
3分で簡単にわかる”which”と”that”の違い!関係代名詞の役割や使い分けのポイントを言語オタクがわかりやすく解説

今回はおなじみのこの2語について、言語オタクのライターアオイと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/Aoi93
言語オタクを自称する駆け出しライター。言語の中でも好きなのは発音で、辞書や文法書を発音記号目当てに購入することも。家には積読の洋書や文法書がいくつかあるが、最近お気に入りの発音はフランス語の鼻母音。
よく聞く便利な”which”と”that”

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“which”と”that”は、関係詞という文法事項では必ず出てくる単語です。特に”which”については、疑問文よりは関係詞のイメージが強いという方もいるかもしれませんね。
“which”は次の例文のように、”that”で代用できる場合もあります。文法事項を深く考えなくてもそれなりの単語数を使った文章が出来上がるので、定期テストの作文でお世話になった方もいるのではないでしょうか。
The hotel which I visited three month ago was really good.
The hotel that I visited three month ago was really good.
―3か月前に滞在したホテルは本当に良かった。
この例文で使った”which”と”that”は同じ意味で代用できますが、実は何でも置き換えれば解決できるわけではありません。では、違いは一体何なのでしょうか。
2つに共通する「関係代名詞」という役割
“which”と”that”は2語とも様々な役割を持つ単語ですが、今回は共通事項である「関係代名詞」を中心にみていきましょう。「関係代名詞」は、先行詞の内容(人か人以外か)と関係代名詞が後ろに続く節でどう働くか(主語、所有、目的語)によって単語が決まります。
“which”と”that”は主語と目的語で使われることは共通していますが、“which”は人以外、”that”は人にも人以外にも使えると覚えればわかりやすいです。
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関係代名詞の役割を教わるとき、「英語は主語が頭でっかちにならない言葉」と教わったヤツもいるはずだ。日本語では「〇〇で働く人」となるところを、「人 (関係代名詞) 働く 〇〇で」という順番にして、関係代名詞よりも先の節で「人」を説明している形になっているな。覚えている単語を組み合わせれば簡単に使えるから、役割を覚えれば表現の幅がぐっと広がるぞ。
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