
簡単でわかりやすい!「陛下」と「殿下」の違いとは?「閣下」や「猊下」との違いも雑学マニアが詳しく解説

ライター/田坂バーシル
子供の頃から本の虫で、些細な事柄も調べずにはいられない性質。小説、漫画はもちろん、歴史、芸術、宗教、宇宙、アンダーグラウンドまで興味は尽きないようだ。今日も文字の大海原に驚きとときめきを求める雑学マニア。
「陛下」と「殿下」の違いとは?

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ニュースや新聞で「天皇陛下」や「上皇陛下」、「皇太子殿下」という呼び方を見聞きしたことがありますよね。称号や宮号のあとにつく、この「陛下」「殿下」とはいったいどういったものなのでしょうか。その意味と正しい使い方を詳しく解説していきましょう。
「陛下(へいか)」:君主に対する尊称
「陛下」とは君主に対する尊称です。国内では、天皇・上皇・三后(皇后・皇太后・太皇太后・上皇后)に対してのみ使用されます。また単独で「陛下」と用いられる場合は天皇陛下のことを示しますよ。
・天皇(てんのう)
・皇后(こうごう)…今上天皇の正式な配偶者。
・皇太后(こうたいごう)…先代の天皇の皇后。今上の生母。
・太皇太后(たいこうたいごう)…先々代の天皇の皇后。天皇の祖母で、皇后であった方。
・上皇(じょうこう)…天皇退位後の天皇の称号。(天皇退位特例法による)
・上皇后(じょうこうごう)…天皇退位後の天皇の后の称号。(天皇退位特例法による)
『(「陛」は宮殿にのぼる階段。階段の下にいる近臣の取次を経て上聞に達することから)天皇および皇后・太皇太后・皇太后の尊称。
出典:広辞苑』
また、外国の皇帝・国王・女王・スルタン・皇后・王妃などに対する尊称の訳語としても用いられています。
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