この記事では時間と時刻の違いについてみていきます。2つとも現代の我々の生活に強く影響を与える概念で、常に気にしている人も多いよな。時の流れの中のどの部分を示した言葉かというのが両者の違いではありますが、似たような言葉が多くて使い分けにもポイントがある。今回はそんな混同されがちな2つの言葉の違いを、事務職としてのキャリアが長いライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。事務職のキャリアが長く、言葉の意味や日常生活に関する小ネタに詳しい。独特の切り口、わかりやすい表現を日々研究中。

時間と時刻はどう違う?

時刻と時間は混同されがちな言葉ではありますが、定義が大きく違います。本項ではそれぞれの言葉が持つ定義について詳しく比較していきましょう。

時間:時刻と時刻の間

時間という言葉は、時刻と時刻の間を示したものです。もちろんその間には長短があり、分や秒から年月といった単位で表現できます。そのため睡眠や労働の量を時間で表現できるように、長さを計測したり分量のある概念といえるでしょう。

時刻:時間の流れのある一点

時刻とは時間の流れの中のある1点を示した言葉で、長さや量を持たない概念です。そのため何かを始める、終わるその1点を表現する際には時刻という言葉を使います。電車をはじめとする交通機関の発着やスポーツの試合の開始や終了といった秒単位での把握が必要なものが、その具体例として考えられるでしょう。

「時間」という言葉のさまざまな意味とは?

前項でご紹介した「時刻と時刻の間」という意味以外の、「時間」という言葉の意味をご存知の方も多いことでしょう。本項では時間という言葉について、意味をさらに深くみていきましょう。

\次のページで「1.時間の単位を示すとき」を解説!/

1.時間の単位を示すとき

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時間という言葉は、時間そのものの単位として知られています。60分をまとめて1時間と表現できることは、ほとんどの方がご存知でしょう。もちろん半時間と言えば30分、1.5時間と言えば90分というように、言い換え表現もいくつかあります。

2.始まりや終わりを特定しないとき

時間という言葉は動作の始まりや終わりを特定しない場合にも使えます。たとえば少し待ってほしい場合に「時間がほしい」や、急ぎでない依頼をする場合に「お時間がある時に」という表現を使う方も多いのではないでしょうか。これは時間が長さや量がある概念として扱われているためにできる言い回しで、時刻という言葉では表現できないものです。

時間と時刻、どう使い分ける?

時間や時刻という言葉を使う際に、どちらを使えばいいか迷うケースもあるのではないでしょうか。本項ではそれぞれの言葉を使う際の使い分け方について詳しく比較していきましょう。

時間:何らかの行動をしている最中

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何らかの行動をしている最中を表現したい時、時間という言葉が使えます。食事や労働をはじめ日常生活の行動ほとんどに使える表現で、並行で別の動作が行われている様子も表現可能です。

時刻:何かを始める、終わるとき

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物事を始めるときや終わるときをピンポイントで指定したい場合、時刻を使って表現します。具体的には労働時間の計測や交通機関の発着、テレビ番組やスポーツの試合もその一例です。つまり物事が起こった時点が明確である場合に、時刻が使えます。

反対に自然に会話を始めたり、目が覚めてから時間をかけて起床したりという場合は、時刻という表現が向かないかもしれません。

\次のページで「時間や時刻に似た言葉は?」を解説!/

時間や時刻に似た言葉は?

ここまで時間と時刻の意味の違いや使い方について比較してきましたが、似た言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。本項では時間や時刻に似た意味を持つ言葉のニュアンス、これらの言葉との関係性について詳しく解説していきます。

1.瞬間:とても短い時間

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瞬間とは、とても短い時間を示す言葉です。具体的には1秒もしくはそれに満たない時間のことで、ある動作を行うのとほとんど同時にというニュアンスを持ちます。ただし「目を離した瞬間」という表現があるように、短い時間であるという比喩的に使うのも可能です。

2.期間:時間より幅広いとき

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期間とは時間よりも幅広いときを示す言葉です。時間が1日の中の時間を示すのに対し、1日以上の日にちがかかる場合は期間を使った表現ができます。1日以上で上限はなく、長い年月がかかる場合は基本的に期間を使って問題ありません。

3.時点:時間の中のある1点

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時点とは時間の中のある1点を示した言葉で、時刻に近いニュアンスの言葉です。しかし正確な時刻を伴わなくても使える表現で、「現時点」や「昨日の業務終了時点で」のような言い回しで使えます。

時間には長さがあり、時刻はある1点を示す

ここまで見てきたように時間は長さや量のある概念で、時刻はときの流れの中のある1点を表す言葉です。そのため時間は計測して把握することができ、時刻ではそれができません。また時間は開始や終了が厳密に決まっていなくても使える概念で、使い方も時刻より多岐に及びます。これらの違いを把握して、時間と時刻それぞれの言葉を上手に使いたいものですね。

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雑学

簡単にわかる時間と時刻の違いとは?「時間」が使える場面や使い分けも事務職ライターが詳しく解説

この記事では時間と時刻の違いについてみていきます。2つとも現代の我々の生活に強く影響を与える概念で、常に気にしている人も多いよな。時の流れの中のどの部分を示した言葉かというのが両者の違いではありますが、似たような言葉が多くて使い分けにもポイントがある。今回はそんな混同されがちな2つの言葉の違いを、事務職としてのキャリアが長いライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。事務職のキャリアが長く、言葉の意味や日常生活に関する小ネタに詳しい。独特の切り口、わかりやすい表現を日々研究中。

時間と時刻はどう違う?

時刻と時間は混同されがちな言葉ではありますが、定義が大きく違います。本項ではそれぞれの言葉が持つ定義について詳しく比較していきましょう。

時間:時刻と時刻の間

時間という言葉は、時刻と時刻の間を示したものです。もちろんその間には長短があり、分や秒から年月といった単位で表現できます。そのため睡眠や労働の量を時間で表現できるように、長さを計測したり分量のある概念といえるでしょう。

時刻:時間の流れのある一点

時刻とは時間の流れの中のある1点を示した言葉で、長さや量を持たない概念です。そのため何かを始める、終わるその1点を表現する際には時刻という言葉を使います。電車をはじめとする交通機関の発着やスポーツの試合の開始や終了といった秒単位での把握が必要なものが、その具体例として考えられるでしょう。

「時間」という言葉のさまざまな意味とは?

前項でご紹介した「時刻と時刻の間」という意味以外の、「時間」という言葉の意味をご存知の方も多いことでしょう。本項では時間という言葉について、意味をさらに深くみていきましょう。

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