
第157代グレゴリウス7世(在位1073~1085年)…1077年「カノッサの屈辱」神聖ローマ皇帝ハインリヒ7世を破門
第159代ウルバヌス2世(在位1088~1099年)…十字軍の提唱者、クレルモン宗教会議
第176代イノケンティウス3世(在位1198~1216年)…教皇の権力絶頂期、第4回十字軍
第193代ボニファティウス8世(在位1294~1303年)…教皇のバビロン捕囚
第216代ユリウス2世(在位1503~1513年)…ブラマンテにサン・ピエトロ大聖堂の改築、ミケランジェロにシスティーナ礼拝堂の天井画「天地創造」を依頼
第217代レオ10世(在位1513~1521年)…ルターの宗教改革のきっかけとなる贖宥状を発行
全ての教皇が聖人になれるわけではありません。聖人とは、カソリック教会で最高の崇敬。生存中にキリストの規範に忠実に従い,その教えを完全に実行し、2つ以上の奇跡を起こした人物に贈られるもの。
「法王」の代表的な人物は「ローマ法王」以外にも、釈迦(ゴータマ・シッダールタ)、タイ王国(上座部仏教が国教)の大長老会議の議長、聖徳太子、チベット仏教のダライ・ラマなどがいます。
チベット仏教にはいくつかの宗派があり、ダライ・ラマはゲルク派の高僧。全体を束ねる長は存在しないので、本来の意味では違うのですが、全体の指導者的な存在のため日本では法王と呼んでいます。
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「ローマ教皇」と「ローマ法王」どちらが正しい?
「ローマ教皇」と「ローマ法王」どちらも間違いではなく、同じ人物の別称。ただし、日本のカトリック中央協議会(カトリック教会の中央団体)では「ローマ教皇」の表記を推奨しています。理由は、世界13億人の信者を束ねる最高の指導者ですので、「教える」のほうが相応しいから。日本政府も2019年に教皇フランシスコ訪日にあわせて「教皇」への名称変更を発表しました。
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