この記事では茶豆と枝豆の違いについてみていきます。枝豆は居酒屋の定番メニューでありながら、子どもにも人気がある食べ物です。茶豆と枝豆の2つは、ぱっと見たところ大きな違いはないようですが、違いはどこにあるのでしょうか。今回はそんな2つの豆の違いや歴史、茹で方まで、大豆製品大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

もともと大豆製品が好きだが、医者にたんぱく質不足を指摘されてから、毎日せっせと摂取しているライター。冷凍枝豆をおやつに食べている。

茶豆と枝豆の違いとは?

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形は全く一緒、一見大きな違いはないように思われる茶豆と枝豆。それぞれの豆の特徴と2つの違いを解説していきます。

茶豆とは

茶豆とは、枝豆の品種の1つです。茶豆の旬は7~9月頃。鞘(さや)は枝豆と同じ緑色ですが、鞘に生えているうぶ毛が茶色っぽく、 豆の薄皮も茶色いのが特徴。1つの鞘に2粒の豆が入っているものが主体の品種です。

枝豆とは

枝豆とは、マメ科ダイズ属の大豆を完熟させる前に収穫したものです。5月頃から10月頃まで出回りますが、旬のピークは7~8月。鞘は鮮やかな緑色で、白色のうぶ毛が生えており、中の豆も鮮やかな緑色をしています。1つの鞘に2~3 粒の豆が入っているのが特徴です。

茶豆と枝豆の違い

茶豆は枝豆の一種で、同じ大豆から作られた食べ物です。枝豆の品種は茶豆以外にもあります。大きく分けると「白毛豆(青豆)」「茶豆」「黒豆」の3つに分類され、その中でも多くの品種が存在し、現在は400品種以上あるようです。私たちが一般的に「枝豆」として食べているものは「白毛豆(青豆)」になります。

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茶豆と枝豆についてもっと詳しく!

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茶豆は枝豆の品種の1つだということがわかりましたが、品種が違うことでそれぞれ特徴があります。さらに詳しくみていきましょう。

1.栄養素の違い

枝豆は大豆同様にたんぱく質が豊富に含まれています。たんぱく質は人体組織の生成に欠かせない重要な栄養素。ほかに美肌効果が期待できるイソフラボンや、二日酔い予防にも効果のあるメチオニンビタミンB1、B2、ビタミンC、カリウムなどが含まれている食べ物です。

これらは茶豆にも含まれますが、茶豆はアミノ酸の一種であるアラニンと、糖類の一種であるスクラロースが、枝豆よりも多く含まれています。

2.香りと味の違い

茶豆にはアミノ酸、糖分がより多く含まれていることで、甘味が濃厚で香りが強いことが特徴です。このため、普通の枝豆とは異なる独特の風味になっています。塩茹でしている時の香りに、特に大きな違いを感じられるようです。

3.産地の違い

茶豆はおもに山形県や新潟県、宮城県など東北地方で栽培されており、黒崎茶豆(新潟県)、だだちゃ豆(山形県鶴岡市)、気仙沼茶豆(宮城県)などのブランド茶豆が有名です。一方一般的に食べられている枝豆(白毛豆)は、千葉県、埼玉県、群馬県など関東地方で多く生産されています。

4.茶豆と枝豆の歴史

大豆の起源は東アジアといわれており、中国では4000年前から栽培されていたと考えられています。日本では奈良・平安時代には枝豆として未成熟の状態で食べられていたようです。

江戸時代には枝についたままの状態で売られており、そのまま食べ歩いていたことから、「枝付き豆」「枝成り豆」と呼ばれるようになったのが、現在の「枝豆」という名前の由来とされています。

一方茶豆の起源については、山形県から新潟県に伝わったという説や、新潟県から山形県に伝わったという説、福島県から伝わったという説など諸説ありますが、明治後期から作られていたようです。名前の由来についても諸説あり、「豆が茶色い薄皮に包まれているから」「鞘に茶色いうぶ毛が生えているから」などといわれています。

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おいしい茶豆を食べよう!

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茶豆は産地以外でも冷凍やフリーズドライの商品を購入できますが、生の茶豆を手に入れる機会があったら、おいしくいただきたいですよね。選び方と茹で方について解説していきます。

おいしい茶豆の選び方

枝付きの場合は、枝が枯れておらず、1つの枝に鞘がたくさんついているものを選びましょう。鞘はほどよくふくらんでおり、全体にうぶ毛がびっしり生えていて、濃い緑色のものが良いです。

おいしい茶豆の茹で方

塩茹でで、茶豆本来の美味しさを味わってみましょう。茹ですぎないのがコツです。

1.茶豆を流水でこすり、表面の汚れを洗い流す。
2.ザルにあげて水気を切ったら塩を揉み込む
3.大きめの鍋でたっぷりのお湯を沸かし、塩を入れる。
4.茶豆を入れて強火で茹でる。煮立ってから1~2分で火を止める。
5.ザルにあげて水気を切り、うちわなどを利用して水分を飛ばす
6.塩をふって完成。

茶豆を食べ比べてみよう

ここまで茶豆と枝豆の違いについて解説してきました。茶豆は枝豆の品種の1つであることがわかりましたね。茶豆も枝豆も旬は初夏から秋にかけてになりますが、冷凍であればいつでもいただくことが出来ます。茶豆もオンライン通販で各産地のものが購入できますので、食べ比べてみてはいかがでしょうか。栄養満点な茶豆と枝豆。そのままおやつ、おつまみとしていただいたり、普段のお料理にも加えたりして、どんどん活用していきましょう。

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簡単でわかりやすい!茶豆と枝豆の違いとは?栄養や選び方も大豆製品大好きライターが詳しく解説

この記事では茶豆と枝豆の違いについてみていきます。枝豆は居酒屋の定番メニューでありながら、子どもにも人気がある食べ物です。茶豆と枝豆の2つは、ぱっと見たところ大きな違いはないようですが、違いはどこにあるのでしょうか。今回はそんな2つの豆の違いや歴史、茹で方まで、大豆製品大好きライターaoと一緒に解説していきます。

ライター/ao

もともと大豆製品が好きだが、医者にたんぱく質不足を指摘されてから、毎日せっせと摂取しているライター。冷凍枝豆をおやつに食べている。

茶豆と枝豆の違いとは?

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形は全く一緒、一見大きな違いはないように思われる茶豆と枝豆。それぞれの豆の特徴と2つの違いを解説していきます。

茶豆とは

茶豆とは、枝豆の品種の1つです。茶豆の旬は7~9月頃。鞘(さや)は枝豆と同じ緑色ですが、鞘に生えているうぶ毛が茶色っぽく、 豆の薄皮も茶色いのが特徴。1つの鞘に2粒の豆が入っているものが主体の品種です。

枝豆とは

枝豆とは、マメ科ダイズ属の大豆を完熟させる前に収穫したものです。5月頃から10月頃まで出回りますが、旬のピークは7~8月。鞘は鮮やかな緑色で、白色のうぶ毛が生えており、中の豆も鮮やかな緑色をしています。1つの鞘に2~3 粒の豆が入っているのが特徴です。

茶豆と枝豆の違い

茶豆は枝豆の一種で、同じ大豆から作られた食べ物です。枝豆の品種は茶豆以外にもあります。大きく分けると「白毛豆(青豆)」「茶豆」「黒豆」の3つに分類され、その中でも多くの品種が存在し、現在は400品種以上あるようです。私たちが一般的に「枝豆」として食べているものは「白毛豆(青豆)」になります。

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