雑学

簡単でわかりやすい!初任者研修と実務者研修の違いとは?誰でも受けられる?研修を受けるメリットも元看護師が詳しく解説!

実務者研修を受けるメリット

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資格なしでも働ける介護業界といえど、無資格よりも断然、就職に有利になる上に給与面でもプラスになります。2020年に厚生省が実施した調査では、無資格者よりも約3万円月収が高いという結果でした。

1.痰吸引、経管栄養が実施できる

実務者研修を修了した人は、喀痰吸引等研修の基本研修が免除されます。実地研修を受けるだけで口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内の痰吸引と胃ろう・腸ろう・経鼻での経管栄養の実施が一定の条件下で実施可能です。介護の現場では看護師の配置が少なく、施設によっては配置を義務付けられていないところもあるため、吸引や経管栄養を実施できる介護職員は重宝されます。

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ここで言う「一定の条件下」とは、喀痰吸引等研修終了後、各都道府県への申請を行い、認定特定行為業務従事者として認定証の交付を受ける。そして登録特定行為事業者として都道府県に登録されている事業所で、医師の指示や看護師の連携が可能な安全な環境下であることだ。職員が研修を受けているだけでなく、事業者も必要な登録を終えていることも条件であることに注意しよう。

2.サービス提供責任者になれる

訪問介護を行う事業所では、サービス提供責任者という職種の人を1名以上置かなければなりません。サービス提供責任者になれるのは、介護福祉士か実務者研修修了者または、(旧課程)ホームヘルパー1級課程修了者のため、訪問介護で働きたい人にとっては大きな強みになります。

仕事内容も、利用者の申し込みの調整・利用者のニーズを情報分析し、提供するサービスの提供を検討するアセスメントや状態把握などのためのモニタリング、訪問介護計画書の作成、サービス担当者会議への参加、ヘルパーへの技術指導等。訪問介護における中心的な役割を担っておりやりがいを充分感じることができるでしょう。

3.介護福祉士の受験資格が得られる

実務者研修を修了し、実務経験を3年以上積むと介護福祉士の受験資格を得られます。

本来、介護福祉士の国家試験は実技試験と筆記試験の両方を受けて合格しなければなりませんが、実務者研修修了者は実技試験を免除されるため、筆記試験のみの受験です。介護系で唯一の国家資格である介護福祉士の取得は確実にあなたをキャリアアップさせてくれるでしょう。

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実務者研修を修了することで仕事の幅が広がり、就職・給与面でもプラスになることはわかったかな。次は初任者研修を受けずに実務者研修を受講できるのか解説するぞ。

\次のページで「初任者研修を受けずに実務者研修は受けられる?」を解説!/

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