この記事では無職とニートの違いについてみていきます。どちらも仕事についていない人というイメージがあるよな。実際仕事をしていないことは確かですが、年齢や過ごし方に違いがあるみたいです。今回はそんな人々の違いを、会社員ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。社会福祉士の資格を持っており、労働者の問題にも興味関心がある。執筆活動を通して。独自切り口や表現を日々研鑽中。

無職とニートの大まかな違いは?

無職とニート、どちらも定職についていない点は共通していますが、明確な違いが見られます。本項では両者の定義について、簡単に確認していきましょう。

無職:定職についていない人全般

無職とは、単純に定職についていない人全般を指す言葉です。そのため育児や介護などで就業できなかったり、求職活動や勉学に励んだりしている人も含みます。

ニート:学生でもなく仕事もしていない若者

ニートとは、学生でもなく仕事もしていない若者を指し、下記出典の通り1999年にイギリスで初めて使われた言葉です。加えて求職活動や家事に励むこともなく、自宅で過ごす人が多いでしょう。

15歳以上 34歳以下で,どの学校にも通学しておらず,ふだん収入を伴う仕事をしていない独身の若年無業者 (内閣府) 。 Not in Education,Employment or Trainingの略称で,1999年にイギリス政府の調査報告書『Bridging the Gap』で使われた。

(出典:ニートとは - コトバンク)

違いその1.年齢

無職とニートでは、示す年齢層が違います。本項ではそれぞれの年齢層について詳しく比較していきましょう。

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無職:年齢を問わない

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一般的に無職と言う場合、特に年齢の区切りはありません。そのためテレビの報道番組では、70歳以上の高齢者でも「無職」と表現されることもあります。

ニート:15歳から34歳

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厚生労働省の定義によると、ニートは15歳から34歳の若年層を指す言葉です。そのため35歳以上でもニートと同じ状況にある人を、中年ニートや高齢ニートと区別して呼ぶことがあります。

違いその2.過ごし方

無職とニートでは、普段の過ごし方が違います。本項では両者が日常的に何をしているかを、詳しく比較して見ていきましょう。

無職:家事や育児、求職活動などをしている人も含む

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無職の日常は、過ごし方が大変多岐に及びます。具体的には家事や育児、求職活動などをしていたり、病気療養中だったりすることも考えられるでしょう。つまり働く意欲があっても実際には働けていない人も、当然のことながら無職に含まれているのです。

ニート:仕事や学校に行かず、求職活動もしていない

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ニートは普段、仕事や学校に行かず、求職活動などをせずに過ごします。買い物や通院などの生活に必要な外出はもちろん、遊びなどを除いても家にいることが多いです。彼らの中には過去の挫折経験などのために、働く意思や意欲を持てていないという人もいます。

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無職やニートに似た言葉は?

ここまで無職やニートについて比較して見てきましたが、似たような言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。本項では無職やニートと似たものとして扱われがちな言葉について、詳しく解説していきましょう。

1.ひきこもり:6ヶ月以上社会との交流を避けている状態

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ひきこもりとは、6ヶ月以上社会との交流を避けている状態のことです。人間関係をはじめとする問題を抱えてしまうことによって引き起こされることが多く、中には10年以上の長期にわたってしまうというケースもあります。

様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念

 

(参照:ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン・厚生労働省)

2.セミリタイア:早期退職し投資などで生活すること

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セミリタイアとはフルタイムの仕事を早期退職し、自分のペースで収入を得て生活することです。フルタイムで働くより収入は落ちてしまうため、会社でのある程度のキャリアや老後に向けての最低限の収入を得てからの選択肢とされています。

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3.社内ニート:仕事をしていない社員

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社内ニートとは、会社員でありながら仕事がない人を示した言葉です。出勤して相応の給料が支払われているため厳密にはニートではないですが、仕事がなく自分のデスクで時間を潰している人がこれに該当します。職務能力や人間関係に問題があるため社内ニートとなってしまうという事例も多く、本人だけではなく職場環境に改善が求められるというケースもあるでしょう。

無職とニートでは年齢層や過ごし方が違う

ここまで無職とニートの違いについて見てきましたが、両者の定義は明らかに異なりました。無職はニートに比べて、該当する年齢層や日中の過ごし方には個人差が大きいです。他にも似た概念の言葉についても比較してきましたが、無職やニートも含めさまざまな理由があってこれらの状態になるという点は押さえておきましょう。

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雑学

簡単でわかりやすい無職とニートの違いとは?年齢や過ごし方、似た意味の言葉まで会社員ライターが詳しく解説

この記事では無職とニートの違いについてみていきます。どちらも仕事についていない人というイメージがあるよな。実際仕事をしていないことは確かですが、年齢や過ごし方に違いがあるみたいです。今回はそんな人々の違いを、会社員ライターれおな=007と一緒に解説していきます。
れおな=007

ライター/れおな=007

会社員として勤務する傍ら執筆活動を続けるWEBライター。社会福祉士の資格を持っており、労働者の問題にも興味関心がある。執筆活動を通して。独自切り口や表現を日々研鑽中。

無職とニートの大まかな違いは?

無職とニート、どちらも定職についていない点は共通していますが、明確な違いが見られます。本項では両者の定義について、簡単に確認していきましょう。

無職:定職についていない人全般

無職とは、単純に定職についていない人全般を指す言葉です。そのため育児や介護などで就業できなかったり、求職活動や勉学に励んだりしている人も含みます。

ニート:学生でもなく仕事もしていない若者

ニートとは、学生でもなく仕事もしていない若者を指し、下記出典の通り1999年にイギリスで初めて使われた言葉です。加えて求職活動や家事に励むこともなく、自宅で過ごす人が多いでしょう。

15歳以上 34歳以下で,どの学校にも通学しておらず,ふだん収入を伴う仕事をしていない独身の若年無業者 (内閣府) 。 Not in Education,Employment or Trainingの略称で,1999年にイギリス政府の調査報告書『Bridging the Gap』で使われた。

(出典:ニートとは – コトバンク)

違いその1.年齢

無職とニートでは、示す年齢層が違います。本項ではそれぞれの年齢層について詳しく比較していきましょう。

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