3分で簡単にわかる!振袖と袴の違いとは?一度に着用できる?日本文化大好きライターがわかりやすく解説
振袖:幅の広い袖
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振袖最大の特徴は、なんといってもその幅の広い袖です。袖の短いものから小振袖、中振袖、大振り袖に分類され、袖が長くなればなるほど格式が高いものになるとされています。
そして小振袖でも袖の長さは80cm以上はあり、大振袖は床についてしまうほどです。中でも女性が成人式で着用することが多いのは中振袖で、振袖の中でも最もメジャーなものとされています。
袴:下半身に着用
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袴とは下半身に着用する着物全般を指す言葉ですが、現代では2種類の袴が一般的に用いられます。1つ目は馬乗り袴というキュロットスカートのような形状をしたもので、男性の礼装などに用いられるものです。2つ目はまちのない行燈袴で、女学生が身につけるなどして広まりました。
違いその2.着用する人
振袖と袴では、主に着用する人が違います。本項では両者を着用する人、およびシーンについて詳しく比較して見ていきましょう。
振袖:主に若い女性
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振袖を着用するのは、主に若い女性です。未婚女性の礼装であるとは言われていますが、結婚後に成人式を迎えた場合に着てはいけないという決まりはありません。また大振袖は引き振袖とも呼ばれ、結婚式の花嫁の衣装で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
袴:男性・学生・巫女なども着用
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袴は形状やシーンによって、さまざまな人が着用できるものです。まず紋付き羽織とともに着用すれば男性の礼装となり、成人を迎えた男性や結婚式の新郎が着用することで知られています。
他にもスポーツのユニフォームや、神社の巫女や和風の飲食店の制服として用いられているでしょう。かつては学生服として用いられていたため、今も卒業式で女性が着用することも多いです。
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振袖と袴は一度に着用できる?
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ここまで振袖と袴の違いについて見てきましたが、大学などの卒業式で振袖と袴を両方着用したいと思ったことがある女性もいらっしゃるかもしれません。本項ではそのような疑問について、詳しく解説していきましょう。
1.振袖と袴を一度に着用してもよい
大学をはじめとする学校の卒業式では、振袖と袴を同時に着用しても問題ありません。成人式で着用した中振袖を袴とともに着用すると、大変華やかな印象になります。袖の長さに合わせて袴の丈を調節することがポイントで、袖よりも袴の裾が下にくる方がバランスよく見えるでしょう。
2.一度に着用する際は動作に注意
大学などの卒業式で振袖と袴を同時に着用する際は、動作に注意が必要です。地面などに袖がついて汚れたり人混みで身動きが取りにくかったりするので、袖をうまくコントロールする必要があります。袖の長さにともない袴の丈も長くなる傾向があるため、階段などでは一層注意を払いましょう。
振袖は女性の礼装、袴は男性の礼装だがバリエーションが多い
ここまで見てきた通り振袖は若い女性の礼装に使われるもので、袴は形状によって使われるシーンも多岐に及びます。また紋付き羽織と合わせれば、袴は男性の礼装になるものです。大学などの卒業式では成人式の振袖と袴を同時に着用できますが、動作には注意が必要になります。