この記事では胸肉ともも肉の違いについてみていきます。どちらも同じ鶏肉の部位のことです。鶏肉は部位によって栄養価や食感、価格にまで違いが出てくるようです。今回はささみ肉とも比較しつつ、各々の特徴からおすすめの調理方法まで健康オタクライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

ヨガ歴7年、筋トレにはまりデッドリフトでダンベル100kgを持ち上げた過去をもつ。身体にいい食事、体づくりに最適な食材にアンテナをはって生きている現役OLライター

胸肉ともも肉の違いは鶏肉の部位

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読んで字のごとく胸肉ともも肉の違いは鶏肉の部位にあります。胸肉は翼の付け根から肩にかけての胸の部分、もも肉はももから足の付け根の部分をさし、部位が違うことによって栄養価や食感にも違いが出てくるのだそう。ささみ肉とも比較しながらくわしくみていきましょう。

胸肉:翼の付け根から肩にかけての胸の部分

胸肉は鶏の胸、つまり翼の付け根から肩にかけてのお肉のこと。色味は薄いピンク色で、味はクセがなく淡泊で臭みも少ないのが特徴。加熱すると硬くパサパサした食感になります。たんぱく質が豊富で脂質やカロリーがもも肉以上に低いのが特徴です。

もも肉:ももから足の付け根の部分

もも肉は、鶏のももから足の付け根の部分のお肉のこと。赤みを帯びた色をしていて白い脂肪部分もありますね。加熱しても胸肉ほど硬くはならず、味はジューシー。脂肪部分も含まれるためカロリーは胸肉よりも高くなる傾向です。

ささみ肉との違いは?

ささみ肉は胸肉の一部で、鶏の肋骨に沿ってとれる小胸筋という部位のことです。ささみには白い筋がありますが、こちらの筋は鶏が翼を動かす際に必要となる神経なんだそう。調理する際は肉が縮む原因になるで、下処理の段階で取り除くのが無難ですね。味は胸肉に近く淡泊で、胸肉以上のたんぱく質があるといわれています。

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栄養価と値段の特徴

健康志向の高まりや、ヘルシー食材のブームによって鶏肉の需要も上がってきたんだそう。ここからは胸肉、もも肉、ささみ肉の栄養価について比較しながらくわしくみていきましょう。さらに鶏肉は低単価で節約につながるという点も人気上昇を後押しする理由になっていますね。低単価の理由についても解説していきます。

栄養価の違いと特徴

胸肉、もも肉、ささみ肉のたんぱく質、脂質、炭水化物、エネルギーについて比較してみましょう。各々100gあたりの数値を示します。鶏肉の部位に関しては若どりではなく親、生の状態のデータです。

【むね肉(皮なし)】
たんぱく質24.4g 脂質1.9g 炭水化物0g エネルギー113kcal

【むね肉(皮つき)】
たんぱく質19.5g 脂質17.2g 炭水化物0g エネルギー229kcal

【もも肉(皮なし)】
たんぱく質22.0g 脂質4.8g 炭水化物0g エネルギー128kcal

【もも肉(皮つき)】
たんぱく質17.3g 脂質19.1g 炭水化物0g エネルギー234kcal

【ささみ肉】
たんぱく質24.6g 脂質1.1g 炭水化物0g エネルギー107kcal

(出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂))

ささみ肉も含めた胸肉のたんぱく質の数値が高いことがうかがえます。共通していえるのは鶏肉の炭水化物量が非常に低い点ですね。これは低糖質であると言い換えることもできるでしょう。また、もも肉は胸肉に比べると脂質が高くなることもわかりましたね。皮つきの場合は胸肉、もも肉問わず脂質とエネルギーつまりカロリーが高くなる傾向がありました。

高たんぱくで低カロリーそして低糖質という特徴が、ヘルシー志向なダイエッターや筋トレをする人たちの間で鶏肉の需要が高まっている理由であるといえそうです。

値段の違いとその理由

胸肉ともも肉には価格にも違いがありますね。一般的に胸肉よりもも肉の方が高額な印象があるのではないでしょうか?

値段に違いが出てくる要因は需要の高さにあるようです。もも肉はその食感やジューシーさなどから、胸肉に比べると様々な料理に取り入れやすく需要が高いため胸肉より価格も高くなっています。また、ささみ肉が胸肉よりも高い価格で販売されていることがありますが、この理由はささみ肉の方が胸肉に比べて希少性が高いからなんだそう。

\次のページで「胸肉ともも肉、特徴を活かしたおすすめ調理法」を解説!/

胸肉ともも肉、特徴を活かしたおすすめ調理法

ここまで胸肉ともも肉の食感の特徴や栄養価についてみてきました。ここからはおすすめの調理方法やメニューをご紹介していきます。

胸肉:高たんぱく低脂質の特徴を活かして

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胸肉は加熱すると硬くなりやすくパサパサとした食感になってしまいます。また、高たんぱく低脂質、低糖質な特徴を充分活かすためにも、蒸したり、汁物などに加えるなどの調理法がおすすめです。

サラダチキン…コンビニなどでも手軽に購入できる商品が増えてきました。低温調理の流行にともない、自宅で調理するハードルも下がりつつありますね。
参鶏湯…参鶏湯(サムゲタン)のようなスープ料理との相性も抜群。
棒棒鶏…棒棒鶏(バンバンジー)のように茹でる料理にもおすすめです。水気を切ると割きやすくなります。
唐揚げ…もも肉を使用することが多い唐揚げですが、よりヘルシーにカロリーや脂質を抑えたい場合は胸肉で作ってみてはいかがでしょうか。

もも肉:汎用性の高さとジューシーさを活かして

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もも肉は胸肉に比べると焼く、揚げるなど調理法でもお肉が固くなる心配が少ないため様々な調理方法で美味しくいただくことができますね。ぜひ汎用性の高さとジューシーな味わいを活かしたレシピをお楽しみください。

唐揚げ…もも肉のジューシーさを活かした鶏肉料理の定番!唐揚げは揚げ物になりますが糖質が低いといわれています。
焼き鳥…焼鳥もジューシーさを活かした一品!ねぎまやもも肉のみの串焼きもおすすめ。
カレー…硬くなりにくいもも肉は煮込み料理にも最適ですね。
ステーキ…ステーキもジューシーさがあるもも肉がおすすめ。皮をパリッと焼き上げたチキンステーキは絶品です!

美味しくて栄養満点!食卓に鶏肉料理を取り入れよう!

胸肉ともも肉には食感や栄養価に違いがあることが分かりました。各々の特徴を活かして、日常の食卓にも鶏肉料理を取り入れてみてください。鶏肉に含まれるたんぱく質は、筋肉を育て代謝をあげて健康な身体づくりをサポートしてくれます。さらにたんぱく質は人間の髪の毛や爪など細部の組織づくりにも一役買ってくれている栄養素です。そして安価で購入しやすいのも鶏肉のメリットでしたね。ぜひ実際にさまざまな調理方法で鶏肉料理を楽しみながら、健やかな毎日へとつなげていきましょう!

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簡単でわかりやすい!胸肉ともも肉の違いとは?ささみ肉との違いや栄養価、おすすめの調理方法まで健康オタクライターがくわしく解説

この記事では胸肉ともも肉の違いについてみていきます。どちらも同じ鶏肉の部位のことです。鶏肉は部位によって栄養価や食感、価格にまで違いが出てくるようです。今回はささみ肉とも比較しつつ、各々の特徴からおすすめの調理方法まで健康オタクライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

ヨガ歴7年、筋トレにはまりデッドリフトでダンベル100kgを持ち上げた過去をもつ。身体にいい食事、体づくりに最適な食材にアンテナをはって生きている現役OLライター

胸肉ともも肉の違いは鶏肉の部位

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読んで字のごとく胸肉ともも肉の違いは鶏肉の部位にあります。胸肉は翼の付け根から肩にかけての胸の部分、もも肉はももから足の付け根の部分をさし、部位が違うことによって栄養価や食感にも違いが出てくるのだそう。ささみ肉とも比較しながらくわしくみていきましょう。

胸肉:翼の付け根から肩にかけての胸の部分

胸肉は鶏の胸、つまり翼の付け根から肩にかけてのお肉のこと。色味は薄いピンク色で、味はクセがなく淡泊で臭みも少ないのが特徴。加熱すると硬くパサパサした食感になります。たんぱく質が豊富で脂質やカロリーがもも肉以上に低いのが特徴です。

もも肉:ももから足の付け根の部分

もも肉は、鶏のももから足の付け根の部分のお肉のこと。赤みを帯びた色をしていて白い脂肪部分もありますね。加熱しても胸肉ほど硬くはならず、味はジューシー。脂肪部分も含まれるためカロリーは胸肉よりも高くなる傾向です。

ささみ肉との違いは?

ささみ肉は胸肉の一部で、鶏の肋骨に沿ってとれる小胸筋という部位のことです。ささみには白い筋がありますが、こちらの筋は鶏が翼を動かす際に必要となる神経なんだそう。調理する際は肉が縮む原因になるで、下処理の段階で取り除くのが無難ですね。味は胸肉に近く淡泊で、胸肉以上のたんぱく質があるといわれています。

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