
3分で簡単にわかる!「和歌」と「短歌」の違い!「俳句」や「川柳」との違いも主婦ライターが詳しくわかりやすく解説

ライター/えぬとも
文学好きな主婦ライター。大学時代は日本文学を専攻しつつ、日本語学や日本美術史など幅広く学ぶ。今回は、その知識を生かして、2つの言葉の違いをわかりやすく解説していく。
「和歌」と「短歌」の違いは?
「五・七・五・七・七」の日本人にはなじみ深いリズムで読まれる「和歌」と「短歌」。誰もが一度は触れたことがあると思いますが、「和歌」と「短歌」の使い分けについては知らないという方も多いのではないでしょうか。
違いは作られた時代。江戸時代までに作られたものを「和歌」、明治時代以降に作られたものを「短歌」と呼びます。明治時代に正岡子規(まさおかしき)をはじめとする歌人たちが和歌革新を行ったことがきっかけ。和歌を批判し、自由と個性を求める近代短歌を創始したことから、それ以降「短歌」という呼び方が広がりました。
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「和歌」の定義と特徴

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「和歌」とは、主に江戸時代までに作られた日本固有の定型詩のこと。もともとは日本で作られた五七調の詩歌の総称でしたが、平安時代以降は主に短歌形式のものを指すようになりました。
「和歌」の特徴は、教養としての意味合いが強く、「序詞(じょことば)」や「縁語(えんご)」などの技巧を重要視していること。また、心情を自然などに投影して間接的に詠むことを理想としています。このように、「和歌」には日常からかけ離れた優美な貴族のたしなみというイメージがあったのです。具体的にどのようなものが「和歌」なのか、例をみていきましょう。
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