簡単でわかりやすい!緩むと弛むの違いとは?読み方や漢字の意味・使い分けも現役塾講師が詳しく解説
「緩」の漢字をわかりやすく説明!
「緩」は糸へんの漢字ですが、右側にある「爰」という字は、漢詩などにおいては「爰爰」と二つ続けて書くことで、「のんびり」だったり「ゆるやか」といった意味で使われています。糸がゆるやかになっている様子からこの字があてられるようになったと考えれば「緩」を「ゆるむ」と読むのも納得できますよね。
「弛」の漢字をわかりやすく説明!
「弛」の字は弓へんの漢字ですが、右側の「也」には、元々はヘビを表していた字ではないかという説があります。この説が正しかったとするならば、弓にピンと張った糸がヘビのようにゆるゆるになってしまった様子から「ゆるむ」や「たるむ」といった意味や読み方があてられたのかもしれません。
このように「弛」の字も「緩」と同じように、糸のようなものの張り具合が弱くなるイメージが根源にあるので、どちらも「ゆるむ」という読みを持ち、同じような意味の字を二つ重ねた「弛緩」(しかん)という熟語が生まれたりしたのでしょう。
「ゆるむ」と「たるむ」、「たゆむ」の違いとは?
「ゆるむ」「たるむ」「たゆむ」はそれぞれ似たような意味を持つ言葉ですが、使われる場面や使われ方には微妙な違いがあります。それをくわしく見ていきましょう。
糸のような張っているもの以外で「ゆるむ」を使う場面
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「ゆるむ」は例えば、糸のように強く張りつめていたものが、弱くなってしまった時などに「糸がゆるんだ」と言うことがありますが、
かたく締めたはずのネジがゆるんだ。
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