今回は「タンメン」と「塩ラーメン」の違いについてみていく。色の薄いスープに中華麺が入っており、どちらも同じような見た目ですね。似たような食べ物だとちゃんぽんも思いつく。しかし、実際は具材や発祥地がまったく違う食べ物なんです。ラーメン好きライターkuroakaと一緒に解説していきます。

ライター/kuroaka

博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。ラーメンも好きで、訪れたラーメン屋をスクラップブックにまとめるほど。

「タンメン」と「塩ラーメン」の違いを簡単に解説!

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タンメンと塩ラーメン、なんとなく別の料理だとは認識しているものの、その違いについて聞かれるとわからない人も多いかと思います。これを読めばそれぞれの違いを簡単に人に説明できるようになりますよ。今回はタンメンと塩ラーメンの具材・作り方と発祥地の2点から違いについて解説していきます。さっそくみていきましょう。

タンメン:スープと野菜炒めを煮込んだもの

タンメンの特徴は一言で表すとスープと野菜炒めを一緒に煮込み、中華麺に乗せたもの。具材と作り方は以下の通りです。

【具材】
ニラ、モヤシ、人参、キャベツ、玉ねぎ、たけのこ、キクラゲ、豚肉など

【作り方】
1.具材の野菜・豚肉を炒める
2.野菜炒めにスープの材料を入れて煮込む
3.別で茹でた麺を器に盛り、スープ・野菜の順番で入れる

スープは鶏ガラメインの塩味で、たくさんの野菜から出た旨味が効いています。店によって具材や調味料が変わり、バリエーション豊富です。

\次のページで「塩ラーメン:スープが塩味のもの」を解説!/

塩ラーメン:スープが塩味のもの

塩ラーメンの特徴は塩味のラーメンであるそれだけです。具材についてはなにを乗せても構いません。主なトッピングとして、チャーシュー、メンマ、ネギ、卵、のり、コーン、バターなどがあげられます。

【作り方】
1.塩たれで調味したスープを作る
2.麺を茹でる
3.それぞれを器に盛る

タンメンが野菜たっぷりなスープなのに対して、塩ラーメンは味以外の条件が特にありません。

ちゃんぽんとの違いは?

タンメンの特徴から、同じく具だくさんな麺料理としてちゃんぽんが思い浮かぶ人もいると思います。スープの感じも似ていますよね。しかし、2つはまったく違う食べ物です。ちゃんぽんの特徴は以下の通り。タンメンとの違いは大きく4つあります。

\次のページで「「タンメン」と「塩ラーメン」の発祥地は?」を解説!/

1.スープは豚骨ベース
2.野菜・肉の他に魚介類やかまぼこなどタンメンより多くの具材を使用する傾向にある。
3.ちゃんぽん麺と呼ばれる専用の麺を使用している。
 タンメンが中華麺を使用しているのに対し、ちゃんぽんには専用の麺があります。
4.ちゃんぽんの発祥地は長崎県
 後述しますが、タンメンの発祥地は関東地方です。

「タンメン」と「塩ラーメン」の発祥地は?

タンメンと塩ラーメンの具材や作り方が違うのはわかりましたが、どちらも塩を使ったスープでやはり似た食べ物ではありますね。なぜこの2つがそれぞれ誕生したのでしょうか?実は、2つの発祥地は全然違う所なんです。どこで生まれたのか、みていきましょう。

タンメンの発祥地

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前述しましたが、タンメンは関東生まれです。発祥の店と言われているのは1955年(昭和30年)に創業した「横濱一品香」。戦後、中国から帰ってきた人の料理をもとに「横濱一品香」の創業者が日本人向けに改良して提供を始めたと言われています。タンメンは現在も主に関東圏で食べられているため、関西など他の地域ではあまり馴染みのない料理です。

岐阜タンメンとは何が違う?

タンメンと言えば「岐阜タンメン」を思い浮かべる人もいるのでは?岐阜タンメンは岐阜県を初店舗とするタンメン屋で、関東のタンメンとは別物です。関東のタンメンと違い、豚肉や白菜・キャベツ・にんにくを煮込み、お好みで辛味あんや酢もやしを入れて食べます。

\次のページで「塩ラーメンの発祥地」を解説!/

塩ラーメンの発祥地

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塩ラーメンの発祥は、明治時代に函館にあった「養和軒 アヨン」の「南京そば」だと言われています。1884年(明治17年)函館新聞に店の広告が掲載された際、メニューに「南京そば15銭」があったためです。南京といえば中国ですね。この南京そばが、現在の塩ラーメンの元だと考えられています。

タンメンと塩ラーメンは作り方も発祥地も違うまったく別の食べ物

「タンメン」と「塩ラーメン」、似ていますが作り方や発祥地がまったく違うことがわかりました。「タンメン」は関東発祥で野菜とスープを煮込んで作ります。一方「塩ラーメン」は函館発祥で塩味のスープであること以外は特に定義がありません。とはいえ、タンメンは塩ラーメンより後に生まれたもの。何らかの影響を受けている可能性はありますね。

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雑学

3分で簡単にわかる!「タンメン」と「塩ラーメン」の違いとは?ちゃんぽんとの違いや発祥地もラーメン好きライターがわかりやすく解説

今回は「タンメン」と「塩ラーメン」の違いについてみていく。色の薄いスープに中華麺が入っており、どちらも同じような見た目ですね。似たような食べ物だとちゃんぽんも思いつく。しかし、実際は具材や発祥地がまったく違う食べ物なんです。ラーメン好きライターkuroakaと一緒に解説していきます。

ライター/kuroaka

博物館・美術館好きで学芸員の資格を持つWebライター。ラーメンも好きで、訪れたラーメン屋をスクラップブックにまとめるほど。

「タンメン」と「塩ラーメン」の違いを簡単に解説!

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タンメンと塩ラーメン、なんとなく別の料理だとは認識しているものの、その違いについて聞かれるとわからない人も多いかと思います。これを読めばそれぞれの違いを簡単に人に説明できるようになりますよ。今回はタンメンと塩ラーメンの具材・作り方と発祥地の2点から違いについて解説していきます。さっそくみていきましょう。

タンメン:スープと野菜炒めを煮込んだもの

タンメンの特徴は一言で表すとスープと野菜炒めを一緒に煮込み、中華麺に乗せたもの。具材と作り方は以下の通りです。

【具材】
ニラ、モヤシ、人参、キャベツ、玉ねぎ、たけのこ、キクラゲ、豚肉など

【作り方】
1.具材の野菜・豚肉を炒める
2.野菜炒めにスープの材料を入れて煮込む
3.別で茹でた麺を器に盛り、スープ・野菜の順番で入れる

スープは鶏ガラメインの塩味で、たくさんの野菜から出た旨味が効いています。店によって具材や調味料が変わり、バリエーション豊富です。

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