
簡単でわかりやすい!ハマグリとアサリの違いとは?見分け方や似ている貝について生物学専攻ライターが詳しく解説

ライター/2sc
生物学をこよなく愛するライター。大学では節足動物である、昆虫の生態について研究していた。生き物の分類から、見分け方まで「濃い」知識をわかりやすく解説していく。
ハマグリとアサリを大まかに比較

image by iStockphoto
ハマグリとアサリはどちらも二枚貝の仲間。両種は、酒蒸しや汁物など料理法が共通しており、よく比較されます。以下、ハマグリ・アサリの共通点と違いについてみていきましょう!
両者は同じ科の二枚貝
ハマグリとアサリはどちらも、同じマルスダレガイ科に分類されます。このマルスダレガイ科の二枚貝は、食用貝として世界中で人気。食用となる種は英語で「クラム」、イタリア語で「ヴォンゴレ」と総称され親しまれているのです。またマルスダレガイ科の貝は砂浜に多く生息するため、世界中で「潮干狩り」の対象とされています。
違うグループに分けられる
ハマグリとアサリは同じ科の貝ではありますが、別のグループに分けられます。ハマグリはハマグリ属、アサリはアサリ属に分類されるのです。そのためハマグリ・アサリの間にはいくつかの違いが存在。両者の違いが、その料理法に影響します。
ハマグリとアサリで違う点

image by iStockphoto
ハマグリとアサリの間にはには3つの違いが存在。その違いを知るだけで、両者を簡単に区別できます。以下を参照に、潮干狩りや料理に役立ててください。
その1.見た目
まずハマグリは、アサリに比べて大ぶり。アサリの殻長が6cmに満たないのに対し、平均的なハマグリの殻長は8.5cmとサイズに大きな差があるのです。加えてハマグリの貝殻は滑らかで、光沢を帯びています。貝殻は褐色基調で、黄褐色から灰褐色の色むらが特徴的です。一方アサリの貝殻は、表面がざらついており、個体によって色・模様が変化します。
\次のページで「その2.住む環境」を解説!/