国語雑学

簡単でわかりやすい!敬語と丁寧語の違いとは?丁寧語は敬語の1つ?尊敬語や謙譲語まで文系現役OLライターがくわしく解説

よぉ、桜木建二だ。この記事では敬語と丁寧語の違いについてみていくぞ。2つとも相手を敬うときに使うイメージがあるよな。丁寧語は敬語の1種で、敬語には丁寧語の他に尊敬語や謙譲語があるようだ。今回は使い分けが難しい敬語について、丁寧語、尊敬語、謙譲語の各々の定義から使い分け方までを文系現役OLライターyukoと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/yuko

工事会社勤務9年目。読書が趣味な現役OL。電話対応やメール返信業務など仕事がら目上の方や初対面の方と会話をする機会が多い。今回は仕事で身に着けた敬語スキルをもとにわかりやすく解説していく。

丁寧語は敬語の一種

image by iStockphoto

丁寧語は敬語の一種になります。日本語の敬語には丁寧語の他にも尊敬語謙譲語があり、簡単に説明すると丁寧語は語尾に「~です」、「~ます」と付け足す敬語表現、尊敬語は敬う相手の行動についての敬語表現、謙譲語は自分を下げて相手を立てる敬語表現になりますね。くわしくみていきましょう。

丁寧語:~です。~ます。

丁寧語は語尾に「~です」「~ます」と付け足し表記をする敬語表現。この他にも「~だろう」は「~でしょう」、「~だった」は「~でした」と表現されます。敬語表現は目上の方や初対面の方との会話で使うことが多いですが、丁寧語については上下関係を意識しなくても伝えやすい敬語になりますね。

尊敬語:敬う対象を上げる表現

尊敬語は敬う相手を上げる表現。例えば「言う」は「おっしゃる」、「来る」は「いらっしゃる」などですね。「言う」という動作をしたのは敬う相手になり、「来る」も同様その行動をするのは敬う相手になります。

また「お(ご)~なる」という表現も尊敬語になり「お越しになる」「お出でになる」と表現できるでしょう。さらに「~られる」「~れる」と表現することもあるんだそう。以下に例を記載しましょう。

【尊敬語】
する…なさる、される
言う…おっしゃる
行く…行かれる
来る…いらっしゃる、お越しになる
食べる…召し上がる
見る…ご覧になる
聞く…お聞きになる

謙譲語:自分を下げる表現

謙譲語は自分を下げる表現になります。謙譲という言葉の意味がへりくだりゆずること、自分を低めることにより相手を高める様子をさすのだそう。謙譲語の場合「言う」は「申す」、「行く」は「参る」となりますね。

また、自分の行動に「お(ご)~する」をつけ足すことでへりくだった表現をすることもあり「聞く」は「お聞きする」、「案内する」は「ご案内する」といった形です。この場合は「お」は「聞く」などの和語つまり訓読みの言葉に、「ご」は「案内」などの漢語つまり音読みの言葉に使用するんだそう。こちらも以下に例を記載しましょう。

\次のページで「間違えやすい敬語表現:二重敬語」を解説!/

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