
3分で簡単にわかる!LANケーブルの「CAT6」と「CAT6A」の違いとは?どっちを選べばいいの?現役システムエンジニアがわかりやすく解説
「CAT6」と「CAT6A」どう選べばいいの?

image by iStockphoto
それぞれ異なる特徴の「CAT6」と「CAT6A」ですが、どのように選定するのがいいのでしょうか。利用シーンも踏まえ、解説していきます。
CAT6でだいたいのことはできる
結論から言えば、CAT6でだいたいのことは対応できます。YouTubeやNetflixなどの動画サービスや、SpotifyやApple Musicなどの音楽のストリーミングサービスを利用するにおいても最大1Gbpsであれば十分対応できます。また、オンラインゲームにおいても高FPSで滑らかな動きを求めるようなものでなければ十分快適に動作するため、おおよそのことは不自由なく楽しめるでしょう。
ただしCAT6AやCAT7,8なども普及し始めていることから、将来的なLAN環境の再構築が必要になる可能性は注意すべきです。
将来を見据えるならCAT6A
CAT6でだいたいのことができるのに、CAT6Aはいつ必要なのでしょうか。それは社内LAN環境におけるサーバやNASとの大容量のデータ通信が発生する場合が想定されます。昨今のサーバやスイッチなどのNW機器はCAT6Aなどの10Gbps対応のLANポートを備えいているものも販売されており、シームレスな通信が実現可能です。
またインターネット環境においても10Gbpsの通信を提供するプロバイダも増えており、将来を見据えて高FPSのオンラインゲームや4K,8K動画配信サービスなどを利用したい場合はCAT6Aを選択すると良いでしょう。ただしNW機器もすべてCAT6A対応のものに揃えたり、取り回しがしづらいことによる工数増加も考えられ、相応のコストがかかる可能性があります。
違いを理解して最適なネット環境を作ろう!
「CAT6」と「CAT6A」ともに長所短所それぞれあるため、一概にどちらがいいとは言い切れません。だからこそしっかり違いを理解して、場面に応じて選定することが、最適なインターネット環境やLAN環境を構築する近道です。今後CAT7,8とさらなる進化を遂げるLANケーブルを理解し、快適なインターネット環境を手に入れましょう。