簡単でわかりやすい!ホッピーとビールの違いとは?ホッピーのカロリーやビールの定義も雑学マニアが詳しく解説
- ホッピーとビールの違いとは?
- ホッピーってどんなもの?
- オトナの清涼飲料水?
- ホッピーは低カロリー・低糖質!
- ビアテイストってどういうもの?
- ホッピーの原材料と製造法
- ビールってどんなお酒?
- ビールの定義
- 発泡酒や第3のビールとはどう違うの?
- ビールの原材料と製造法
- ホッピーとビールはどんな風に飲んだらいいの?
- ホッピーはこんな時に飲むのがおすすめ
- ビールはこんな時に飲むのがおすすめ
- ホッピーの楽しみ方
- ホッピーには白と黒がある?
- ホッピーの基本的な飲み方
- ハーフ&ハーフ(アルコール度数 0.8%)
- ウルトラD(アルコール度数 7%)
- プレミアムライト(アルコール度数 4.8%)
- ホッピーカクテル
- ホッピーとビールにはそれぞれ特徴がある!
この記事の目次
ライター/田坂バーシル
子供の頃から本の虫で、些細な事柄も調べずにはいられない性質。小説、漫画はもちろん、歴史、芸術、宗教、宇宙、アンダーグラウンドまで興味は尽きないようだ。今日も文字の大海原に驚きとときめきを求める雑学マニア。
ホッピーとビールの違いとは?
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皆さんはホッピーとビールの違いをいくつ知っていますか?ざっくりと説明すると、ビールはホップから作られたお酒。ホッピーは当時高価だったビールを安く飲めるように作られたいわばビールの代替品。しかしそれでは「ホッピーはただのビールの廉価版なのか」というとそんなことはありません。
なかには「下町の飲み物」「おじさんの飲み物」といったイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、この記事を読めばホッピーの新たな魅力を発見できると思いますよ。それでは知っているようで知らないこの2つの違いを詳しく解説していきましょう。
ホッピーってどんなもの?
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ホッピービバレッジ(旧コクカ飲料株式会社)によって1948年に製造販売が開始され、半世紀以上に渡って愛されてきたロングセラー飲料です。ホッピービバレッジによると「ホッピーは元祖ビアテイスト清涼飲料水です」とのこと。
ホッピーには通常のホッピー(通称「白ホッピー」)と、ホッピーブラック(通称「黒ホッピー」)の2種類がメジャーです。55周年を記念した特別な55ホッピー(通称「赤ホッピー」)という商品もあるのですが、ここでは家庭や居酒屋でよく飲まれている白ホッピーと黒ホッピーを取り上げていきます。
オトナの清涼飲料水?
実はホッピーは表記上「アルコール飲料」ではなく「炭酸清涼飲料水」です。しかしこれは酒税法で「アルコール度数1%未満のものは清涼飲料水にあたる」と定められているためで、ホッピーには0.8%のアルコールが含まれているので正確には「微アルコール入りの飲料」となります。従って禁酒中の方や、お酒を全く飲めない体質の方は飲むことができませんので注意が必要ですね。
ホッピーは焼酎と割って飲むのが一般的ですが、冷やしてストレートで飲む飲み方も人気があります。
ホッピーは低カロリー・低糖質!
ホッピーのボトルを見ると、上部に大きく「低カロリー」「低糖質」「プリン体ゼロ」と書かれています。成分を見てみましょう。
・カロリー:(白)11kcal〜(黒)12kcal/100ml。焼酎(70ml)で割ってもビールの約3/4。
・糖質:(白)1.7g〜(黒)1.9g/100ml。
・プリン体:0g。
プリン体は甲類の焼酎にも含まれていませんので、高尿酸血症や通風の方には嬉しいポイントですね。またホッピーの酵母にはビタミンB1・B2、ニコチン酸、葉酸、必須アミノ酸、ミネラルなどが含まれていて、新陳代謝を促進する効果があるそうです。ホッピーは健康志向派の味方ともいえそうですね。
ビアテイストってどういうもの?
ビアテイスト、またはビールテイスト飲料とは味や香りをビールに似せた炭酸飲料のことです。アルコール分0.00%から1%未満のものがこれに該当します。日本のメーカーから発売されているノンアルコールビールはアルコール分0.00%のものが多いのですが、なかには微量のアルコールを含むものもありますの運転前や禁酒中の方は必ず表示を確認するようにしましょう。
ホッピーの原材料と製造法
カロリーと糖質が低く、プリン体ゼロのホッピーですが、何から作られているのでしょう。
・麦芽
・粉飴
・ぶどう糖
・スターチ
・ホップ
・炭酸
・酸味料
・調味料(アミノ酸)
麦芽とホップ、スターチはビールにも使われますが、それ以外はホッピー特有のものです。秩父山系の天然水を使用していて、麦芽・ホップ・酵母も天然ものにこだわって作られています。実は製造工程はビールと全く同じなのですが、アルコール度数が0.8%しかないのでノンアルコールビールに似ていると言えるかもしれません。
さらにホッピーと言えばちょっとレトロなラベルが印象的ですが、なんと個人でも24本からオリジナルラベルを制作してくれるサービスまであるそうです。製品のガラス瓶はリサイクルされており、環境への意識の高さも感じられますね。
ビールってどんなお酒?
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ビールの発祥はとても古く、メソポタミアで人類が農耕生活を始めた頃、放置してあった麦の粥に酵母が入り込み自然発酵したのが起源とされています。少なくとも5000年前には人の手によってビール作りが行われており、シュメール人がその様子を粘土板に残しているんだとか。
日本には江戸時代にオランダ王国からもたらされ、国内で作られるようになったのは1853年頃だといわれています。
ビールの定義
実は国内で「ビール」と呼ばれるためには守らなければならない決まりがあるのです。2020年10月の酒税法改正により、日本国内における酒税法上のビールの定義は以下のようになっています。
*麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの(アルコール分が20度未満のもの)
*麦芽、ホップ、水及び麦その他の政令で定める物品を原料として発酵させたもので、下記の条件を満たすもの(アルコール分が20度未満のもの)
*上記に掲げるビールにホップ又は政令で定める物品を加えて発酵させたもので、下記の条件を満たすもの(アルコール分が20度未満のもの)
(条件)麦芽比率が100分の50以上であること並びに使用した果実(乾燥したもの、煮詰めたもの又は濃縮した果汁を含む。)及び一定の香味料の重量が麦芽の重量の100分の5を超えない(使用していないものを含む。)こと
(出典:酒税法第3条第12号)
発泡酒や第3のビールとはどう違うの?
ビールと発泡酒は見た目も味もよく似ていて、比べて飲んでもわからないほど似ているものもありますよね。ですが酒税法でこれらははっきりと区別されています。
*麦芽又は麦を原料の一部とした酒類で発泡性を有するもの(アルコール分が20度未満のもの)
(出典:酒税法第3条第18号)
以上のことから、ビールと発泡酒の大きな違いは「麦芽使用率」と「副原料の使用比率」だとわかりますね。また第3のビール(新ジャンル)と呼ばれるビールテイスト飲料は、法律上は「その他の発泡性酒類」に分類されています。こちらはそもそも麦芽を原料として一切使用していないものもあるため、現在ビールとは明確に区別されているのです。
なお2023年10月、2026年10月と段階的に酒税法は改正され、これらの区分は廃止される予定となっています。
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