
簡単でわかりやすい!Wi-Fiの「WPA」と「WPA2」の違いとは?暗号化の仕組みや特徴を現役システムエンジニアが詳しく解説
WPA:WEP方式の脆弱性を解消した進化版の認証方式
Wi-Fi接続の登場初期に主流だったWEP(Wired Equivalent Privacy)は多くの脆弱性が確認されて、セキュリティリスクがとても高いものでした。このセキュリティリスクを払拭するべく開発されたのがWPA(WiFi Protected Access)です。
WPAはTKIP、AESと呼ばれる暗号化方式を採用しており、一定時間で暗号鍵が切り替わることでセキュリティを高めています。
WPA2:WPAの後継として開発。しかしセキュリティレベルはWPAと同等。
WPAの後継として開発されたのがWPA2です。その特徴は暗号方式AESを義務化しており、より高いセキュリティレベルで接続できるようになっています。一方で、認証方式としてはWPAと同等であると言われており、暗号化方式の強化によってセキュリティレベルを引き上げています。
2つの暗号化方式「TKIP」と「AES」

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セキュリティの肝となる暗号化方式の「TKIP」と「AES」は一定期間で暗号鍵が切り替わる共通点はあるものの、セキュリティレベルには差があるため、それぞれの特徴について解説します。
TKIPの特徴
TKIP(Temporal Key Integrity Protocol)は通信を一定回数行うごとに暗号化キーを変更し、さらにMACアドレスを暗号化キーの生成に活用することで、より難読性の高い暗号化が可能です。
一方で、暗号化の方式はWEPと同様であることから、そもそも脆弱性を抱えており、頻繁に暗号化キーの変更を行う必要がありますが、変更周期を短くするほどネットワーク負荷が高まり不安定になります。
TKIPとAESの違い
TKIPと比較して、AESは第三者からの暗号解読は困難であると言われています。AESの暗号化方式の特徴として、データを分割、置換、並べ替えを繰り返して複雑化しており、これによりTKIPで用いている暗号化方式よりも強固なセキュリティレベルを確保しているのです。
また、技術仕様が公開されており、多くの機器に導入されて広く普及しているところも大きな違いと言えるでしょう。
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