
簡単でわかりやすい!「陛下」と「殿下」の違いとは?「閣下」や「猊下」との違いも雑学マニアが詳しく解説
「閣下(かっか)」:高位高官の人と、その配偶者に対する敬称
「閣下」は高位高官の人と、その配偶者に対する敬称です。現在は主に外国の、君主以外の国家元首(大統領など)・閣僚・認証官・高位外交官(大使から領事まで)に対して用いられることが多く、貴族への敬称としても用いられます。また戦前の日本陸軍では、将官以上(少将・中将・大将・元帥)に対する称号として用いられていました。
「猊下(げいか)」:高位聖職者に対する敬称
高位聖職者に対する敬称です。仏教では教主、門主、門跡、管長などに対して用いられます。(ダライ・ラマ猊下、浄土門主猊下など。)また、日本のカトリックではローマ教皇には特に「聖下」を用いる場合もあるそうです。
英語では何というの?

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国内だけでなく、外国の方に対しても用いられることの多い敬称ですが、英語では何と表現したらよいのでしょう。呼びかけ方とともにご紹介します。
・陛下…Your majesty
徳仁天皇…the Emperor Naruhito
雅子皇后…the Empress Masako
明仁上皇…the Emperor Emeritus Akihito
美智子上皇后…the Empress Emerita Michiko
・殿下…Your highness
○○皇太子…the Crown Prince ○○
○○皇太子妃…the Crown Princess ○○
・閣下…Your Excellency
○○国大統領○○閣下…the President of the ○○, His/Her Excellency ○○
・猊下…Your Eminence
○○枢機卿猊下…His Eminence Cardinal ○○
・聖下…Your Holiness
○○教皇聖下…His Holiness Pope ○○
敬称は適切に使い分けよう
日本では皇族の方に敬称を付けて呼びかけるということがわかりましたね。まとめると、「陛下」は天皇・上皇・三后に、「殿下」はそれ以外の皇族に対して用いる敬称です。「閣下」「猊下」も含め、実際に呼びかける機会はなかなかないかもしれませんが、知識として、そしていざという時のためにもきちんと使い分けられるようにしておきたいですね。最後になりますが、この記事で日本語を理解するお手伝いができたら幸いです。