この記事では大豆粉とおからパウダーの違いについてみていきます。2つとも大豆からつくられている粉です。ダイエットや糖質制限をしている人にとってはおなじみの粉ですが、そうでない人にとっては縁がない食材かもしれない。なかなか優秀な粉のようですが、同じ大豆から作られている2つの粉に違いはあるのでしょうか。今回はそんな大豆粉とおからパウダーの違いや活用方法を、大豆製品大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

もともと大豆製品を好んで食べているが、医者にたんぱく質不足を指摘され、毎日せっせと摂取しているライター。おからパウダーで作る卯の花は夕食の定番メニュー。

大豆粉とおからパウダーの違いとは

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大豆はたんぱく質やイソフラボン、ビタミンなどの栄養が豊富な食材。大豆粉もおからパウダーも大豆を原料につくられた物ですが、違いはどこにあるのでしょうか?くわしくみていきましょう。

大豆粉とおからパウダーの違いは製造方法の違い

おからパウダーとは、豆腐を作る工程で、豆乳を絞った後に残るかすの「おから」を乾燥させて粉末状にしたもののことです。粒子の細かいものと荒いものがあります。

一方の大豆粉とは生、または低温で焙煎した大豆を粉末状にしたものです。おからパウダーは、一度加熱されたものなのでそのまま食べることができますが、大豆粉は生の大豆を使用しているので、加熱する必要があります。

大豆粉とおからパウダーは栄養価も違う

おからパウダーと大豆粉は製造方法が異なることで、栄養価も変わってきます。100gあたりの成分を比較してみましょう。

おからパウダー
カロリー…350 kcal
タンパク質…24.6 g
脂質…15.8 g
糖質…5.9 g
食物繊維…45.2 g

大豆粉
カロリー…466 kcal
タンパク質…39.8 g
脂質…22.5 g
糖質…15.4 g
食物繊維…13.2 g

\次のページで「目的に応じて使い分けよう」を解説!/

目的に応じて使い分けよう

豆乳を絞った後の搾りかすであるおからパウダーと比べると、大豆をそのまま粉末状にしている大豆粉の方が、カロリーが高く、たんぱく質と脂質が豊富に含まれていますね。一方おからパウダーは糖質が低く、食物繊維が豊富に含まれています。たんぱく質を積極的に摂りたい場合は大豆粉、ダイエットや糖質制限をしている人、便秘改善を期待する人にはおからパウダーがおすすめです。

きな粉との違い

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大豆粉、おからパウダーと同様に大豆から作られた粉で、きな粉があります。きな粉は煎った大豆を粉末状にしたものです。既に加熱してあるものなので、そのまま使えるというメリットがあります。砂糖と混ぜて和菓子によく使われていますね。

大豆粉とおからパウダーを活用しよう!

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小麦粉、米粉に続く第三の粉とも呼ばれている大豆粉。ダイエット中や糖質制限をしている人だけでなく、グルテンフリーを取り入れている人にとっても、小麦粉のように活用できたら嬉しいですよね。ここでは大豆粉とおからパウダーをどのように取り入れていったら良いかみていきましょう

大豆粉とおからパウダーは小麦粉の代用になる?

おからパウダーは大豆粉に比べると粒子が荒いものが多く、料理によっては使いにくいと感じるかもしれません。パンやケーキなど粉の割合が多い料理を作る際には大豆粉を利用するのがおすすめです。お菓子作りに適した粒子の細かいサラサラのおからパウダーも販売されています。

おからパウダーと大豆粉は、仕上がりの食感にも違いがでるので、用途にあわせて使い分けると良いかもしれません。食感や大豆の風味が気になる場合は、分量の全てを大豆粉やおからパウダーにせず、小麦粉や米粉と半量ずつ使用すると、本来の味の邪魔をしません。

また小麦粉、米粉の代用としてレシピ通りの水分量で作ると、水分が足りずにパサパサになってしまうことがあります。水分量を調節したり、大豆粉、おからパウダーを使用するレシピを参考に作るなどの工夫をしてみましょう。

大豆粉・おからパウダー、おすすめの使い方

ダイエット中だけど、お菓子が食べたい!そんな時は大豆粉を使ってお菓子を作ってみましょう。クッキーやパウンドケーキなどの膨らまないお菓子で、小麦粉と半量ずつ使えば、初心者でも比較的作りやすいかと思います。

何度か作ってコツがつかめてきたら、徐々に大豆粉の分量を増やすなど工夫してみてくださいね。おからパウダーは、加熱をせずにそのまま使えるのがメリット。カフェオレなどの飲み物に混ぜたり、ヨーグルトにかけていただいてみましょう。

おからパウダーは、お腹の中で膨らむという性質をもっているので、満腹感を得ることができますよ。もちろんお料理に活用するのもおすすめです。

\次のページで「食べすぎ注意!」を解説!/

食べすぎ注意!

小麦粉と置き換えたからといって安心して食べすぎないように気をつけましょう。小麦粉に比べると、大豆粉とおからパウダーの糖質は低く、食物繊維が豊富に含まれているなどのメリットがありますが、100gあたりのカロリーは小麦粉よりも高いです。

また食物繊維を摂りすぎると下痢になったり、逆に便秘を悪化させることもあるので、過剰摂取を控え、適度に取り入れるようにしましょう。

嬉しい効果がたくさん!大豆粉とおからパウダー

ここまで大豆粉とおからパウダーの違いについて解説してきました。どちらも大豆から作られた粉ですが、製造方法の違いによって性質や栄養価が異なることがわかりましたね。食物繊維が多く含まれるだけでなく、大豆イソフラボンも豊富にふくまれているので、体調不良の改善や、美肌効果なども期待できますよ。また大豆ペプチドには疲労回復効果や代謝を高めてくれる作用もあります。粉末状なので常温保存が可能で、使いたいときにすぐに使えるのも嬉しいですね。ダイエットや糖質制限、グルテンフリーをしている人はもちろん、そうでない人にとっても、健康のためにぜひ取り入れてみてくださいね。

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雑学

簡単でわかりやすい!大豆粉とおからパウダーの違いとは?きな粉との違いや活用方法も大豆製品大好きライターが詳しく解説

この記事では大豆粉とおからパウダーの違いについてみていきます。2つとも大豆からつくられている粉です。ダイエットや糖質制限をしている人にとってはおなじみの粉ですが、そうでない人にとっては縁がない食材かもしれない。なかなか優秀な粉のようですが、同じ大豆から作られている2つの粉に違いはあるのでしょうか。今回はそんな大豆粉とおからパウダーの違いや活用方法を、大豆製品大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

もともと大豆製品を好んで食べているが、医者にたんぱく質不足を指摘され、毎日せっせと摂取しているライター。おからパウダーで作る卯の花は夕食の定番メニュー。

大豆粉とおからパウダーの違いとは

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大豆はたんぱく質やイソフラボン、ビタミンなどの栄養が豊富な食材。大豆粉もおからパウダーも大豆を原料につくられた物ですが、違いはどこにあるのでしょうか?くわしくみていきましょう。

大豆粉とおからパウダーの違いは製造方法の違い

おからパウダーとは、豆腐を作る工程で、豆乳を絞った後に残るかすの「おから」を乾燥させて粉末状にしたもののことです。粒子の細かいものと荒いものがあります。

一方の大豆粉とは生、または低温で焙煎した大豆を粉末状にしたものです。おからパウダーは、一度加熱されたものなのでそのまま食べることができますが、大豆粉は生の大豆を使用しているので、加熱する必要があります。

大豆粉とおからパウダーは栄養価も違う

おからパウダーと大豆粉は製造方法が異なることで、栄養価も変わってきます。100gあたりの成分を比較してみましょう。

おからパウダー
カロリー…350 kcal
タンパク質…24.6 g
脂質…15.8 g
糖質…5.9 g
食物繊維…45.2 g

大豆粉
カロリー…466 kcal
タンパク質…39.8 g
脂質…22.5 g
糖質…15.4 g
食物繊維…13.2 g

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