雑学

簡単でわかりやすい!単球とマクロファージの違いとは?好中球との違いも元看護師が詳しく解説!

マクロファージと好中球はどう違う?

好中球は白血球のうち、最も数が多く、40〜70%を占めます。体内に入ってきた細菌などの異物により生じた炎症性サイトカインなどの刺激により、マクロファージとともに真っ先に攻撃し、貪食作用を持つ点は同じです。好中球の血液内での寿命は短く1日以内ですが、マクロファージの貪食作用はかなり長期に及びます。抗原提示をするのはマクロファージ だけです。

単球やマクロファージが大活躍!免疫の仕組み

image by iStockphoto

人間の免疫システムには2種類あります。病原体が体に入ってきた時にいち早く病原体を攻撃し、病原体が増えないようにする自然免疫と、一度感染した病原体を見分けてより強力な攻撃をする獲得免疫です。

1.自然免疫

自然免疫は、誰もが生まれつき持っている免疫システムです。全身の血管を巡ってパトロールしているNK細胞(ナチュラルキラー細胞)がウイルスに感染した細胞などを見つけると、攻撃を開始します。細菌侵入には好中球、マクロファージ がとらえて体の中に取り込み殺菌を行う(貪食作用)のです。

2.獲得免疫

それでもかなわない相手には、マクロファージ は貪食した異物を抗原提示することにより、ヘルパー細胞を活性させ獲得免疫による攻撃を開始します。樹状細胞からの異物の情報を受け取って周囲の免疫細胞に働きかけ、キラーT細胞に対して異物の情報を提供し、攻撃を指示するのがヘルパーT細胞です。ヘルパーT細胞とB細胞が情報交換を行うとB細胞から異物の特徴に見合った抗体が産生され、抗体が異物の活動を阻止するとともに、異物の情報を記憶します。そのため、次に同じ異物が侵入した時には即座に対応することが可能です。

この仕組みを利用したのがワクチンで、病気を引き起こす毒性をとても弱めた生ワクチン、感染する能力を失わせた不活化ワクチン、病原体となる細菌が作る毒素だけを取り出し、毒性をなくしたトキソイドがあります。

 

\次のページで「単球は血管外に出るとマクロファージになる」を解説!/

次のページを読む
1 2 3
Share: