簡単でわかりやすい!新じゃがいもとじゃがいもの違いとは?おすすめの食べ方や歴史も根菜大好きライターが詳しく解説
新じゃがいもはビタミンCが豊富!
じゃがいもにはビタミンCが含まれていますが、新じゃがいもには通常のじゃがいもの約4倍ものビタミンCが含まれています。これは、ビタミンCは収穫後時間が経つにつれて減少していってしまうことによるもの。新じゃがいもに含まれるビタミンCの量は、レモン1個分に相当するのです。
通常ビタミンCは水や加熱に弱く、調理によって失われてしまうのですが、じゃがいもはでんぷんに守られているため、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特徴があります。
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特徴にあわせた料理を楽しもう
じゃがいもの皮むきが少し面倒だと感じている人は少なくないでしょう。新じゃがいもは皮が薄いので、皮をむかずによく洗った後にそのまま調理することができます。
野菜は皮の近くに栄養が豊富に含まれているので、皮ごと食べられるじゃがバターや、そのまま素揚げにしたりしていただくのがおすすめです。また火が通りやすいので時短調理ができますね。
一方じゃがいもは硬くて煮崩れしにくいという特徴がありますので、煮物や炒め物などのお料理がおすすめです。また新じゃがいもにくらべると水分量が少ないので、ほくほくとした食感を楽しみたいマッシュポテトやコロッケ、サラダなどにも向いています。
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新じゃがいもは早めに食べよう!
じゃがいもの特徴として、長期保存が可能という点があげられますが、新じゃがいもは水分量が多いため、長期保存はできません。時間の経過と共に風味が失われ、皮が硬くなったり青くなったりしてしまう恐れもあります。購入した後はなるべく早く食べ切るようにしましょう。低温にも弱いので、冷蔵庫には入れずに日のあたらない場所での常温保存がおすすめです。
じゃがいもについて詳しくなろう
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一年中手に入れることができ、和食、洋食、中華とさまざまな料理に活用できるじゃがいも。とても身近な食材ですが、どうして「じゃがいも」というのか、名前の由来を知っている人は多くないと思います。ここではじゃがいもについてさらに詳しくみていきましょう。
じゃがいもの歴史
じゃがいもの原産地は中南米から南米のアンデス山脈の3000~4000mの高地といわれています。当時はあく抜きをして粉にしたり、乾燥したものを水に戻して食用とされていたようです。
16世紀末にスペイン人がインカ帝国への遠征の際に、ヨーロッパにじゃがいもを持ち帰りましたが、当時は食用としてではなく観葉植物として栽培されていました。ドイツのフリードリヒ大王が、食糧飢饉の時にじゃがいもの生産性に目をつけて、栽培を奨励することで、食用として広がっていきます。
日本へは17世紀の初めにインドネシアのジャカルタから、オランダ人が長崎に持ち込んだのがはじまりです。「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって「ジャガイモ」になったといわれています。日本でも最初は観葉植物として栽培されていましたが、江戸時代の飢饉の際に、飢えをしのぐための作物として広がっていきました。
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