文化・歴史雑学

簡単でわかりやすい!軍刀と日本刀の違いは?軍刀は所持できない?雑学好きライターが詳しく解説

両手で使うか片手で使うか

日本刀は基本的に両手で使います。理由はその重さのせい。日本刀1振の重さは平均1.5kgで、片手でふるうには負担が大きかったんですね。ただし、馬に乗っているときなどは片手で刀を持っていました。刀が重いことを利用して、すれ違いざまに敵を切っていたようです。

一方、明治時代に導入された当初のサーベル式軍刀は片手で使うもの。ヨーロッパでは片手に剣を持ち、もう片方の手に盾を持つというスタイルが一般的であったためですね。両手持ちの日本刀に慣れていた日本人は、片手持ちの軍刀の扱いにかなり苦労したそうです。

「日本独自の軍刀」の誕生

1886(明治19)年になると、不慣れなことによる軍刀の扱いにくさを解消するために日本独自の軍刀が誕生しました。外装はサーベル式のまま、刀身は使い慣れた日本刀を採用したものです。

日本独自の軍刀が生まれた背景には、片手剣の扱いにくさのほか、西南戦争(せいなんせんそう)によって刀剣の価値が再認識されたということもあります。西南戦争とは、明治新政府と、西郷隆盛(さいごうたかもり)を中心とした新政府に反乱を持つ士族たちの戦い。この戦いにおいて活躍した政府側の「警視庁抜刀隊」が剣術を基礎とする部隊であったことにより、剣術の価値が再認識されました。

軍刀はその後も変化していき、1935(昭和10)年には太刀型の外装なども登場しています。

違いその2.素材

日本刀と軍刀の素材の違いをみていきましょう。日本刀作りには伝統的な手法による素材が欠かせない一方で、軍刀は戦時中の武器需要にこたえるため、さらに実用性を高めるためにまた違った素材が使われています。

日本刀の素材は玉鋼

日本刀の素材は、玉鋼と呼ばれる鉄の一種です。アニメやゲームで耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?鉄は含まれている炭素の量で呼び名が変わります。玉鋼は炭素の量が1~1.5%のもののことです。玉鋼を作るためには、たたら製鉄という日本古来の製鉄技術が欠かせません。たたら製鉄では、砂鉄や木炭、粘土製の炉などを用いて純度の高い鉄を精製します。

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