。何をどのように送りたいかによって相応しいサービス内容は変わるので、よく確認して荷物を送りましょう。

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雑学

3分で簡単にわかる配達と配送の違いとは?バリエーションや類義語まで事務職ライターが詳しく解説

この記事では配達と配送の違いについてみていきます。どちらも荷物を送ったり受け取ったりする際に使う言葉ですね。荷物を送る際のどの行程を示しているかが2つの言葉の違いですが、似たような言葉もいくつかあるようです。今回は現代の日常生活には欠かせないサービスについて、言葉の意味やバリエーション、類義語まで事務職としてのキャリアが長いれおな=007と一緒に解説していきます。
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ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。事務員としてのキャリアにより、言葉の意味をはじめとする雑学やビジネスや暮らしの知恵にが得意分野。独自の切り口でわかりやすい表現を目指して、日々文章力を研鑽中。

配達と配送の意味とは?

荷物を送ったり受け取ったりする時に使う、配達と配送という言葉の意味をご存知でしょうか。荷物を送る行程の全体と部分のどちらを示した言葉かという違いがありますが、本項で詳しく見ていきましょう。

配達:荷物を送り先に届けること

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配達とは、荷物を送り先に届けることを示した言葉です。荷物を送る行程の最後にあたる部分で、配達員がお客様に手渡す部分と言えるでしょう。ただし現代ではさまざまな配達方法が普及しており、必ずしも手渡しが配達方法になるわけではありません。

配送:荷物を送る全ての行程

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配送という言葉は、荷物を送る全ての行程を表しています。具体的には依頼を受けた荷物を引き受けて運び、営業所などの拠点で仕分けて配達先に送り届けることです。もちろんその行程の中で不在時の再配達や、受け取り拒否の荷物の返送などにも対応することもあります。

配達方法のバリエーションとは?

前項で配達と配送の意味の違いを確認しましたが、配達方法にはどのようなバリエーションがあるのでしょうか。本項では日常生活でよく聞く代表的な配達方法について、詳しく解説していきましょう。

1.対面で配達:各家庭に直接配達

配達方法として最もよく知られているのは、対面での配達です。各配送業者の配達員が送り先まで出向いて手渡しで配達されるのが一般的で、受け取る側はサインや受領印を求められます。再配達が生じてしまう配達方法ですが、冷凍、冷蔵の荷物や貴重品でも確実な配達が可能です。

2.置き配達:宅配ボックスやロッカーに配達

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いわゆる「置き配」と呼ばれる置き配達は、近年普及している配達方法です。これは配達先の玄関や宅配ボックスはもちろん、各配送業者が所有するロッカーに配達するという方法もあります。配達できる荷物の種類が限定的で紛失や盗難のリスクがあるものの、非対面での配達が実現でき、再配達が生まれにくいです。もちろん各配送業者のロッカーであれば、セキュリティ面の不安は解消されています。

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