この記事ではパブリックとプライベートの違いについてみていきます。この2つは、どちらもネットワークの設定を指す言葉です。同じものに思えるかもしれないが、この設定の違いでセキュリティのレベルが変わってくる重要な要素です。今回はそんなパブリックとプライベートの仕組み、メリット・デメリットについて元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレ、料理など多数の趣味を持つ。ネットワークはプライベート派。

パブリックとプライベートの違いってなに?

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パブリック(パブリックネットワーク)とプライベート(プライベートネットワーク)とは、どちらもPCなどの端末をインターネットに接続するためのネットワーク設定を指す言葉です。

どちらの設定でもネットワークへの接続は可能ですが、そのセキュリティに大きな差が存在します。状況に合わせて使い分けることで、最適なネットワーク環境を利用することが可能になるのです。両者のもつさまざまな違いについてご紹介します。

パブリックはセキュリティレベルが高い

パブリックとは、インターネットや第三者(自端末以外のネットワークに接続された端末)に接続することが可能なネットワークのことです。また、端末の接続先としてそのようなネットワークを指定し、対応した設定を適用することを指します。

主に不特定多数が使用するアクセスポイント(無料で提供されている公衆Wi-Fiサービスなど)接続時に使用されるため、セキュリティレベルが高く設定されているのです。

プライベートはセキュリティレベルが低い

プライベートとは、特定の組織内や建物内で運用されるネットワークのことです。ネットワーク内部の端末(コンピュータやプリンタなど)を接続してデータ交換に用いられ、外部のインターネットに接続する場合でも外部からは非公開の状態で運用されます。主に特定の組織内で端末間の通信のために構築され、ファイル共有や送受信、接続されたプリンタを用いて印刷するといった目的で使用されるのです。

ファイル共有などの都合から、パブリックと比較してセキュリティレベルが低く設定されています。

パブリックとプライベート、おすすめはどっち?

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パブリックとプライベートは、どちらもネットワークの設定を指しますが、その目的からセキュリティレベルなどに違いが存在するのです。2つのネットワーク設定に存在するメリットとデメリットについてご紹介します。

\次のページで「パブリックのメリットとデメリット」を解説!/

パブリックのメリットとデメリット

パブリックのもつメリットが、同一のネットワーク上に存在する他端末(パソコンやプリンタなど)からの通信を遮断することができる点です。他端末からの通信を遮断することができることから、高い安全性をもたせることができます。そのため、公共施設や交通機関などに設置されるアクセスポイント(無料で提供されている公衆Wi-Fiサービスなど)に接続することに向いているのです。

デメリットとして、他端末とのファイル共有や送受信が行えないという点があります。

【パブリックのメリット】
・高い安全性

【パブリックのデメリット】
・他端末とのファイル共有や送受信ができない

プライベートのメリットとデメリット

プライベートのもつメリットが、同一ネットワーク上でのファイル共有やファイルの送受信が可能な点です。他端末への接続が可能なため、業務で使用するファイルを複数人で共有でき高い利便性をもたせることができます。デメリットとして、パブリックに比べて安全性が低い点や、特定端末がウイルス感染した際にネットワークに接続している他端末も感染する危険がある点です。

【プライベートのメリット】
・他端末とのファイル共有、送受信が可能

【プライベートのデメリット】
・パブリックと比較して安全性が低い
・ウイルス感染が拡大する可能性がある

パブリックからプライベートへの変更方法

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ネットワークの設定は1度決定した後でも変更することが可能です。状況や環境に合わせて設定を変更することで、最適な設定でネットワーク接続を行うことができます。ネットワーク設定はパブリックからプライベート、プライベートからパブリックとどちらへの変更も可能です。

\次のページで「パブリックとプライベートの違いを知り、最適な設定を選ぼう」を解説!/

【Windows 11の場合】
・「スタート」 ボタンを選択 し「設定」と 入力
・「ネットワーク設定」から「インターネット & Wi-Fi」を選択
・設定Wi-Fiの画面から「既知のネットワークの管理」 を選択
・「変更Wi-Fiネットワーク」を選択
・「ネットワーク プロファイルの種類」 より「パブリック (推奨) 」を選択
(プライベートを選択したい場合は「プライベート」を選択)

【Windows 10の場合】
・タスクバー右端の「Wi-Fi ネットワーク」のアイコンを選択
・接続中の Wi-Fiネットワーク名の下にある「プロパティ」を選択
・「ネットワークプロファイル」から「パブリック」を選択
(プライベートを選択したい場合は「プライベート」を選択)

パブリックとプライベートの違いを知り、最適な設定を選ぼう

パブリックとプライベートはどちらもネットワーク設定の名称です。どちらの設定でもネットワークへの接続は可能ですが、セキュリティレベルの違いからファイル共有の可否など、さまざまな違いが存在します。ネットワーク設定を1度決定した後でも変更は可能なので、その特徴をしっかりと把握し状況や環境に合わせた最適なネットワーク設定を選択しましょう。

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雑学

パブリックとプライベートの違いは?仕組みやメリット・デメリットも元システム運用ライターがわかりやすく解説

この記事ではパブリックとプライベートの違いについてみていきます。この2つは、どちらもネットワークの設定を指す言葉です。同じものに思えるかもしれないが、この設定の違いでセキュリティのレベルが変わってくる重要な要素です。今回はそんなパブリックとプライベートの仕組み、メリット・デメリットについて元システム運用ライターツカヤと一緒に解説していきます。

ライター/ツカヤ

10年程システム運用に従事していたWebライター。映画、小説、筋トレ、料理など多数の趣味を持つ。ネットワークはプライベート派。

パブリックとプライベートの違いってなに?

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パブリック(パブリックネットワーク)とプライベート(プライベートネットワーク)とは、どちらもPCなどの端末をインターネットに接続するためのネットワーク設定を指す言葉です。

どちらの設定でもネットワークへの接続は可能ですが、そのセキュリティに大きな差が存在します。状況に合わせて使い分けることで、最適なネットワーク環境を利用することが可能になるのです。両者のもつさまざまな違いについてご紹介します。

パブリックはセキュリティレベルが高い

パブリックとは、インターネットや第三者(自端末以外のネットワークに接続された端末)に接続することが可能なネットワークのことです。また、端末の接続先としてそのようなネットワークを指定し、対応した設定を適用することを指します。

主に不特定多数が使用するアクセスポイント(無料で提供されている公衆Wi-Fiサービスなど)接続時に使用されるため、セキュリティレベルが高く設定されているのです。

プライベートはセキュリティレベルが低い

プライベートとは、特定の組織内や建物内で運用されるネットワークのことです。ネットワーク内部の端末(コンピュータやプリンタなど)を接続してデータ交換に用いられ、外部のインターネットに接続する場合でも外部からは非公開の状態で運用されます。主に特定の組織内で端末間の通信のために構築され、ファイル共有や送受信、接続されたプリンタを用いて印刷するといった目的で使用されるのです。

ファイル共有などの都合から、パブリックと比較してセキュリティレベルが低く設定されています。

パブリックとプライベート、おすすめはどっち?

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パブリックとプライベートは、どちらもネットワークの設定を指しますが、その目的からセキュリティレベルなどに違いが存在するのです。2つのネットワーク設定に存在するメリットとデメリットについてご紹介します。

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