この記事では敬語と丁寧語の違いについてみていきます。2つとも相手を敬うときに使うイメージがあるよな。丁寧語は敬語の1種で、敬語には丁寧語の他に尊敬語や謙譲語があるようです。今回は使い分けが難しい敬語について、丁寧語、尊敬語、謙譲語の各々の定義から使い分け方までを文系現役OLライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

工事会社勤務9年目。読書が趣味な現役OL。電話対応やメール返信業務など仕事がら目上の方や初対面の方と会話をする機会が多い。今回は仕事で身に着けた敬語スキルをもとにわかりやすく解説していく。

丁寧語は敬語の一種

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丁寧語は敬語の一種になります。日本語の敬語には丁寧語の他にも尊敬語謙譲語があり、簡単に説明すると丁寧語は語尾に「~です」、「~ます」と付け足す敬語表現、尊敬語は敬う相手の行動についての敬語表現、謙譲語は自分を下げて相手を立てる敬語表現になりますね。くわしくみていきましょう。

丁寧語:~です。~ます。

丁寧語は語尾に「~です」「~ます」と付け足し表記をする敬語表現。この他にも「~だろう」は「~でしょう」、「~だった」は「~でした」と表現されます。敬語表現は目上の方や初対面の方との会話で使うことが多いですが、丁寧語については上下関係を意識しなくても伝えやすい敬語になりますね。

尊敬語:敬う対象を上げる表現

尊敬語は敬う相手を上げる表現。例えば「言う」は「おっしゃる」、「来る」は「いらっしゃる」などですね。「言う」という動作をしたのは敬う相手になり、「来る」も同様その行動をするのは敬う相手になります。

また「お(ご)~なる」という表現も尊敬語になり「お越しになる」「お出でになる」と表現できるでしょう。さらに「~られる」「~れる」と表現することもあるんだそう。以下に例を記載しましょう。

【尊敬語】
する…なさる、される
言う…おっしゃる
行く…行かれる
来る…いらっしゃる、お越しになる
食べる…召し上がる
見る…ご覧になる
聞く…お聞きになる

謙譲語:自分を下げる表現

謙譲語は自分を下げる表現になります。謙譲という言葉の意味がへりくだりゆずること、自分を低めることにより相手を高める様子をさすのだそう。謙譲語の場合「言う」は「申す」、「行く」は「参る」となりますね。

また、自分の行動に「お(ご)~する」をつけ足すことでへりくだった表現をすることもあり「聞く」は「お聞きする」、「案内する」は「ご案内する」といった形です。この場合は「お」は「聞く」などの和語つまり訓読みの言葉に、「ご」は「案内」などの漢語つまり音読みの言葉に使用するんだそう。こちらも以下に例を記載しましょう。

\次のページで「間違えやすい敬語表現:二重敬語」を解説!/

【謙譲語】
する…いたす
言う…申す
行く…参る
食べる…いただく
見る…拝見する
聞く…拝聴する、お聞きする

間違えやすい敬語表現:二重敬語

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つぎからは、間違えやすい敬語表現についてみていきしょう。特に間違えやすい敬語表現に二重敬語があります。二重敬語とは同じ種類の敬語を二重で使用することをさし、二重敬語を使用すると間違った日本語を使用しているという印象を与え相手にマナー知らずだと受け止められてしまう可能性もあるんだそう。

また、あまりにも丁寧すぎる敬語表現だと逆に見下されているのでは?という不信感を与えることにもつながってしまうんだとか。ここからは、間違えやすい二重敬語の例文を挙げながら、正しい言い換え方法までをご紹介いたします。

1.尊敬語+尊敬語

尊敬語を二重で使用してしまう例では「お(ご)~なる」+「れる(られる)」が挙げられます。「お(ご)~なる」も尊敬語であり「れる(られる)」も尊敬語の表現にあたるため二重敬語になってしまいますね。以下に間違えやすい例文と修正案を記載しました。

\次のページで「2.謙譲語+謙譲語」を解説!/

【誤】ご覧になられる→【正】ご覧になる
【誤】お召し上がりになられる→【正】お召し上がりになる

2.謙譲語+謙譲語

謙譲語を二重で使用してしまう例として「謙譲語+~させていただく」という表現が挙げられるでしょう。「させていただく」という表現が「させてもらう」の謙譲表現にあたるため、謙譲語と併せて使用すると二重敬語になってしまいます。「謙譲語+~致す」も同様です。「致す」は「する」の謙譲表現になりますね。

また前述したように「お(ご)~する」と表記することで謙譲表現になるため、こちらと併せて使用する場合も注意が必要でしょう。それでは例文を確認してみましょう。

【誤】拝見させていいただきます→【正】拝見します
【誤】拝見致しました→【正】拝見しました
【誤】ご連絡させていただきます→【正】ご連絡します連絡いたします

使い分けが難しい!敬語表現

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二重敬語以外にも、日常的に誤った使い方をされている敬語表現もあるんだそう。いくつか紹介していきます。目上の方とお話する際や、ビジネスマナーとして身に着けておきたいですね。

【誤】一緒に参りましょう→【正】ご案内します、お供いたします
(「参る」が謙譲語になるので、一緒にと付け加えてしまうと相手の行動についてもへりくだった意味をもってしまいます)

【誤】了解しました→【正】承知しました
(目上の人に対して「了解」と表現することはビジネスマナー上、失礼だといわれています)

【誤】お名前をちょうだいできますか→【正】お名前を伺ってもよろしいですかお名前をお聞かせいただけますか
(よく聞く表現ですが、名前はもらうものではないので正確には誤りとなります)

【誤】私には役不足です→【正】私には力不足です
(役不足は、自分の実力よりも与えられた事柄が低すぎて見合っていないことを意味します)

【誤】ご苦労様です→【正】お疲れ様です
(目上の人に対して「ご苦労様」と表現することはビジネスマナー上、失礼だといわれています)

正しい敬語表現を使って円滑なコミュニケーションを目指そう!

現代では文法上は誤った敬語を使用していても、あまりに馴染みすぎて違和感を持たれなくなっている表現もありますね。それでも正しい敬語表現を使いこなせば、相手に与える印象も変わってきます。ぜひ円滑なコミュニケーションのためにも敬語の使い方をマスターしましょう。なんだか難しそうと思った方も大丈夫!まずは語尾の丁寧語を意識するところから始めてみましょう!

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簡単でわかりやすい!敬語と丁寧語の違いとは?丁寧語は敬語の1つ?尊敬語や謙譲語まで文系現役OLライターがくわしく解説

この記事では敬語と丁寧語の違いについてみていきます。2つとも相手を敬うときに使うイメージがあるよな。丁寧語は敬語の1種で、敬語には丁寧語の他に尊敬語や謙譲語があるようです。今回は使い分けが難しい敬語について、丁寧語、尊敬語、謙譲語の各々の定義から使い分け方までを文系現役OLライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

工事会社勤務9年目。読書が趣味な現役OL。電話対応やメール返信業務など仕事がら目上の方や初対面の方と会話をする機会が多い。今回は仕事で身に着けた敬語スキルをもとにわかりやすく解説していく。

丁寧語は敬語の一種

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丁寧語は敬語の一種になります。日本語の敬語には丁寧語の他にも尊敬語謙譲語があり、簡単に説明すると丁寧語は語尾に「~です」、「~ます」と付け足す敬語表現、尊敬語は敬う相手の行動についての敬語表現、謙譲語は自分を下げて相手を立てる敬語表現になりますね。くわしくみていきましょう。

丁寧語:~です。~ます。

丁寧語は語尾に「~です」「~ます」と付け足し表記をする敬語表現。この他にも「~だろう」は「~でしょう」、「~だった」は「~でした」と表現されます。敬語表現は目上の方や初対面の方との会話で使うことが多いですが、丁寧語については上下関係を意識しなくても伝えやすい敬語になりますね。

尊敬語:敬う対象を上げる表現

尊敬語は敬う相手を上げる表現。例えば「言う」は「おっしゃる」、「来る」は「いらっしゃる」などですね。「言う」という動作をしたのは敬う相手になり、「来る」も同様その行動をするのは敬う相手になります。

また「お(ご)~なる」という表現も尊敬語になり「お越しになる」「お出でになる」と表現できるでしょう。さらに「~られる」「~れる」と表現することもあるんだそう。以下に例を記載しましょう。

【尊敬語】
する…なさる、される
言う…おっしゃる
行く…行かれる
来る…いらっしゃる、お越しになる
食べる…召し上がる
見る…ご覧になる
聞く…お聞きになる

謙譲語:自分を下げる表現

謙譲語は自分を下げる表現になります。謙譲という言葉の意味がへりくだりゆずること、自分を低めることにより相手を高める様子をさすのだそう。謙譲語の場合「言う」は「申す」、「行く」は「参る」となりますね。

また、自分の行動に「お(ご)~する」をつけ足すことでへりくだった表現をすることもあり「聞く」は「お聞きする」、「案内する」は「ご案内する」といった形です。この場合は「お」は「聞く」などの和語つまり訓読みの言葉に、「ご」は「案内」などの漢語つまり音読みの言葉に使用するんだそう。こちらも以下に例を記載しましょう。

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