この記事ではBMIと体脂肪率の違いについてみていきます。どちらも健康診断の結果表などで目にするイメージがあるよな。両者とも自分の身体の状態を知るための大切な指標でありますが、違いはずばり参考にする数値にあるようです。今回は体重や腹囲、そして中性脂肪まで混同しやすい診断項目と比較しながら健康オタクライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

ヨガ歴7年現役OLライター。パーソナルトレーニングを通して筋トレにはまりデッドリフトでダンベル100kgを持ち上げた過去をもつ。今回はトレーニング中に学んだ知識や経験をもとに、自分の身体の状態を知るためのいくつかの指標について丁寧に解説していく。

BMIと体脂肪率の違いは参考にする数値

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BMIと体脂肪率の違いは参考にする数値にあり、簡単に説明するとBMIは体重と身長体脂肪率は体重と体脂肪の数値を用いて計算することができます。どちらも自分の身体の状態をはかる基準となり、特に肥満度や適性体重を知るために活用できるんだそう。ここからくわしくみていきましょう。

BMI:体重と身長

BMIの数値は体重と身長で計算できます。BMIとはBody Mass Indexの頭文字で日本語では体格指数といい、WHO(世界保健機関)で定められた基準もあるんだそう。BMIの計算方法とWHOの基準は以下の通りです。

【BMIの計算方法】
BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗

【WHOの基準】
~16.00 痩せすぎ
16.00~16.99 痩せ
17.00~18.49 痩せぎみ
18.50~24.99 正常範囲
25.00~29.99 太り気味
30.00~34.99 肥満1度
35.00~39.99 肥満2度
40.00~ 肥満3度

(出典:「BMIチェック」HelC(ヘルシー))

また、WHOの基準とは別に世界各国独自の基準も定められていて、日本の場合は日本肥満学会によって18.5未満が低体重18.5~25未満が普通体重25~30が肥満130~35が肥満235~40が肥満340以上が肥満4と分類されています。

以上の計算と基準を参考にすると、体重60kgで身長160cmの人の場合、BMIは60kg÷(1.6m×1.6m)=23.4となりWHO基準では正常範囲、日本基準では普通体重ということになりますね。

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体脂肪率:体重と体脂肪

体脂肪率は体重に占める体脂肪の割合になるので、計算式は以下の通りです。また、ここでいう脂肪とは内臓脂肪皮下脂肪をあわせた全脂肪量をさしています。

【体脂肪率計算方法】
体脂肪率=体脂肪量(kg)÷体重(kg)×100

体脂肪率にはBMIとは異なり基準となるような指標はありません。目安となる数字を健康機器メーカーや日本赤十字社などが独自に示しているのが現状です。厚生労働省でも成人男性25%、成人女性30%以上で体脂肪過多という見解を示しているにとどまります。参考までに、健康機器を販売するエレコム株式会社の指標を確認してみましょう。

【体脂肪率判定基準】(エレコム)
            男性         女性
低(1)   ~8.9      ~18.9
低(2)   9.0~11.9  19.0~21.9
低(3)   12.0~14.9   22.0~24.9
標準(1)  15.0~17.9   25.0~27.9
標準(2)  18.0~21.9   28.0~31.9
標準(3)  22.0~24.9   32.0~34.9
高(1)   25.0~27.9   35.0~37.9
高(2)   28.0~30.9   38.0~40.9
高(3)   31.0~      41.0~

(出典:「男性・女性の体脂肪率の平均は?骨格品と併せてチェックしよう」エレコム製品購入ガイドヘルスケア製品の基礎知識)

適正な体脂肪率は男女でも年齢によっても異なってくるんだそう。体脂肪にはエネルギーを蓄えたり体温を維持する役割であったり、外部の衝撃から身体を守ったり、ホルモン分泌をコントロールする働きもあります。そのため人によって理想の状態に幅があるので、一概に基準を定めることが難しいのかもしれませんね。

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健康な身体って何だろう?身体の状態を知るためのさまざまな指標

ここからは、標準体重中性脂肪など健康診断の結果表などでよく目にするであろう項目について解説していきます。BMIや体脂肪率の数値と併せて意識することで、ご自身の身体の状態を客観的に捉えることが可能です。さらに理解を深めていきましょう。

BMIと標準体重

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標準体重とは、統計上病気になりにくい体重のことをさしています。BMIの基準でいうとBMI22の数値にあたるんだそう。下記の計算式にあてはめて身長160cmであれば、1.6m×1.6m×22=56.3kgになりますね。

また、BMI指標では18.5~25未満が普通体重であるとされていましたが、普通体重は日本肥満学会は定めた基準になるので標準体重と混同しないように気をつけましょう。

【標準体重の計算方法】
標準体重(kg)=身長(m)の2乗×22

体脂肪率と脂肪の種類

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体脂肪率でいう脂肪とは内臓脂肪と皮下脂肪を合わせた脂肪のこととお伝えしました。くわしく説明すると、内臓脂肪は臓器の周りにつきやすくエネルギーが足りなくなると比較的早く消費される脂肪です。対して皮下脂肪は下腹部や腰回りの皮膚の下につく脂肪で、1度ついてしまうと落としづらいのが特徴。内臓脂肪は男性につきやすく、皮下脂肪は女性につきやすいそうです。

また中性脂肪もよく耳にしますね。こちらは血液中の脂肪で、内臓脂肪や皮下脂肪の原因になるといわれています。中性脂肪は体内のエネルギー、主に糖質が不足した場合に代わりに消費される役割を担いますが、摂取しすぎると肥満症や動脈硬化を引き起こす原因になってしまうんだそう。

BMIと体脂肪率の関連性は?

筋肉は脂肪よりも重たいといわれています。そのため筋トレに励み筋肉量を増やすと必然的に体重も増加し、BMIの数値も大きくなっていきますね。併せて体脂肪は減少し体脂肪率は小さくなるという現象が起こるのです。BMIが高いからといって一概に肥満であるわけではないのですね。

BMIと体脂肪率はどちらか一方の数値のみを意識するのではなく、両方の数値を指標にして自分の身体の状態を知ることが大切。両者を合わせてご自身の身体を客観的に見直してみましょう。

自分の身体の状態をしって、健やかな生活を心がけよう!

BMIと体脂肪率を意識することで健康的な生活へつなげることができるでしょう。日常生活から食事内容を意識したり、運動の機会を増やして筋肉をつけたり、体重の管理をすることが大切です。簡単に取り入れられるところから少しずつ意識を高め、病気にかかりにくい健康な身体づくりを心がけていきましょう。

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簡単でわかりやすい!BMIと体脂肪率の違いとは?どちらも肥満度を表す指標?体重や腹囲との比較も健康オタクライターがくわしく解説

この記事ではBMIと体脂肪率の違いについてみていきます。どちらも健康診断の結果表などで目にするイメージがあるよな。両者とも自分の身体の状態を知るための大切な指標でありますが、違いはずばり参考にする数値にあるようです。今回は体重や腹囲、そして中性脂肪まで混同しやすい診断項目と比較しながら健康オタクライターyukoと一緒に解説していきます。

ライター/yuko

ヨガ歴7年現役OLライター。パーソナルトレーニングを通して筋トレにはまりデッドリフトでダンベル100kgを持ち上げた過去をもつ。今回はトレーニング中に学んだ知識や経験をもとに、自分の身体の状態を知るためのいくつかの指標について丁寧に解説していく。

BMIと体脂肪率の違いは参考にする数値

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BMIと体脂肪率の違いは参考にする数値にあり、簡単に説明するとBMIは体重と身長体脂肪率は体重と体脂肪の数値を用いて計算することができます。どちらも自分の身体の状態をはかる基準となり、特に肥満度や適性体重を知るために活用できるんだそう。ここからくわしくみていきましょう。

BMI:体重と身長

BMIの数値は体重と身長で計算できます。BMIとはBody Mass Indexの頭文字で日本語では体格指数といい、WHO(世界保健機関)で定められた基準もあるんだそう。BMIの計算方法とWHOの基準は以下の通りです。

【BMIの計算方法】
BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗

【WHOの基準】
~16.00 痩せすぎ
16.00~16.99 痩せ
17.00~18.49 痩せぎみ
18.50~24.99 正常範囲
25.00~29.99 太り気味
30.00~34.99 肥満1度
35.00~39.99 肥満2度
40.00~ 肥満3度

(出典:「BMIチェック」HelC(ヘルシー))

また、WHOの基準とは別に世界各国独自の基準も定められていて、日本の場合は日本肥満学会によって18.5未満が低体重18.5~25未満が普通体重25~30が肥満130~35が肥満235~40が肥満340以上が肥満4と分類されています。

以上の計算と基準を参考にすると、体重60kgで身長160cmの人の場合、BMIは60kg÷(1.6m×1.6m)=23.4となりWHO基準では正常範囲、日本基準では普通体重ということになりますね。

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