ストレス社会と言われる現代、メンタルの不調に陥る人は多い。そこで心理療法である認知療法、認知行動療法の違いを元看護師でWebライターの近野チカとともに解説していきます。

ライター/近野チカ

元看護師のWebライター。自身もメンタルを病んだ経験から心理学に興味を持ち、勉強したこともある。

認知療法と認知行動療法の違いとは?

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偏った者の考え方(認知)を修正していくことで、これをきっかけとする症状などを軽減する精神療法が認知療法です。ストレスなどで凝り固まり狭くなった考えや行動を、柔軟に現実的に考えたり行動するのを援助する心理療法となります。認知療法と行動療法の長所を合わせたのが認知行動療法です。

認知療法:偏った認知(物事の受け止め方・考え方)を修正

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何か出来事があったときに自動的に頭の中を流れる考え(自動思考)を誰もが持っています。しかし、抑うつや不安が強い人は歪んだ自動思考を持ってしまうのです。

自動思考の認知の歪みのパターンとしては「全か無か思考」「自責思考」「破局化思考」「情動的推論」「べき思考」「選択的抽象化(心のフィルター)」「良い面の無視」「過度の一般化」「過大評価と過少評価」「ラベリング」「推論の飛躍(恣意的推論)」があります。それぞれ詳しく説明していきましょう。

全か無か思考…実際には白でも黒でもないグレーの状況もあるのに、白か黒かの2種類のどちらかに区分してしまう
・自責思考うまくいかなかったり、悪いことが起こると自分の責任であると考えてしまう。逆に、他者ばかり責めてしまうのは「他責思考」。

・破局化思考...他には根拠がないのに最悪の結果が起きると確信してしまう。
・情動的推論...出来事に関して現実的な証拠を無視して、その場の感情に強く影響された推論をする。
・べき思考...こうあるべきだ、こうするべきではないと決めつけ、それにもとづく行動をしてしまう思考。
・選択的抽象化(心のフィルター)...物事の全体が見れず、悪い部分ばかり注目してしまい、現実を悪くみてしまう。

\次のページで「認知行動療法:認知療法+行動療法」を解説!/

・良い面の無視...物事には良い面と悪い面があるのに、悪い面ばかり重大に考えてしまう。
・過度の一般化...一部の要素を全てのことのように当てはめてしまう思考パターン。
過大評価過小評価...それほど変わりがないのに根拠もなく高く評価したり、低く評価する。
・ラベリング...人や物事が持つ、たくさんの側面を1つのレッテルを貼ることで済ませてしまう。
・推論の飛躍(恣意的推論)...何かあったときにネガティブな結論に一気にジャンプしてしまうような思考パターン。

認知行動療法:認知療法+行動療法

認知療法に行動療法が合わさったものが認知行動療法で、認知や行動の幅を広げたり変えてゆくことで、気分や身体を楽にしてストレスとうまく付き合っていけるように目指します。

カウンセリングと心理療法はどう違うの?

カウンセリングと心理療法は、明確に区別せず用いられることが多いです。

しかし、両者には重なる部分があります。カウンセリングは心理の専門家が患者の話を傾聴したり、受容したりしながら患者の心情や状況の理解に努めることによって、主体的に問題の解決を行なっていけるようにサポートするものです。これは心理療法にも当てはまりますが、心理療法は単に相談に応じるということにとどまらず、標的となる症状や状態、あるいは解決したい問題の改善や解決を目的として行われるのが相違点だといえます。

治療はどこで受けられる?

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厚生労働省のみんなのメンタルヘルス総合サイトにて、認知療法・認知行動療法の届出医療機関を参考するとよいでしょう。認知療法・認知行動療法はどこでも受けられるわけでもなく医師が必要であると判断したことと実施できる専門家がいることが必要です。まず近くの心療内科や精神科に相談しましょう。

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病院だと保険適用になる

入院中の患者以外のうつ病等の気分障害、強迫性障害、社交不安障害、パニック障害、心的外傷後ストレス障害または神経性過食症の患者が対象です。

精神科を掲げる病院以外でも、認知療法や認知行動療法に習熟した医師が一連の治療に関する計画を作成し、患者に説明を行った上で実施した場合に16回を限度に保険適用されます。看護師により30分を超える面接を行われ、その後、医師により5分以上の面接が行われた場合も保険適用の対象です。心理士、精神保健福祉士、作業療法士などが行った場合は適用されません。

認知療法は偏った物の捉え方(認知)を修正し、これに行動療法が加わったのが認知行動療法

これまで述べたように、偏った物の考え方(認知)を修正していくことで、これをきっかけとする症状などを軽減するのが認知療法です。これに行動療法が合わさったものが認知行動療法で、認知だけでなく行動にもアプローチします。

考え方のクセを修正するなど両者には似た部分もあり、同じ意味として使われることもありますが、認知行動療法は歪んだ認知にもとづく行動も変えることを促す点が認知療法と異なる点です。

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雑学

簡単でわかりやすい!認知療法と認知行動療法の違いとは?カウンセリング・心理療法との違いも元看護師が詳しく解説

ストレス社会と言われる現代、メンタルの不調に陥る人は多い。そこで心理療法である認知療法、認知行動療法の違いを元看護師でWebライターの近野チカとともに解説していきます。

ライター/近野チカ

元看護師のWebライター。自身もメンタルを病んだ経験から心理学に興味を持ち、勉強したこともある。

認知療法と認知行動療法の違いとは?

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偏った者の考え方(認知)を修正していくことで、これをきっかけとする症状などを軽減する精神療法が認知療法です。ストレスなどで凝り固まり狭くなった考えや行動を、柔軟に現実的に考えたり行動するのを援助する心理療法となります。認知療法と行動療法の長所を合わせたのが認知行動療法です。

認知療法:偏った認知(物事の受け止め方・考え方)を修正

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何か出来事があったときに自動的に頭の中を流れる考え(自動思考)を誰もが持っています。しかし、抑うつや不安が強い人は歪んだ自動思考を持ってしまうのです。

自動思考の認知の歪みのパターンとしては「全か無か思考」「自責思考」「破局化思考」「情動的推論」「べき思考」「選択的抽象化(心のフィルター)」「良い面の無視」「過度の一般化」「過大評価と過少評価」「ラベリング」「推論の飛躍(恣意的推論)」があります。それぞれ詳しく説明していきましょう。

全か無か思考…実際には白でも黒でもないグレーの状況もあるのに、白か黒かの2種類のどちらかに区分してしまう
・自責思考うまくいかなかったり、悪いことが起こると自分の責任であると考えてしまう。逆に、他者ばかり責めてしまうのは「他責思考」。

・破局化思考他には根拠がないのに最悪の結果が起きると確信してしまう。
・情動的推論…出来事に関して現実的な証拠を無視して、その場の感情に強く影響された推論をする。
・べき思考こうあるべきだ、こうするべきではないと決めつけ、それにもとづく行動をしてしまう思考。
・選択的抽象化(心のフィルター)…物事の全体が見れず、悪い部分ばかり注目してしまい、現実を悪くみてしまう。

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