
簡単でわかりやすい!アッサムとダージリンの違いとは?製法や他の種類も紅茶大好きライターが詳しく解説
収穫時期によって異なる風味と味わい

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アッサム、ダージリンともに良質な茶葉が収穫時期を「クオリティシーズン」といい、クオリティシーズンの中でも時期により、「ファーストフラッシュ」「セカンドフラッシュ」「オータムナル」の3つに分類され、風味の異なる茶葉が収穫されます。それぞれの特徴をみていきましょう。
ファーストフラッシュ:春摘み
収穫期の最初に摘まれる茶葉をファーストフラッシュ(春摘み、一番摘み)といいます。摘み取り時期は3~4月。味にクセがなく、アッサムはさわやかな香りと程よいコクが特徴。ダージリンは若々しくさわやかで緑茶のような香味が日本人にも好まれ、和菓子などにも合うといわれています。アッサム、ダージリンともに香りを活かしてストレートティーで飲まれることが多いです。
セカンドフラッシュ:夏摘み
ファーストフラッシュから少し時間をおいて5~6月に収穫される茶葉をセカンドフラッシュ(夏摘み、二番摘み)といいます。一番の旬の時期といわれており、葉が成熟することによってコクが生まれるのです。アッサムは独特の強いコクと芳醇な香りを楽しむことができます。
ダージリンもマスカットフレーバーと呼ばれる深みのある芳醇な香りとコク、渋みがあり、ダージリンの中でも最高級品として扱われるのがセカンドフラッシュです。
オータムナル:秋摘み
10~11月頃に収穫される秋摘みの茶葉をオータムナル、オータムフラッシュといいます。コクと甘味がまろやかになり、渋みが少なく、落ち着いた香りが特徴です。ミルクティーに合うとされています。
紅茶の製法いろいろ

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アッサムはミルクティーとして飲まれることの多い紅茶で、アッサムの多くはミルクティー向きの製法である「CTC製法」で加工されます。一方のダージリンに用いられるのは「オーソドックス製法」と呼ばれる製法。オーソドックス製法には、「フルリーフ」と「ブロークン」という2つのグレードがあります。それぞれの特徴についてくわしくみていきましょう。
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