IT・プログラミング雑学

簡単でわかりやすい!AACとFLACの違いとは?サイズや音質の違いをプログラマーがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今や音楽はサブスクやダウンロードなどでデジタルで聴くのが当たり前だよな。その音楽の入ったファイルにもいくつかの種類がある。その中でも代表的なのがAAC、FLACだ。だが、この2つは何が違い、使い分けが必要なのかわかるか?AACとFLACの違いや特徴、使い分けをDAPを20年使っているプログラマでもあるライターのwoinaryと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/woinary

某社で社内向け業務システムの開発、運用を30年近くやっていたシステム屋さん。デジタルオーディオプレイヤー歴20年。現在はフリーランス。ガジェットやゲーム、ラノベが大好きなおっさんです。

ハイレゾはFLAC?音楽のデータと音質について

image by iStockphoto

皆さんは音楽をどうやって聴いていますか?中にはスマホやデジタルオーディオプレイヤー(DAP)で聴く方もいるでしょう。そのようなデジタルの音楽をダウンロードして聴く場合に音楽ファイルの種類が重要になってきます。特に最近は高音質を謳っているハイレゾというものもよく聞きますよね。

ざっくりいうとFLAC(フラック)はハイレゾで使われることが多くAACはハイレゾではない普通の音楽データで使われることが多いです。ただ、これはそういうことが多いというだけ。具体的に何が違い、どういうメリットやデメリットがあるのかを簡単に説明します。

AAC:サイズは小さいが、音質はそれなり

オンラインの音楽ストアでハイレゾでない曲を購入、ダウンロードした場合によく使われているのがAAC一般的な音楽データの主流になっています。特徴はサイズが小さく、音質はそれなりということ。なぜサイズが小さくなるのでしょうか。

実はAACでは人間には聴き分けられないような部分はざっくり削ってファイルを小さくしています。ざっくりとは言っても普通に人間が聴く分には違いがわからないような部分なので心配無用。ただ、完全には元の状態には戻せないので「不可逆圧縮」と呼ばれます。難しいですがたまに出てくるので頭の片隅に置いておきましょう。

FLAC:音質は良いが、サイズが大きい

FLACはAACとは違って完全に元に戻すことが可能。これを「可逆圧縮」と呼びます。AACのようにざっくり削っていないため、一般的には音質がよいです。そのため、ハイレゾ音楽データによく使われています。その代わり、ファイルサイズが大きくなってしまうのがデメリット

一点だけ注意が必要なのは、FLACはハイレゾに使われることが多いだけで、FLACだからハイレゾではないということ。ハイレゾの定義は別にあるので厳密にはハイレゾ≠FLACですが、オンラインの音楽ストアの多くでハイレゾ音楽データにはFLACが使われています。

\次のページで「比べてみよう!AACとFLACの違い」を解説!/

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