この記事では「few」と「little」の違いについてみていきます。どちらも物の数量や程度を表す副詞です。名詞によって「few」と「little」のどちらが適切かを見分けるのが難しいと感じる人も多いでしょう。調べてみると、この2つは名詞の種類によって使い分けることができるみたいです。
今回はそんな「few」と「little」の違いを、接続する名詞の種類から確認しつつ、英会話講師まるっこと一緒に解説していきます。

ライター/まるっこ

幼児から高校生まで幅広い年齢層に英語を教えてきた英会話講師。海外の食べ物が大好きで、輸入雑貨店を見つければ必ずチェックする。世界の遺跡や史跡を訪れることが趣味。

可算名詞と不可算名詞

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「few」と「little」の使い分けをするために1つ1つの単語を暗記する必要はありません。実は、「few」と「little」には名詞の種類に基づいた法則があるのです。その名詞の種類とは「可算名詞」「不可算名詞」。まず「可算名詞」と「不可算名詞」がどのようなものかを見ていきましょう。

可算名詞とは

可算名詞とは「数えられる名詞」です。「数えられる名詞」とはどのようなものでしょうか?可算名詞とは「個数」で数量を表すことができる名詞を意味しており、○○個、○○匹、といった単位を使用することが特徴だといえますね。辞書の定義は次のようになります。

可算名詞《countable noun》:
英語で名詞を数に関する用い方の観点から分類した、単数と複数の対立が可能とみられるものをさす。一定の形状や限界をもち、一つ、二つと数えることができる

(出典:デジタル大辞泉)

可算名詞に該当するものは無数にあります。例えばapple, chair, dog, jacket, bag, carなど「1つ」と数えられるものの大半が可算名詞です。これらを英語で数えるときは次のように表現します。

an apple / two apples
  (1つのリンゴ) / (2つのリンゴ)
a chair/ two chairs 
     (1脚の椅子) /(2脚の椅子)
a dog  / two dogs
 (1匹の犬) / (2匹の犬)
a jacket / two jackets
 (1着のジャケット) / (2着のジャケット) 
a bag / two bags 
 (1個のカバン) / (2つのカバン)
a car / two cars
 (1台の車) / (2台の車) 

\次のページで「不可算名詞とは」を解説!/

日本語は個、台、着、など多くの単位がありますが、英語の可算名詞ではすべて数字で表記します。このように数字で物の数を表すことができるものを「可算名詞」というわけです。

不可算名詞とは

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世の中の物の多くが可算名詞ですが、その例外が「不可算名詞」。一般的に「数えられない名詞」だと言われています。

不可算名詞 uncountable noun:
英語で名詞を数に関する用い方の観点から分類した、一定の形状や限界をもたず、従って数の観念の適用できないもの

(出典:デジタル大辞泉)

不可算名詞の最も想像しやすい具体例は「液体」です。例えば川の水はどこが1個かわかりませんし、そもそも「○○個」という単位を使用しませんよね。他にもwater, money, advice, time, informationなどが不可算名詞の具体例として挙げられます。

\次のページで「「few」と「little」の違いと使い方」を解説!/

「few」と「little」の違いと使い方

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可算名詞と不可算名詞の違いを解説してきました。これがわかると「few」と「little」の使い分けをマスターしたも同然ですね。冒頭で述べた名詞の法則とは、「few」は可算名詞だけに「little」は不可算名詞だけに使用されるということ。

「few」は可算名詞とセット

「few」は「few(ほとんどない)」又は「a few (2,3の)」という意味を持ちます。2.3の、と訳す部分からもわかるように、可算名詞だけに使用される言葉だといえるでしょう。「few」を使った例文は次のようになります。

・I have few friends.
 (私は友達がほとんどいない。
・He has a few friends. 
 (彼には2.3人の友達がいる。)
・I have few oranges in my room because my sister ate them.
 (妹が食べたので、私の部屋にはオレンジがほとんどない。
・My mother bought a few oranges.
 (母はオレンジを2.3個買った。)

「little」は不可算名詞とセット

「little」は「little(ほとんどない)」又は「a little (少し)」という意味を持っており、不可算名詞だけに使用される言葉です。「little」を使った例文も見てみましょう。

・We have little water, let's go to convenience store.
 (もう水がほとんどないから、コンビニに買いに行こう。)
・Sorry, I have little time to go outside.
 (ごめんなさい、外出できる時間がほとんどないの。)
・I can speak English a little.
 (私は英語を少し話せます。)

\次のページで「名詞によって「few」と「little」を使い分けよう」を解説!/

このように「little」は液体、時間などの数量を示すために使うことができます。「I can speak English a few」とは言わないので注意しましょう。

名詞によって「few」と「little」を使い分けよう

「few」と「little」の使い分けは名詞の種類を理解すると簡単です。辞書には必ずこの名詞が可算名詞か不可算名詞かが記載してあるので、気になる人は調べてみてくださいね。また、個数で数えられるならば「few」を、数えられなければ「little」を選ぶという法則だけを覚えておくと便利ですよ。

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雑学

3分で簡単にわかる!「few」と「little」の違いとは?可算名詞・不可算名詞も英会話講師がわかりやすく解説!

この記事では「few」と「little」の違いについてみていきます。どちらも物の数量や程度を表す副詞です。名詞によって「few」と「little」のどちらが適切かを見分けるのが難しいと感じる人も多いでしょう。調べてみると、この2つは名詞の種類によって使い分けることができるみたいです。
今回はそんな「few」と「little」の違いを、接続する名詞の種類から確認しつつ、英会話講師まるっこと一緒に解説していきます。

ライター/まるっこ

幼児から高校生まで幅広い年齢層に英語を教えてきた英会話講師。海外の食べ物が大好きで、輸入雑貨店を見つければ必ずチェックする。世界の遺跡や史跡を訪れることが趣味。

可算名詞と不可算名詞

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「few」と「little」の使い分けをするために1つ1つの単語を暗記する必要はありません。実は、「few」と「little」には名詞の種類に基づいた法則があるのです。その名詞の種類とは「可算名詞」「不可算名詞」。まず「可算名詞」と「不可算名詞」がどのようなものかを見ていきましょう。

可算名詞とは

可算名詞とは「数えられる名詞」です。「数えられる名詞」とはどのようなものでしょうか?可算名詞とは「個数」で数量を表すことができる名詞を意味しており、○○個、○○匹、といった単位を使用することが特徴だといえますね。辞書の定義は次のようになります。

可算名詞《countable noun》:
英語で名詞を数に関する用い方の観点から分類した、単数と複数の対立が可能とみられるものをさす。一定の形状や限界をもち、一つ、二つと数えることができる

(出典:デジタル大辞泉)

可算名詞に該当するものは無数にあります。例えばapple, chair, dog, jacket, bag, carなど「1つ」と数えられるものの大半が可算名詞です。これらを英語で数えるときは次のように表現します。

an apple / two apples
  (1つのリンゴ) / (2つのリンゴ)
a chair/ two chairs 
     (1脚の椅子) /(2脚の椅子)
a dog  / two dogs
 (1匹の犬) / (2匹の犬)
a jacket / two jackets
 (1着のジャケット) / (2着のジャケット) 
a bag / two bags 
 (1個のカバン) / (2つのカバン)
a car / two cars
 (1台の車) / (2台の車) 

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